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0,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_000","話しかけないでくれたまえ。
今、吾輩は、エーテルを測定する装置の
画期的な設計を構想中なのだ。"
1,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_001","うむ、よくぞ問うてくれた。
吾輩のありがたい講義を聞き逃さないよう、
その皺の少なそうな脳に、しっかりと刻み込むのだぞ!"
2,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_002","「モンク」の道を極めたからこそ、歴史を顧みる重要性は増す。
それを理解した上で、吾輩に問うたのだな?
さあ、しっかりと刻み込むのだぞ!"
3,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_003","君は、また厄介なことに巻き込まれているようだな!
そういう時こそ、落ち着いて学問に励むべし!
さあ、しっかりと刻み込むのだぞ!"
4,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_004","陰陽十四のチャクラを開いたことは聞いておる!
多くの力を得てもなお、確かな知識を得たいというのだな!?
よくばりものめ! だがその心意気や……よし!"
5,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_001","ウィダルゲルトの奴め、何を悩んでいるのだ……。
お前のやるべきことは、始めからひとつしかないだろう……。"
6,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_010","ギラバニアとウルダハを往復するのは、なかなか骨が折れるな……。
だが、超自然探求者である吾輩を頼ってくる者は大勢いる。
長時間留守にするわけにもいかないのだ。"
7,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_020","格闘士ギルドのハモン氏には、私から謝罪しておく。
キミたちは、目の前のことにだけ集中していろ。"
8,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_030","<Split(<Highlight>ObjectParameter(1)</Highlight>, ,1)/>、改めて礼を言うぞ。
骸旅団に拉致された吾輩を救ってくれたこと、深く感謝している。
あのまま捕まっていたら、どんな酷い目に遭わされたか……。"
9,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_040","フフフ……ウィダルゲルトの奴め。
あのテオバルドに、一対一を挑み、見事勝利するとは。
思わず、出会った当初の頃を懐かしむほどの成長ぶりだ。"
10,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_050","うーむ……「暁」から相談を受けたのだが、
魂を構成するエーテルの痕跡が消えてしまったそうだ。
前例のない現象に、目下、頭を悩ませているのだよ……。"
11,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_060","「暁」から相談されていた、エーテルが消えたという件……
異世界に転移したためだったと報告が来た。
にわかには信じがたいが、理論的にはあり得る話だ……。"
12,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_070","「暁」から報告を受けたが、異世界から賢人たちが帰還したとか。
異世界の文化や歴史などがいったいどうなっているのか、
一度、詳しく話を聞きたいものだよ。"
13,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_080","この超自然探求者である吾輩の叡智も、
終末の災厄を前にしては為す術もなかった。
まだまだ学び足りないということか……。"
14,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_Q1_000_000","何を聞く?"
15,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_A1_000_000","「シラディハ」の歴史について"
16,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_A2_000_000","最新の「エーテル学」について"
17,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_A2_100_000","「ブラッドショア」について"
18,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_A3_000_000","「ファインサンド平野」について"
19,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_A4_000_000","「イーストエンド混交林」について"
20,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_A5_000_000","「モンクとラールガー星導教」について"
21,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_A6_000_000","「星導教のその後」について"
22,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_A7_000_000","「銀泪湖」について"
23,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_A8_000_000","「アラミゴ最後の王」について"
24,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_A10_000_000","「ウィダルゲルトのその後」について"
25,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_A11_000_000","「テオバルドのその後」について"
26,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_A9_000_000","キャンセル"
27,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_010","今回の講義は「亡国シラディハ」についてだ。"
28,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_011","「湧水の王」と称された王、
「ララウェフ・シラ・タタウェフ」の亡き後、
「シラディハ」は混迷期に入った。"
29,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_011","ララウェフ王の推進した経済改革は概ね成功するも、
その大幅な増税によって社会不安が増大し、
さらに大干ばつが重なって、各地で不満が爆発。"
30,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_101_011","シラディハは大いに乱れた。
……そこへ付けこんだのが、
同じく大干ばつで苦しんでいたウルダハだ!"
31,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_012","時の王「ササガン・ウル・シシガンIII世」、
現在の第二期ウル朝の王たちの遠い祖先なのだが……"
32,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_012","ともかく、彼は大軍を率いてシラディハに侵攻、
ララウェフ王の治水事業により発見された、
水源地を奪取しようとした。"
33,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_013","しかし、シラディハ王侯貴族たちは、これを逆手にとって、
ウルダハの侵攻を国難として大々的に宣伝、
都市民をまとめ上げ、ウルダハに徹底抗戦した。"
34,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_013","これにより、両戦力は完全に拮抗し、
戦争は次第に長期化しはじめたのだ。"
35,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_014","だが、皮肉なことにシラディハ王侯貴族は、
自分たちの民意誘導の成功を素直に喜べなかった。
財政が、戦争長期化によって再び傾きはじめていたのだ。"
36,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_015","こう着状態にある戦況を打開するため、
シラディハがとった作戦とは!"
37,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_016","……なんと恐ろしきかな!
「兵士をゾンビーに変える」というものだった!!!"
38,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_017","しかし、戦いのさなかで「シラディハ」は、
ゾンビーの制御を失ってしまうという失態をおかした結果、
その都市民の大半は、ゾンビーの群れとなってしまったのだ。"
39,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_018","大義名分を得たウルダハは、
これを「ゾンビーをザル神のもとに帰す聖戦」と称して、
「シラディハ」の門を封鎖し、ゾンビーを殲滅した。"
40,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_019","「亡国シラディハ」についての講義は以上だ!
戦史には、多くの教訓と格言が詰まっている。
歴史から学び、今を生きる糧とすることを忘れてはならんぞ。"
41,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_020","今回の講義は「最新のエーテル学」についてだ。"
42,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_021","そもそもエーテルとは、あらゆる「魔法」の原動力にして、
すべての「命」の源たる不可視の生命エネルギーであり、
生物が死んだとき、その命が宿しているエーテルは霧散する。"
43,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_022","だが時として、その一部が霧散せず、物質界に残ることがある。
一例が、君も手にしたことがあるだろう「クリスタル」だ。"
44,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_023","……ここまでは、その辺の学者連中でも知っていることだが、
吾輩の推理はその上を行く!"
45,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_024","「エーテルが結晶化せず、
 その場に残留することがあるに違いない」
……と、吾輩は踏んでいるのだ!!!"
46,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_025","わかりやすい例を挙げるなら、幽霊や人魂がそれだ!
死んだ人の魂が現れる?
へそが茶を沸かすとは、このことだ!"
47,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_026","あんなもの、残留エーテルの発光現象に過ぎん!!
原理はこうだ……物質、あるいは生命が消失すると、
エーテルが放出される。"
48,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_027","それは通常、エーテル界へ還るのだが、
エーテル放出量が瞬間的に増大し許容量を超えたとき、
還るはずのエーテルが物質界に残ってしまうのだ。"
49,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_028","この許容量を、吾輩は「エーテルの門」と呼んでいる!
生命が激しく散ったとき、「クリスタル」として、
不可視のエーテルとして、残留エーテルはその量を増す!"
50,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_029","その、生命の激しく散る場所とは……そう、古戦場だ!!!
つまり、残留エーテルを調査すれば!!!
逆説的に、戦いの規模などが推測できるというわけだ!!!"
