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10TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_000私は、豪商ナナパシ様にお仕えしている者です。 今回は我が主人が進めております、ある計画について、 解説するよう仰せつかっております。
21TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_Q1_000_000何を聞く?
32TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_A1_000_001あなたたちは、ここでなにをしている?
43TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_A1_000_002「プリンセスデー」とは?
54TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_A1_000_003「エドヴィア姫」とは?
65TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_A1_000_004一番下の段に置かれている人形はなに?
76TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_A1_000_005下から二段目に置かれている人形はなに?
87TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_A1_000_006下から三段目に置かれている人形はなに?
98TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_A1_000_007最上段に置かれている男性の人形はなに?
109TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_A1_000_008最上段に置かれている女性の人形はなに?
1110TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_A1_000_009キャンセル
1211TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_010我が主人ナナパシ様のご息女、ニニモ様のために、 「プリンセスデー」を祝うための人形飾りを、 準備しているところでございます。
1312TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_011それも、古式ゆかしい逸品を! かつてソーン朝時代に作られていた、等身大の「人形飾り」を、 現代の衣装や小物を使用して再現する計画なのでございます。
1413TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_012そちらの飾り棚は、等身大の「人形飾り」の台座であり、 ここに人形が並べられていく予定であります。
1514TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_013そちらの飾り棚に並べられているのが、 ソーン朝風の等身大の「人形飾り」です。 ただし、いまだ未完成ではありますが……。
1615TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_014そちらの飾り棚に並べられているのが、 完成したソーン朝風の等身大の「人形飾り」です。 心ゆくまで御覧ください。
1716TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_020「プリンセスデー」とは、 すべての女の子のための祝祭でございます。
1817TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_021起源は遡ること300年ほど前…… ウルダハの王朝がソーン朝であった時代のことです。
1918TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_022窮屈な王宮生活に嫌気が差した王女「エドヴィア」は、 同年代の町娘から服を借りて変装し、王宮を抜け出しました。
2019TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_023それを知った時の国王「バルドリック」は大いに狼狽し、 軍を総動員する大騒動を引き起こしてしまいます。
2120TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_024「エドヴィア姫」が見つかるまでの間、 軍による度を超した捜索で、街は大混乱に陥りました。 姫に協力した町娘の家に至っては、家捜しで半壊する始末。
2221TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_025この事件の後、「バルドリック王」は町娘を訪ね、 「女の子は国の宝であり、王女として遇されるべき」と謝罪、 家を再建させ、自らは町娘に執事として一日かしずいたそうです。
2322TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_026王の行動に当時の庶民は大喜び、王室に好印象を持ちました。 それを受け、「バルドリック王」は毎年同じ日に、 抽選で選ばれた女の子の執事となり、一日中仕えたといいます。
2423TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_027王の没後、この珍行事はすこしずつ姿を変えながら、 ウル朝となったウルダハのみならず、他国にも広がり、 現在の「プリンセスデー」となったのです。
2524TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_030「エドヴィア姫」は、今より約300年ほど昔の人物です。 当時、ウルダハを支配していたヒューラン族の王朝、 ソーン朝の姫君ですね。
2625TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_031彼女が王宮を抜けだした「エドヴィア姫失踪事件」は、 「プリンセスデー」の発端としても有名です。
2726TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_032自由奔放な「エドヴィア姫」に、 厳格で知られる父「バルドリック王」……。 父娘の関係は、かなり距離のあるものだったといいます。
2827TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_034それが変わったのは「エドヴィア姫失踪事件」のおかげです。 娘を心配するあまりに大暴走する「バルドリック王」を見て、 「エドヴィア姫」も思うところがあったのでしょう。
2928TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_035「失踪事件」以降、姫が王に歩み寄る形で関係が改善し、 やがては理想的な父娘関係として記録に残るほど、 ふたりの仲はよくなったそうです。
3029TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_040一番下の段には、全部で三体の、 騎士を模した人形が置かれる予定です。 この三体は、合わせて「三騎士」と呼ばれています。
3130TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_041一番下の段に置かれている三体の人形は、 王家を守護する銀冑団の「三騎士」を象ったもの。 注目すべきは、その手に持った剣でございます。
3231TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_042ウルダハ建国の父、「ササガンI世」は、 銀冑団創設時に「偉大なる三騎士」に剣を下賜しました。 同じ石材で作られた三振りの兄弟剣を……。
3332TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_043コルタナ、ジュワユース、デュランダル…… それを手にする「偉大なる三騎士」の人形を配することで、 ソーン朝の正当性を暗に示したのでありましょう。
3433TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_050下から二段目には、 二体の弓使いを模した人形が置かれる予定です。 この弓使い人形は、合わせて「双弓」と呼ばれています。
3534TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_051下から二段目に置かれている二体の人形は、 「エドヴィア姫」の従僕を務めた弓使いを模しており、 合わせて「双弓」と呼ばれています。
3635TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_052注目すべきは、その種族。 「双弓」のひとりはミッドランダー族…… これは、ソーン朝王家と同じ部族であります。
3736TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_053もう一方は、ミコッテのサンシーカー族。 当時、度重なる対立の後に、サゴリー砂漠の「ウ族」と結び、 砂漠越えの交易路が確立したことを示しているのです。
3837TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_060下から三段目には、 錬金術師、彫金師、裁縫師の人形が置かれる予定です。 この三種の職人人形は、合わせて「三創」と呼ばれます。
3938TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_061下から三段目に置かれている人形は、 錬金術師、彫金師、裁縫師の職人を模したもの……。 この三種の職人人形は、合わせて「三創」と呼ばれます。
4039TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_062彼女たちは歴史上の特定個人ではなく、 ウルダハの産業を司る職人たちの代表として生み出された、 架空の人物だというのが、通説になっています。
4140TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_063女性の流行に対する関心は、いつの時代でも高いですからね。 その関心の高さが、流行を生みだす職人への尊敬に繋がり、 彼女たち「三創」が生み出されたのでしょう。
4241TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_070最上段に置かれた男性の人形は、 後に「エドヴィア姫」と結婚したとされる、 平民出身の若者を模したものです。
4342TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_071彼と「エドヴィア姫」の出会いは、失踪事件の時。 ひと目で