51,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_030","戦史研究家である吾輩が、
なぜ「エーテル学」にも精通しているか、
さすがの君も、これで理解できたことだろう。"
52,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_031","「エーテル」はまだまだ、謎に満ち溢れたエネルギーだ。
新たなる解釈や実例が現れた場合「エーテル学」もまた、
大きく発展していくことになるだろう。"
53,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_032","今回の講義は「ブラッドショア」についてだ。"
54,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_033","その「血塗れ海岸」という禍々しい地名からもわかるとおり、
この地では、過去に恐ろしい惨劇が起こっている。
今より半西紀……50年ほど前のことだ。"
55,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_034","当時、ロータノ海を荒らし回っておったふたつの大海賊団、
「シルバーサンド一家」と「霧髭海賊団」とが、
ブラッドショア沖で大海戦を演じたのだよ。"
56,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_035","今となっては、何が原因で戦いが始まったかはわからん。
だが、両海賊団の頭領同士が犬猿の仲だということは、
有名だったというから、対決は必然だったのやもしれん。"
57,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_036","ちなみに、この「シルバーサンド一家」の頭領というのが、
現リムサ・ロミンサ提督の父、ブルーフィスであり、
後に彼女が同海賊団を引き継ぐことになるのだが……。"
58,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_037","っと、しまった、話が逸れるところだったな。
ともかく件の大海戦では、双方合計でガレアス船7隻、
中小の艦も含めれば二桁をくだらない数の船が激突した。"
59,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_038","そして、約半数になる4隻のガレアス船が轟沈し……
数百名規模の船員たちが、海に散った。"
60,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_039","かくしてブラッドショアには、
大量の海賊たちの骸が打ち上げられ、
波打ち際が血で染まったと伝えられている。"
61,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_039","戦史は時として、その地の名すら変えてしまうのだよ。
もっとも、今では大富豪ゲゲルジュ氏が移住し、
新大陸風に「コスタ・デル・ソル」と呼んでいるそうだがな。"
62,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_101_039","さて、「ブラッドショア」についての講義は以上だ!
戦史には、多くの教訓と格言が詰まっている。
歴史から学び、今を生きる糧とすること、忘れてはならんぞ。"
63,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_040","今回の講義は「ファインサンド平野」についてだ。"
64,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_041","「ファインサンド平野」は、ベロジナ川西岸に広がる死火山の麓、
「ロズリト湾」を望む土地……
川から運ばれた細砂が積もって形成された堆積平野だ。"
65,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_042","現在ではグリダニア領だが、
ここは以前、吾輩の故郷、アラミゴ領だったことがある。"
66,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_043","1西紀前のことだ。
都市アラミゴで、強健王「マンフレッド」が即位した。"
67,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_044","その王は、版図拡大による経済勃興、民意向上を掲げ、
後に「紅葉戦争」と呼ばれる戦の引き金となった、
大規模遠征を行った。"
68,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_045","各都市は当然反発し、
特に地理的にアラミゴと接している都市グリダニアは、
槍の名手「バンシュロン」を総大将に大軍をもって戦った。"
69,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_046","対するアラミゴの将軍は、
「ラールガー星導教」の熱心な信者であり、
都市民からの人気も高い勇将「ギルバルド」。"
70,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_047","両者は各地で衝突し、互いに一歩も譲らなかった……
バンシュロンが病にて没するまでは。"
71,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_048","バンシュロンは、勝者なく終わった、
「ファインサンドの戦い」の後……"
72,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_049","死の間際に「ナインアイビー」まで軍を退き、
土塁を築いて防戦の構えを見せることで、
アラミゴ軍をおびき出す作戦を立てていた。"
73,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_050","彼の没後、大将へ任じられたオスバーンは功名心が強く、
幻術皇に力を示そうと正面からの戦いに挑むことを決意する。
それを知ったギルバルドは、要所にひそかに兵を伏せた。"
74,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_051","「キャンプ・ナインアイビー」から出立したグリダニア軍は、
アラミゴ軍による奇襲を何度も受け、
行軍が遅滞してしまった。"
75,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_052","オスバーンは予定を取り戻そうと、兵を休ませなかったが、
「ファインサンド平野」のアラミゴ陣を望む丘で、
ついに野営することになった。"
76,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_053","ギルバルドの狙いは、これだった!
彼は、6000の兵でもってそれを包囲し
間断なく矢を射かけた上に、水源への道を封鎖したのだ!"
77,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_054","グリダニア軍の士気は、もちろん、大いに低下した!!!
オスバーンは状況を打破しようと3度の突撃を仕掛け、
その3度目は、自らが先陣を切ったが突破はならず……"
78,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_055","自分を含めて数々の将を捕虜に取られた上、
時の幻術皇に借り受けた、
名杖「クラウストルム」を奪われてしまった。"
79,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_056","この大敗により、グリダニアは消沈。
アラミゴの士気は高揚して、グリダニアは一時、
「東の葉脈」近辺まで追いつめられることになる。"
80,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_057","功を挙げたギルバルドは発言力を強め、
彼が信仰していた「ラールガー星導教」もまた、
政治的な地位を高めた。"
81,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_058","「ファインサンド平野」についての講義は以上だ!
戦史には、多くの教訓と格言が詰まっている。
歴史から学び、今を生きる糧とすること、忘れてはならんぞ。"
82,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_060","今回の講義は「イーストエンド混交林」についてだ。"
83,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_061","アラミゴとグリダニアによる「紅葉戦争」の緒戦……
「第一次ティノルカ会戦」は、アラミゴの大勝利に終わった。"
84,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_062","グリダニアは「東の葉脈」近辺まで、
撤退を余儀なくされた上に戦線は分断され、
散発的な抵抗活動が行われるばかりになっていた。"
85,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_063","勝利を確信したアラミゴは、グリダニアへ降伏を勧告。
幻術皇の身の安全を保障する代わり、身柄をアラミゴに置く、
中央森林の一部と東部森林を割譲するなどの条件を提示した。"
86,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_064","だが、グリダニアにとっては到底、呑めないものだった。
このとき、グリダニアにとって救いであったのは、
これを見た隣国イシュガルドが、重い腰を上げたことだ。"
87,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_065","イシュガルドはリムサ・ロミンサ、ウルダハに呼びかけて、
アラミゴへ宣戦布告。
グリダニアへ向けて、大規模な援軍を派遣した。"
88,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_066","とはいえ、イシュガルドが、
純粋な意味での「救い主」であったかというと、そうではない。"
89,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_067","イシュガルドは、グリダニアがアラミゴに併合され、
東と南から攻め込まれることを懸念していた。"
90,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_068","リムサ・ロミンサやウルダハにしても、
勢力圏拡大を目論むアラミゴをけん制する目的があったし、
グリダニアに恩を売る、という下心もあったわけだ。"
91,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_069","ともあれ、4つの都市国家は連合軍を結成。
アラミゴとの全面対決に臨み、
「第二次ティノルカ会戦」が勃発した。"
92,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_070","うち、最大の戦いが行われたのが「イーストエンド混交林」。
その前哨戦において、アラミゴは連合軍の斥候に、
別働隊の存在を察知され出鼻を挫かれていた。"
93,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_071","そこでアラミゴは、イシュガルド騎兵に対抗すべく、
虎の子のパイク兵部隊を投入。"
94,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_072","さらには、兵の士気を高めるため、
アラミゴ王であるマンフレッド自身も、
前線に立つことになった。"
95,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_073","対する連合軍は、戦いが始まると総崩れと見せかけ、
アラミゴ軍を「イーストエンド混交林」におびき寄せた。"
96,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_074","イシュガルドのチョコボ騎兵の機動性は、
森林地帯では損なわれてしまうが、これには、
アラミゴの長柄のパイク兵の動きを封じる、という目的があった。"
97,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_075","この時、活躍したのがグリダニアの弓兵たちで、
戦場には彼らの歌う戦歌も数多く流れたという。"
98,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_076","つまりは最近、噂になっている、
吟遊詩人なるものが活躍した、ということだ。"
99,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_077","視界の悪い森での戦いに長けたグリダニアの弓兵らは、
次々とアラミゴ兵を射抜き、敵軍に多大な出血を強いた。"
100,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_078","かくして大敗したアラミゴは兵を引いたが、
この戦いで、勇将ギルバルドは討ち死に。
マンフレッド自身も負傷したという。"
101,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_079","「イーストエンド混交林」についての講義は以上だ!
戦史には、多くの教訓と格言が詰まっている。
歴史から学び、今を生きる糧とすることを忘れてはならんぞ。"
102,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_090","今回の講義は「モンクとラールガー星導教」についてだ。"
103,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_091","「モンク」は「ラールガー星導教」の修行僧であり、僧兵だ。
アラミゴの地では古くから、
破壊と流星を司る神「ラールガー」が信仰されていた。"
104,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_092","その最大宗派が「ラールガー星導教」……
ウィダルゲルトのやつが、所属している一派だ。"
105,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_093","「星導教」の総本山である「星導山寺院」の僧侶たちは、
「破壊神ラールガー」に一歩でも近づこうと、厳しく、
そして過酷な、肉体と精神を鍛える修行を欠かさなかった。"
106,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_094","これこそ「モンク」が操る体術のルーツだ。
彼らは体内のエーテル、彼らの言う「気」の流れを感じ取り、
これを練って破壊の力に変える技を編み出し、継承してきた。"
107,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_095","しかし、それだけでは収まらないのが、人の世の常だ。
そうでなくては、吾輩もおもしろくない。"
108,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_096","「星導教」の僧侶らは、やがて僧兵の側面を持つようになる。
これは、ギラバニア地方に戦乱が絶えず、
彼らが自分たちの寺院を守る必要にかられたからだ。"
109,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_097","成立当初、ただの自衛集団であった「星導教」の僧兵たちは、
しかし、時代が下るにつれて、
勢力争いなどを繰り返すようになっていく。"
110,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_098","神意を盾に、武力行使をいとわない「星導教」に、
頭を痛めた時の権力者たちは、
逆に、彼らを権力側に取り込んでしまうことを思いつく。"
111,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_099","「星導教」と王権の癒着に伴い、
それが率いる僧兵や「モンク」たちは、
国軍と一体化していった。"
112,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_100","彼らはアラミゴ君主の剣、あるいは盾として力を発揮し、
日増しに政治的な力を持つようになっていった。"
113,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_110","今回の講義は「星導教のその後」についてだ。"
114,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_111","政治的な力を増した「星導教」は、国教に指定され、
政治や経済、文化に多大な影響をあたえたが……
そのあまりに強い発言力を快く思わない者もいた。"
115,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_112","アラミゴ最後の君主にして、最悪の暴君……
廃王「テオドリック」もそのひとりだ。
王にとって、「星導教」は目の上のたんこぶでしかなかった。"
116,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_113","そこで彼は、宗教勢力からの王権独立を狙い、
「我はラールガーの主人である星神ニメーヤから、
 王権を付与された」と、主張を始めた。"
117,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_114","さらには、ラールガーやその他の神々の崇拝を禁じ、
ニメーヤの代理人である自分を信仰するよう強要、
また、これを王による絶対的支配の論拠とした。"
118,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_115","「星導教」を含むラールガー信徒は反発し、
各地で反乱を起こしたが、しかしそれはむしろ、
テオドリックの思惑どおりだったといえる。"
119,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_116","テオドリックは反乱を主導した高僧を捕らえると、
拷問の末、捕らえた高僧から、自身の廃位計画を聞きだした。"
120,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_117","時に第六星暦1552年。
テオドリックは、大軍をもって「星導山寺院」を包囲。"
121,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_118","非戦力の僧侶や信者、相次ぐ戦乱で焼け出された避難民、
地所耕作のために雇われていた農民問わず、
ひとり残らず排除した。"
122,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_119","「星導教」の「モンク」や僧兵らは必死に防戦したが、
大軍勢にはかなわず、その主だった者は、
ほとんどが死んだと伝えられている。"
123,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_120","……こうして、
「チャクラ」の完全なる使い手はいなくなったのだが……
希有な才能によって目覚めた君はともかくとして……"
124,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_121","ウィダルゲルトのやつは、いったい、何なのか?
やはり、才能ゆえのことか?
ふふん、歴史は本当におもしろいな。"
125,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_130","今回の講義は「銀泪湖」についてだ。"
126,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_131","「銀泪湖」を含むモードゥナ一帯は、
古代から「霊的な力が強い」とされてきた場所だ。"
127,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_132","例えば、アラグ帝国の初代皇帝「ザンデ」の墓は、
モードゥナの地下に作られた。
「銀泪湖」に宿る力で復活する、と考えられていたからだ。"
128,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_133","「銀泪湖」にまつわる神話や口伝は数あるが、
その最も古いものといえば、「銀泪湖の龍神伝説」だろう。
深遠な洞察は民俗学者に譲るが、吾輩の知る話ではこうだ。"
129,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_134","時神「アルジク」に続いて、妹「ニメーヤ」が渦より誕生し、
世に水の理が生じると、その中心に「銀泪湖」ができた。"
130,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_135","水の理とともに湧き出でたこの湖は、途切れることなく、
魔力の湧き出る「魔力の源泉」であった。"
131,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_136","二柱の神は、湖が悪しき者の手に渡らぬよう、
水の理とともに現出した幻龍「ミドガルズオルム」に、
守らせることにした。"
132,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_137","後の人々はこの龍を「湖の守り神」として、
崇め奉ることにしたという。"
133,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_138","その「守り神」というのが……
……ほれ、「銀泪湖」の中央に翼を広げる黒い屍だ。
なぜ、そんなことがわかるのかだと? まあ、聞け。"
134,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_139","今から15年前のことだ。
我が祖国であるアラミゴを占領したガレマール帝国は、
飛空戦艦「アグリウス」を含む艦隊を「銀泪湖」に派遣した。"
135,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_140","エーテルの流れが濃いこの地を、
押さえようとしてのことだったのだろう。"
136,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_141","その時だった、湖面がみるみるうちに盛りあがり、
裂けたかと思うと、幻龍「ミドガルズオルム」が現れて、
帝国艦隊に襲いかかったのだ。"
137,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_142","これが、今の世に言う「銀泪湖上空戦」だ。
激しい戦いの末……
「アグリウス」と「ミドガルズオルム」は相討ちになった。"
138,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_143","「アグリウス」は墜落し、艦載青燐炉が破損。
結果、起きた大爆発により「ミドガルズオルム」は、
一瞬にして黒い屍と化した…………らしい、うむ。"
139,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_144","「アグリウス」の残骸と、
それに巻きついた「ミドガルズオルム」の屍は、
後に「黙約の塔」と名付けられた。"
140,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_145","宗教家や神話学者にとって、
神の存在証明に関わる興味の対象になると同時に、
多くの人には、帝国の軍事力の象徴として受け入れられている。"
141,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_146","なぜ「ミドガルズオルム」が現れたのか、
あの龍は本当に「ミドガルズオルム」であったのかは、
謎のままだ。"
142,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_147","吾輩などは、あの戦い自体、
「ガレマール帝国の大芝居だった」と推測しているのだが、
はてさて……。"
143,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_148","しかし! 吾輩は今回の調査を通じて、
銀泪湖にはさらなる歴史が埋もれていることを突き止めた!
これこそが、吾輩の成した西紀の大発見だ!!"
144,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_149","かの地のエーテル波は乱れており、それは前述した、
「銀泪湖上空戦」によるものだとばかり思っていたが、
そうではなかったのだ!"
145,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_150","銀泪湖のエーテルの乱れはひとつではない。
「黙約の塔」が放つ不規則なエーテル波動のほか、
南東の地下奥深くより、さらに強烈なエーテル波を計測した!"
146,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_151","これが、当時はまだ地中に埋もれていた、
「クリスタルタワー」だったのだよ!"
147,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_152","古代アラグ文明の技術の結晶、「クリスタルタワー」!
霊災を機に地上に姿を現し、
この5年で天を衝く巨塔と化した……素晴らしい!"
148,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_153","5000年以上の時を超えて、
蘇った伝説の巨塔……まさしく神秘ではないか!
君も一度でいいから、その目で拝んでみるといい。"
149,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_154","……さて、今回の講義はこれでおしまいだ。
吾輩が「クリスタルタワー実在説」を発表した時は、
学会で大議論を巻き起こしたものだが……"
150,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_155","霊災により、その正しさが証明された。
今ではアラグ文明研究の専門家集団「聖コイナク財団」が、
必死に研究を進めていると聞く。その結果が楽しみだよ。"
151,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_160","アラミゴ最後の王・廃王「テオドリック」が、
暴君であったことは、「モンク」の講義で語ったとおり。
彼が最後の王となったのは、ある意味必然であったと言える。"
152,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_161","では、その必然とはいかなるものだったか。
今回の講義では、そこに焦点を置いてみよう。"
153,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_162","テオドリックが宗教勢力、すなわち「ラールガー星導教」の、
王権すらも侵すほどの力を疎み……"
154,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_163","これを排除するため、
「星神ニメーヤから王権を付与された」などという、
世迷い事を主張したことはすでに語った。"
155,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_164","しかし、それだけで堅牢なる都市、
アラミゴの体制が揺らぐはずなどない。"
156,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_165","アラミゴを真に揺るがせたのは、宗教弾圧の後に顕著となる、
彼の奇々怪々な思惑のもとに行われた数々の愚行、
そして、人倫にもとる数々の蛮行だったのだ。"
157,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_166","「星導山寺院」に対する焼き討ちの後、
宗教勢力からの抵抗が下火になると、テオドリックは、
異様な熱意をもって片端から王族を処刑しはじめた。"
158,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_167","前王時代からの忠臣だろうが、おかまいなしに、だ。"
159,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_168","とはいえ、「石を投げれば王族にあたる」と言われた
王宮であっても、そう毎日処刑を行っていれば、
処刑する相手もいなくなるのも当然。"
160,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_169","王族……ことに王位継承権を持つ輩は、
ふた月もしない間に姿を消し、
テオドリックは、標的を貴族や議員、豪商へと移していった。"
161,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_170","身の危険を感じた彼らは、テオドリックの妻である王妃に、
暴政を諌めてくれるよう訴えでて、それは聞きいれられたが、
肝心のテオドリックが王妃の言葉に耳を貸さなかった。"
162,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_171","王妃も「やむなし」と思ったのだろう、
王太后や貴族連中と結び、彼を謀殺しようとした。"
163,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_172","だが、ひとりの貴族が裏切り密告したことで謀略は潰え、
企てに参加した者全員が、処刑人のもとへ送られる結果となった。"
164,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_173","この事件から粛清は激しさを増し、権力者から市井の者まで、
それこそ、アラミゴ中で血の雨が降ることとなったのだ。"
165,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_174","この後は、なんとなく想像がつくだろう。"
166,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_175","王宮で追従と密告が乱れ飛び、都市民は家に閉じこもる。
それを難癖つけて処刑しようとする王を、
諌めようとしては忠臣がたおれる。"
167,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_176","耐えかねた都市民が一斉蜂起したところで、
王を守るべき近衛の連中が戦いもせずに、
反乱軍の勝利を称えたところで誰が文句をつけられよう。"
168,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_177","……たとえその蜂起が、
帝国にそそのかされてのものであったとしても、だ。"
169,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_178","ともかく、テオドリックは、
王宮へなだれ込んだ反乱軍に追いつめられた末に自害し、
ここに、アラミゴ王家の血は途絶えた。"
170,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_179","……のだがな、実はひとりだけいるのだよ、
アラミゴ王家の血族が。
彼の名は「テオドレッド」。"
171,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_180","赤子のころにその母の機転によって、
僻地にあった星導教の山寺に預けられた、
テオドリックの甥にあたる人物だ。"
172,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_181","「アラミゴ最後の王」についての講義は以上だ!
歴史的事件の裏には、多くの教訓が詰まっている。
過去から学び、今を生きる糧とすることを忘れてはならんぞ。"
173,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_200","ウィダルゲルトはアラガーナを出た後、
ふたりの弟子とともに、星導教の教えを広めるために、
ギラバニア中を旅して回っているようだ。"
174,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_201","一度失った信仰を取り戻すのは一筋縄ではいかない。
だが、彼らの決意は固く、必ずや星導教を復興させることだろう。"
175,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_202","たとえどんな苦労があろうとも、目標を得たウィダルゲルトは、
心穏やかな日々を過ごしているはずだ。
そうでなければ、私が困る。"
176,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_205","ウィダルゲルトのその後について知りたいと?"
177,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_206","ヤツは、アラミゴ解放軍にラールガー星導教の教えを説くために、
ラールガーズリーチに逗留しているようだ。"
178,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_207","ふたりの弟子、ゼンツァとチャクハも呼び寄せて、
解放軍の連中とともに星導山寺院で修行の日々を送っているようだ。
……なぜそんなことを知っているのかと言いたげな顔だな?"
179,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_208","別件でラールガーズリーチを訪れた折に、
星導山寺院へ向かう彼らの姿を、たまたま目撃しただけだよ。
偶然に、たまたま……ね。"
180,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_220","かねてよりヤツは、祖国アラミゴにて、
ラールガー星導教の布教活動に勤しんでいたのだが……"
181,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_221","昨今のガレマール帝国の惨状を知るやいなや、2人の弟子、
ゼンツァとチャクハとともに、帝都ガレマルドへと向かったようだ。"
182,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_222","帝国は、宗教弾圧によって星導教の復興を妨げてきた。
だと言うのに、ヤツときたら……。"
183,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_223","「鍛え抜かれたモンクの体術と精神があれば、
 極寒のガレマルドにおいても、誰かを救うことができるはず」
……だそうだ。"
184,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_224","どうやら、ヤツはまだ旅の途上にいるらしい。
今後も会えない日が続くと思うが、たまに思い出してやってくれ。"
185,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_210","うむ、吾輩が集めた情報を披露しよう。
アラガーナの住民によれば、テオバルドことアドリは、
翌日には保護されていた治療師の家から、姿を消していたらしい。"
186,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_211","おそらく、骸旅団からの報復を怖れたのであろう……。
そして、アドリと骸旅団の接点について、わかったことがある。"
187,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_212","解放軍筋の情報では、元々、鉄仮面の影武者のひとりが、
骸旅団の取り込み工作のため、動いていたらしい。
これがアドリだったと考えるのが筋であろうな。"
188,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_213","暴君テオドリックの子飼いとして、悪名高い骸旅団は、
アラミゴ解放がなったとて、祖国に戻れる公算は低い。
その弱みを突いて、取引を持ちかけたのだろう。"
189,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_214","自分がアラミゴの王位に就いた暁には、
公式に赦免し、元どおり親衛隊の地位に戻すとでも言えば、
相手が本物であろうとなかろうと、骸旅団は食いつくしかない。"
190,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_215","だが、目論みが失敗した今、
利用された骸旅団としては、落とし前を付けざるを得ないはず。
そのあたりを、利用した側も十分に理解しておったのだろう。"
191,"TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_216","アドリが姿を消した頃、南ザナラーンでは、
ギラバニア方面に出立する骸旅団の一行が目撃されているが……
ここから先は、吾輩にもわからぬよ。"
1 key 0 1
2 #
3 int32 str str
4 0 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_000 話しかけないでくれたまえ。 今、吾輩は、エーテルを測定する装置の 画期的な設計を構想中なのだ。
5 1 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_001 うむ、よくぞ問うてくれた。 吾輩のありがたい講義を聞き逃さないよう、 その皺の少なそうな脳に、しっかりと刻み込むのだぞ!
6 2 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_002 「モンク」の道を極めたからこそ、歴史を顧みる重要性は増す。 それを理解した上で、吾輩に問うたのだな? さあ、しっかりと刻み込むのだぞ!
7 3 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_003 君は、また厄介なことに巻き込まれているようだな! そういう時こそ、落ち着いて学問に励むべし! さあ、しっかりと刻み込むのだぞ!
8 4 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_004 陰陽十四のチャクラを開いたことは聞いておる! 多くの力を得てもなお、確かな知識を得たいというのだな!? よくばりものめ! だがその心意気や……よし!
9 5 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_001 ウィダルゲルトの奴め、何を悩んでいるのだ……。 お前のやるべきことは、始めからひとつしかないだろう……。
10 6 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_010 ギラバニアとウルダハを往復するのは、なかなか骨が折れるな……。 だが、超自然探求者である吾輩を頼ってくる者は大勢いる。 長時間留守にするわけにもいかないのだ。
11 7 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_020 格闘士ギルドのハモン氏には、私から謝罪しておく。 キミたちは、目の前のことにだけ集中していろ。
12 8 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_030 <Split(<Highlight>ObjectParameter(1)</Highlight>, ,1)/>、改めて礼を言うぞ。 骸旅団に拉致された吾輩を救ってくれたこと、深く感謝している。 あのまま捕まっていたら、どんな酷い目に遭わされたか……。
13 9 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_040 フフフ……ウィダルゲルトの奴め。 あのテオバルドに、一対一を挑み、見事勝利するとは。 思わず、出会った当初の頃を懐かしむほどの成長ぶりだ。
14 10 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_050 うーむ……「暁」から相談を受けたのだが、 魂を構成するエーテルの痕跡が消えてしまったそうだ。 前例のない現象に、目下、頭を悩ませているのだよ……。
15 11 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_060 「暁」から相談されていた、エーテルが消えたという件…… 異世界に転移したためだったと報告が来た。 にわかには信じがたいが、理論的にはあり得る話だ……。
16 12 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_070 「暁」から報告を受けたが、異世界から賢人たちが帰還したとか。 異世界の文化や歴史などがいったいどうなっているのか、 一度、詳しく話を聞きたいものだよ。
17 13 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_080 この超自然探求者である吾輩の叡智も、 終末の災厄を前にしては為す術もなかった。 まだまだ学び足りないということか……。
18 14 TEXT_JOBDEFMNK_00093_Q1_000_000 何を聞く?
19 15 TEXT_JOBDEFMNK_00093_A1_000_000 「シラディハ」の歴史について
20 16 TEXT_JOBDEFMNK_00093_A2_000_000 最新の「エーテル学」について
21 17 TEXT_JOBDEFMNK_00093_A2_100_000 「ブラッドショア」について
22 18 TEXT_JOBDEFMNK_00093_A3_000_000 「ファインサンド平野」について
23 19 TEXT_JOBDEFMNK_00093_A4_000_000 「イーストエンド混交林」について
24 20 TEXT_JOBDEFMNK_00093_A5_000_000 「モンクとラールガー星導教」について
25 21 TEXT_JOBDEFMNK_00093_A6_000_000 「星導教のその後」について
26 22 TEXT_JOBDEFMNK_00093_A7_000_000 「銀泪湖」について
27 23 TEXT_JOBDEFMNK_00093_A8_000_000 「アラミゴ最後の王」について
28 24 TEXT_JOBDEFMNK_00093_A10_000_000 「ウィダルゲルトのその後」について
29 25 TEXT_JOBDEFMNK_00093_A11_000_000 「テオバルドのその後」について
30 26 TEXT_JOBDEFMNK_00093_A9_000_000 キャンセル
31 27 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_010 今回の講義は「亡国シラディハ」についてだ。
32 28 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_011 「湧水の王」と称された王、 「ララウェフ・シラ・タタウェフ」の亡き後、 「シラディハ」は混迷期に入った。
33 29 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_011 ララウェフ王の推進した経済改革は概ね成功するも、 その大幅な増税によって社会不安が増大し、 さらに大干ばつが重なって、各地で不満が爆発。
34 30 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_101_011 シラディハは大いに乱れた。 ……そこへ付けこんだのが、 同じく大干ばつで苦しんでいたウルダハだ!
35 31 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_012 時の王「ササガン・ウル・シシガンIII世」、 現在の第二期ウル朝の王たちの遠い祖先なのだが……
36 32 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_012 ともかく、彼は大軍を率いてシラディハに侵攻、 ララウェフ王の治水事業により発見された、 水源地を奪取しようとした。
37 33 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_013 しかし、シラディハ王侯貴族たちは、これを逆手にとって、 ウルダハの侵攻を国難として大々的に宣伝、 都市民をまとめ上げ、ウルダハに徹底抗戦した。
38 34 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_013 これにより、両戦力は完全に拮抗し、 戦争は次第に長期化しはじめたのだ。
39 35 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_014 だが、皮肉なことにシラディハ王侯貴族は、 自分たちの民意誘導の成功を素直に喜べなかった。 財政が、戦争長期化によって再び傾きはじめていたのだ。
40 36 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_015 こう着状態にある戦況を打開するため、 シラディハがとった作戦とは!
41 37 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_016 ……なんと恐ろしきかな! 「兵士をゾンビーに変える」というものだった!!!
42 38 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_017 しかし、戦いのさなかで「シラディハ」は、 ゾンビーの制御を失ってしまうという失態をおかした結果、 その都市民の大半は、ゾンビーの群れとなってしまったのだ。
43 39 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_018 大義名分を得たウルダハは、 これを「ゾンビーをザル神のもとに帰す聖戦」と称して、 「シラディハ」の門を封鎖し、ゾンビーを殲滅した。
44 40 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_019 「亡国シラディハ」についての講義は以上だ! 戦史には、多くの教訓と格言が詰まっている。 歴史から学び、今を生きる糧とすることを忘れてはならんぞ。
45 41 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_020 今回の講義は「最新のエーテル学」についてだ。
46 42 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_021 そもそもエーテルとは、あらゆる「魔法」の原動力にして、 すべての「命」の源たる不可視の生命エネルギーであり、 生物が死んだとき、その命が宿しているエーテルは霧散する。
47 43 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_022 だが時として、その一部が霧散せず、物質界に残ることがある。 一例が、君も手にしたことがあるだろう「クリスタル」だ。
48 44 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_023 ……ここまでは、その辺の学者連中でも知っていることだが、 吾輩の推理はその上を行く!
49 45 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_024 「エーテルが結晶化せず、  その場に残留することがあるに違いない」 ……と、吾輩は踏んでいるのだ!!!
50 46 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_025 わかりやすい例を挙げるなら、幽霊や人魂がそれだ! 死んだ人の魂が現れる? へそが茶を沸かすとは、このことだ!
51 47 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_026 あんなもの、残留エーテルの発光現象に過ぎん!! 原理はこうだ……物質、あるいは生命が消失すると、 エーテルが放出される。
52 48 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_027 それは通常、エーテル界へ還るのだが、 エーテル放出量が瞬間的に増大し許容量を超えたとき、 還るはずのエーテルが物質界に残ってしまうのだ。
53 49 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_028 この許容量を、吾輩は「エーテルの門」と呼んでいる! 生命が激しく散ったとき、「クリスタル」として、 不可視のエーテルとして、残留エーテルはその量を増す!
54 50 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_029 その、生命の激しく散る場所とは……そう、古戦場だ!!! つまり、残留エーテルを調査すれば!!! 逆説的に、戦いの規模などが推測できるというわけだ!!!
55 51 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_030 戦史研究家である吾輩が、 なぜ「エーテル学」にも精通しているか、 さすがの君も、これで理解できたことだろう。
56 52 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_031 「エーテル」はまだまだ、謎に満ち溢れたエネルギーだ。 新たなる解釈や実例が現れた場合「エーテル学」もまた、 大きく発展していくことになるだろう。
57 53 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_032 今回の講義は「ブラッドショア」についてだ。
58 54 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_033 その「血塗れ海岸」という禍々しい地名からもわかるとおり、 この地では、過去に恐ろしい惨劇が起こっている。 今より半西紀……50年ほど前のことだ。
59 55 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_034 当時、ロータノ海を荒らし回っておったふたつの大海賊団、 「シルバーサンド一家」と「霧髭海賊団」とが、 ブラッドショア沖で大海戦を演じたのだよ。
60 56 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_035 今となっては、何が原因で戦いが始まったかはわからん。 だが、両海賊団の頭領同士が犬猿の仲だということは、 有名だったというから、対決は必然だったのやもしれん。
61 57 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_036 ちなみに、この「シルバーサンド一家」の頭領というのが、 現リムサ・ロミンサ提督の父、ブルーフィスであり、 後に彼女が同海賊団を引き継ぐことになるのだが……。
62 58 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_037 っと、しまった、話が逸れるところだったな。 ともかく件の大海戦では、双方合計でガレアス船7隻、 中小の艦も含めれば二桁をくだらない数の船が激突した。
63 59 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_038 そして、約半数になる4隻のガレアス船が轟沈し…… 数百名規模の船員たちが、海に散った。
64 60 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_039 かくしてブラッドショアには、 大量の海賊たちの骸が打ち上げられ、 波打ち際が血で染まったと伝えられている。
65 61 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_100_039 戦史は時として、その地の名すら変えてしまうのだよ。 もっとも、今では大富豪ゲゲルジュ氏が移住し、 新大陸風に「コスタ・デル・ソル」と呼んでいるそうだがな。
66 62 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_101_039 さて、「ブラッドショア」についての講義は以上だ! 戦史には、多くの教訓と格言が詰まっている。 歴史から学び、今を生きる糧とすること、忘れてはならんぞ。
67 63 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_040 今回の講義は「ファインサンド平野」についてだ。
68 64 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_041 「ファインサンド平野」は、ベロジナ川西岸に広がる死火山の麓、 「ロズリト湾」を望む土地…… 川から運ばれた細砂が積もって形成された堆積平野だ。
69 65 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_042 現在ではグリダニア領だが、 ここは以前、吾輩の故郷、アラミゴ領だったことがある。
70 66 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_043 1西紀前のことだ。 都市アラミゴで、強健王「マンフレッド」が即位した。
71 67 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_044 その王は、版図拡大による経済勃興、民意向上を掲げ、 後に「紅葉戦争」と呼ばれる戦の引き金となった、 大規模遠征を行った。
72 68 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_045 各都市は当然反発し、 特に地理的にアラミゴと接している都市グリダニアは、 槍の名手「バンシュロン」を総大将に大軍をもって戦った。
73 69 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_046 対するアラミゴの将軍は、 「ラールガー星導教」の熱心な信者であり、 都市民からの人気も高い勇将「ギルバルド」。
74 70 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_047 両者は各地で衝突し、互いに一歩も譲らなかった…… バンシュロンが病にて没するまでは。
75 71 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_048 バンシュロンは、勝者なく終わった、 「ファインサンドの戦い」の後……
76 72 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_049 死の間際に「ナインアイビー」まで軍を退き、 土塁を築いて防戦の構えを見せることで、 アラミゴ軍をおびき出す作戦を立てていた。
77 73 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_050 彼の没後、大将へ任じられたオスバーンは功名心が強く、 幻術皇に力を示そうと正面からの戦いに挑むことを決意する。 それを知ったギルバルドは、要所にひそかに兵を伏せた。
78 74 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_051 「キャンプ・ナインアイビー」から出立したグリダニア軍は、 アラミゴ軍による奇襲を何度も受け、 行軍が遅滞してしまった。
79 75 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_052 オスバーンは予定を取り戻そうと、兵を休ませなかったが、 「ファインサンド平野」のアラミゴ陣を望む丘で、 ついに野営することになった。
80 76 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_053 ギルバルドの狙いは、これだった! 彼は、6000の兵でもってそれを包囲し 間断なく矢を射かけた上に、水源への道を封鎖したのだ!
81 77 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_054 グリダニア軍の士気は、もちろん、大いに低下した!!! オスバーンは状況を打破しようと3度の突撃を仕掛け、 その3度目は、自らが先陣を切ったが突破はならず……
82 78 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_055 自分を含めて数々の将を捕虜に取られた上、 時の幻術皇に借り受けた、 名杖「クラウストルム」を奪われてしまった。
83 79 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_056 この大敗により、グリダニアは消沈。 アラミゴの士気は高揚して、グリダニアは一時、 「東の葉脈」近辺まで追いつめられることになる。
84 80 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_057 功を挙げたギルバルドは発言力を強め、 彼が信仰していた「ラールガー星導教」もまた、 政治的な地位を高めた。
85 81 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_058 「ファインサンド平野」についての講義は以上だ! 戦史には、多くの教訓と格言が詰まっている。 歴史から学び、今を生きる糧とすること、忘れてはならんぞ。
86 82 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_060 今回の講義は「イーストエンド混交林」についてだ。
87 83 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_061 アラミゴとグリダニアによる「紅葉戦争」の緒戦…… 「第一次ティノルカ会戦」は、アラミゴの大勝利に終わった。
88 84 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_062 グリダニアは「東の葉脈」近辺まで、 撤退を余儀なくされた上に戦線は分断され、 散発的な抵抗活動が行われるばかりになっていた。
89 85 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_063 勝利を確信したアラミゴは、グリダニアへ降伏を勧告。 幻術皇の身の安全を保障する代わり、身柄をアラミゴに置く、 中央森林の一部と東部森林を割譲するなどの条件を提示した。
90 86 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_064 だが、グリダニアにとっては到底、呑めないものだった。 このとき、グリダニアにとって救いであったのは、 これを見た隣国イシュガルドが、重い腰を上げたことだ。
91 87 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_065 イシュガルドはリムサ・ロミンサ、ウルダハに呼びかけて、 アラミゴへ宣戦布告。 グリダニアへ向けて、大規模な援軍を派遣した。
92 88 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_066 とはいえ、イシュガルドが、 純粋な意味での「救い主」であったかというと、そうではない。
93 89 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_067 イシュガルドは、グリダニアがアラミゴに併合され、 東と南から攻め込まれることを懸念していた。
94 90 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_068 リムサ・ロミンサやウルダハにしても、 勢力圏拡大を目論むアラミゴをけん制する目的があったし、 グリダニアに恩を売る、という下心もあったわけだ。
95 91 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_069 ともあれ、4つの都市国家は連合軍を結成。 アラミゴとの全面対決に臨み、 「第二次ティノルカ会戦」が勃発した。
96 92 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_070 うち、最大の戦いが行われたのが「イーストエンド混交林」。 その前哨戦において、アラミゴは連合軍の斥候に、 別働隊の存在を察知され出鼻を挫かれていた。
97 93 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_071 そこでアラミゴは、イシュガルド騎兵に対抗すべく、 虎の子のパイク兵部隊を投入。
98 94 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_072 さらには、兵の士気を高めるため、 アラミゴ王であるマンフレッド自身も、 前線に立つことになった。
99 95 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_073 対する連合軍は、戦いが始まると総崩れと見せかけ、 アラミゴ軍を「イーストエンド混交林」におびき寄せた。
100 96 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_074 イシュガルドのチョコボ騎兵の機動性は、 森林地帯では損なわれてしまうが、これには、 アラミゴの長柄のパイク兵の動きを封じる、という目的があった。
101 97 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_075 この時、活躍したのがグリダニアの弓兵たちで、 戦場には彼らの歌う戦歌も数多く流れたという。
102 98 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_076 つまりは最近、噂になっている、 吟遊詩人なるものが活躍した、ということだ。
103 99 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_077 視界の悪い森での戦いに長けたグリダニアの弓兵らは、 次々とアラミゴ兵を射抜き、敵軍に多大な出血を強いた。
104 100 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_078 かくして大敗したアラミゴは兵を引いたが、 この戦いで、勇将ギルバルドは討ち死に。 マンフレッド自身も負傷したという。
105 101 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_079 「イーストエンド混交林」についての講義は以上だ! 戦史には、多くの教訓と格言が詰まっている。 歴史から学び、今を生きる糧とすることを忘れてはならんぞ。
106 102 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_090 今回の講義は「モンクとラールガー星導教」についてだ。
107 103 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_091 「モンク」は「ラールガー星導教」の修行僧であり、僧兵だ。 アラミゴの地では古くから、 破壊と流星を司る神「ラールガー」が信仰されていた。
108 104 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_092 その最大宗派が「ラールガー星導教」…… ウィダルゲルトのやつが、所属している一派だ。
109 105 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_093 「星導教」の総本山である「星導山寺院」の僧侶たちは、 「破壊神ラールガー」に一歩でも近づこうと、厳しく、 そして過酷な、肉体と精神を鍛える修行を欠かさなかった。
110 106 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_094 これこそ「モンク」が操る体術のルーツだ。 彼らは体内のエーテル、彼らの言う「気」の流れを感じ取り、 これを練って破壊の力に変える技を編み出し、継承してきた。
111 107 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_095 しかし、それだけでは収まらないのが、人の世の常だ。 そうでなくては、吾輩もおもしろくない。
112 108 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_096 「星導教」の僧侶らは、やがて僧兵の側面を持つようになる。 これは、ギラバニア地方に戦乱が絶えず、 彼らが自分たちの寺院を守る必要にかられたからだ。
113 109 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_097 成立当初、ただの自衛集団であった「星導教」の僧兵たちは、 しかし、時代が下るにつれて、 勢力争いなどを繰り返すようになっていく。
114 110 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_098 神意を盾に、武力行使をいとわない「星導教」に、 頭を痛めた時の権力者たちは、 逆に、彼らを権力側に取り込んでしまうことを思いつく。
115 111 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_099 「星導教」と王権の癒着に伴い、 それが率いる僧兵や「モンク」たちは、 国軍と一体化していった。
116 112 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_100 彼らはアラミゴ君主の剣、あるいは盾として力を発揮し、 日増しに政治的な力を持つようになっていった。
117 113 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_110 今回の講義は「星導教のその後」についてだ。
118 114 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_111 政治的な力を増した「星導教」は、国教に指定され、 政治や経済、文化に多大な影響をあたえたが…… そのあまりに強い発言力を快く思わない者もいた。
119 115 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_112 アラミゴ最後の君主にして、最悪の暴君…… 廃王「テオドリック」もそのひとりだ。 王にとって、「星導教」は目の上のたんこぶでしかなかった。
120 116 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_113 そこで彼は、宗教勢力からの王権独立を狙い、 「我はラールガーの主人である星神ニメーヤから、  王権を付与された」と、主張を始めた。
121 117 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_114 さらには、ラールガーやその他の神々の崇拝を禁じ、 ニメーヤの代理人である自分を信仰するよう強要、 また、これを王による絶対的支配の論拠とした。
122 118 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_115 「星導教」を含むラールガー信徒は反発し、 各地で反乱を起こしたが、しかしそれはむしろ、 テオドリックの思惑どおりだったといえる。
123 119 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_116 テオドリックは反乱を主導した高僧を捕らえると、 拷問の末、捕らえた高僧から、自身の廃位計画を聞きだした。
124 120 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_117 時に第六星暦1552年。 テオドリックは、大軍をもって「星導山寺院」を包囲。
125 121 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_118 非戦力の僧侶や信者、相次ぐ戦乱で焼け出された避難民、 地所耕作のために雇われていた農民問わず、 ひとり残らず排除した。
126 122 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_119 「星導教」の「モンク」や僧兵らは必死に防戦したが、 大軍勢にはかなわず、その主だった者は、 ほとんどが死んだと伝えられている。
127 123 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_120 ……こうして、 「チャクラ」の完全なる使い手はいなくなったのだが…… 希有な才能によって目覚めた君はともかくとして……
128 124 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_121 ウィダルゲルトのやつは、いったい、何なのか? やはり、才能ゆえのことか? ふふん、歴史は本当におもしろいな。
129 125 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_130 今回の講義は「銀泪湖」についてだ。
130 126 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_131 「銀泪湖」を含むモードゥナ一帯は、 古代から「霊的な力が強い」とされてきた場所だ。
131 127 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_132 例えば、アラグ帝国の初代皇帝「ザンデ」の墓は、 モードゥナの地下に作られた。 「銀泪湖」に宿る力で復活する、と考えられていたからだ。
132 128 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_133 「銀泪湖」にまつわる神話や口伝は数あるが、 その最も古いものといえば、「銀泪湖の龍神伝説」だろう。 深遠な洞察は民俗学者に譲るが、吾輩の知る話ではこうだ。
133 129 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_134 時神「アルジク」に続いて、妹「ニメーヤ」が渦より誕生し、 世に水の理が生じると、その中心に「銀泪湖」ができた。
134 130 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_135 水の理とともに湧き出でたこの湖は、途切れることなく、 魔力の湧き出る「魔力の源泉」であった。
135 131 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_136 二柱の神は、湖が悪しき者の手に渡らぬよう、 水の理とともに現出した幻龍「ミドガルズオルム」に、 守らせることにした。
136 132 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_137 後の人々はこの龍を「湖の守り神」として、 崇め奉ることにしたという。
137 133 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_138 その「守り神」というのが…… ……ほれ、「銀泪湖」の中央に翼を広げる黒い屍だ。 なぜ、そんなことがわかるのかだと? まあ、聞け。
138 134 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_139 今から15年前のことだ。 我が祖国であるアラミゴを占領したガレマール帝国は、 飛空戦艦「アグリウス」を含む艦隊を「銀泪湖」に派遣した。
139 135 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_140 エーテルの流れが濃いこの地を、 押さえようとしてのことだったのだろう。
140 136 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_141 その時だった、湖面がみるみるうちに盛りあがり、 裂けたかと思うと、幻龍「ミドガルズオルム」が現れて、 帝国艦隊に襲いかかったのだ。
141 137 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_142 これが、今の世に言う「銀泪湖上空戦」だ。 激しい戦いの末…… 「アグリウス」と「ミドガルズオルム」は相討ちになった。
142 138 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_143 「アグリウス」は墜落し、艦載青燐炉が破損。 結果、起きた大爆発により「ミドガルズオルム」は、 一瞬にして黒い屍と化した…………らしい、うむ。
143 139 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_144 「アグリウス」の残骸と、 それに巻きついた「ミドガルズオルム」の屍は、 後に「黙約の塔」と名付けられた。
144 140 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_145 宗教家や神話学者にとって、 神の存在証明に関わる興味の対象になると同時に、 多くの人には、帝国の軍事力の象徴として受け入れられている。
145 141 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_146 なぜ「ミドガルズオルム」が現れたのか、 あの龍は本当に「ミドガルズオルム」であったのかは、 謎のままだ。
146 142 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_147 吾輩などは、あの戦い自体、 「ガレマール帝国の大芝居だった」と推測しているのだが、 はてさて……。
147 143 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_148 しかし! 吾輩は今回の調査を通じて、 銀泪湖にはさらなる歴史が埋もれていることを突き止めた! これこそが、吾輩の成した西紀の大発見だ!!
148 144 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_149 かの地のエーテル波は乱れており、それは前述した、 「銀泪湖上空戦」によるものだとばかり思っていたが、 そうではなかったのだ!
149 145 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_150 銀泪湖のエーテルの乱れはひとつではない。 「黙約の塔」が放つ不規則なエーテル波動のほか、 南東の地下奥深くより、さらに強烈なエーテル波を計測した!
150 146 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_151 これが、当時はまだ地中に埋もれていた、 「クリスタルタワー」だったのだよ!
151 147 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_152 古代アラグ文明の技術の結晶、「クリスタルタワー」! 霊災を機に地上に姿を現し、 この5年で天を衝く巨塔と化した……素晴らしい!
152 148 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_153 5000年以上の時を超えて、 蘇った伝説の巨塔……まさしく神秘ではないか! 君も一度でいいから、その目で拝んでみるといい。
153 149 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_154 ……さて、今回の講義はこれでおしまいだ。 吾輩が「クリスタルタワー実在説」を発表した時は、 学会で大議論を巻き起こしたものだが……
154 150 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_155 霊災により、その正しさが証明された。 今ではアラグ文明研究の専門家集団「聖コイナク財団」が、 必死に研究を進めていると聞く。その結果が楽しみだよ。
155 151 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_160 アラミゴ最後の王・廃王「テオドリック」が、 暴君であったことは、「モンク」の講義で語ったとおり。 彼が最後の王となったのは、ある意味必然であったと言える。
156 152 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_161 では、その必然とはいかなるものだったか。 今回の講義では、そこに焦点を置いてみよう。
157 153 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_162 テオドリックが宗教勢力、すなわち「ラールガー星導教」の、 王権すらも侵すほどの力を疎み……
158 154 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_163 これを排除するため、 「星神ニメーヤから王権を付与された」などという、 世迷い事を主張したことはすでに語った。
159 155 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_164 しかし、それだけで堅牢なる都市、 アラミゴの体制が揺らぐはずなどない。
160 156 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_165 アラミゴを真に揺るがせたのは、宗教弾圧の後に顕著となる、 彼の奇々怪々な思惑のもとに行われた数々の愚行、 そして、人倫にもとる数々の蛮行だったのだ。
161 157 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_166 「星導山寺院」に対する焼き討ちの後、 宗教勢力からの抵抗が下火になると、テオドリックは、 異様な熱意をもって片端から王族を処刑しはじめた。
162 158 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_167 前王時代からの忠臣だろうが、おかまいなしに、だ。
163 159 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_168 とはいえ、「石を投げれば王族にあたる」と言われた 王宮であっても、そう毎日処刑を行っていれば、 処刑する相手もいなくなるのも当然。
164 160 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_169 王族……ことに王位継承権を持つ輩は、 ふた月もしない間に姿を消し、 テオドリックは、標的を貴族や議員、豪商へと移していった。
165 161 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_170 身の危険を感じた彼らは、テオドリックの妻である王妃に、 暴政を諌めてくれるよう訴えでて、それは聞きいれられたが、 肝心のテオドリックが王妃の言葉に耳を貸さなかった。
166 162 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_171 王妃も「やむなし」と思ったのだろう、 王太后や貴族連中と結び、彼を謀殺しようとした。
167 163 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_172 だが、ひとりの貴族が裏切り密告したことで謀略は潰え、 企てに参加した者全員が、処刑人のもとへ送られる結果となった。
168 164 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_173 この事件から粛清は激しさを増し、権力者から市井の者まで、 それこそ、アラミゴ中で血の雨が降ることとなったのだ。
169 165 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_174 この後は、なんとなく想像がつくだろう。
170 166 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_175 王宮で追従と密告が乱れ飛び、都市民は家に閉じこもる。 それを難癖つけて処刑しようとする王を、 諌めようとしては忠臣がたおれる。
171 167 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_176 耐えかねた都市民が一斉蜂起したところで、 王を守るべき近衛の連中が戦いもせずに、 反乱軍の勝利を称えたところで誰が文句をつけられよう。
172 168 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_177 ……たとえその蜂起が、 帝国にそそのかされてのものであったとしても、だ。
173 169 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_178 ともかく、テオドリックは、 王宮へなだれ込んだ反乱軍に追いつめられた末に自害し、 ここに、アラミゴ王家の血は途絶えた。
174 170 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_179 ……のだがな、実はひとりだけいるのだよ、 アラミゴ王家の血族が。 彼の名は「テオドレッド」。
175 171 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_180 赤子のころにその母の機転によって、 僻地にあった星導教の山寺に預けられた、 テオドリックの甥にあたる人物だ。
176 172 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_181 「アラミゴ最後の王」についての講義は以上だ! 歴史的事件の裏には、多くの教訓が詰まっている。 過去から学び、今を生きる糧とすることを忘れてはならんぞ。
177 173 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_200 ウィダルゲルトはアラガーナを出た後、 ふたりの弟子とともに、星導教の教えを広めるために、 ギラバニア中を旅して回っているようだ。
178 174 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_201 一度失った信仰を取り戻すのは一筋縄ではいかない。 だが、彼らの決意は固く、必ずや星導教を復興させることだろう。
179 175 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_202 たとえどんな苦労があろうとも、目標を得たウィダルゲルトは、 心穏やかな日々を過ごしているはずだ。 そうでなければ、私が困る。
180 176 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_205 ウィダルゲルトのその後について知りたいと?
181 177 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_206 ヤツは、アラミゴ解放軍にラールガー星導教の教えを説くために、 ラールガーズリーチに逗留しているようだ。
182 178 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_207 ふたりの弟子、ゼンツァとチャクハも呼び寄せて、 解放軍の連中とともに星導山寺院で修行の日々を送っているようだ。 ……なぜそんなことを知っているのかと言いたげな顔だな?
183 179 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_208 別件でラールガーズリーチを訪れた折に、 星導山寺院へ向かう彼らの姿を、たまたま目撃しただけだよ。 偶然に、たまたま……ね。
184 180 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_220 かねてよりヤツは、祖国アラミゴにて、 ラールガー星導教の布教活動に勤しんでいたのだが……
185 181 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_221 昨今のガレマール帝国の惨状を知るやいなや、2人の弟子、 ゼンツァとチャクハとともに、帝都ガレマルドへと向かったようだ。
186 182 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_222 帝国は、宗教弾圧によって星導教の復興を妨げてきた。 だと言うのに、ヤツときたら……。
187 183 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_223 「鍛え抜かれたモンクの体術と精神があれば、  極寒のガレマルドにおいても、誰かを救うことができるはず」 ……だそうだ。
188 184 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_224 どうやら、ヤツはまだ旅の途上にいるらしい。 今後も会えない日が続くと思うが、たまに思い出してやってくれ。
189 185 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_210 うむ、吾輩が集めた情報を披露しよう。 アラガーナの住民によれば、テオバルドことアドリは、 翌日には保護されていた治療師の家から、姿を消していたらしい。
190 186 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_211 おそらく、骸旅団からの報復を怖れたのであろう……。 そして、アドリと骸旅団の接点について、わかったことがある。
191 187 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_212 解放軍筋の情報では、元々、鉄仮面の影武者のひとりが、 骸旅団の取り込み工作のため、動いていたらしい。 これがアドリだったと考えるのが筋であろうな。
192 188 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_213 暴君テオドリックの子飼いとして、悪名高い骸旅団は、 アラミゴ解放がなったとて、祖国に戻れる公算は低い。 その弱みを突いて、取引を持ちかけたのだろう。
193 189 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_214 自分がアラミゴの王位に就いた暁には、 公式に赦免し、元どおり親衛隊の地位に戻すとでも言えば、 相手が本物であろうとなかろうと、骸旅団は食いつくしかない。
194 190 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_215 だが、目論みが失敗した今、 利用された骸旅団としては、落とし前を付けざるを得ないはず。 そのあたりを、利用した側も十分に理解しておったのだろう。
195 191 TEXT_JOBDEFMNK_00093_ERIK_000_216 アドリが姿を消した頃、南ザナラーンでは、 ギラバニア方面に出立する骸旅団の一行が目撃されているが…… ここから先は、吾輩にもわからぬよ。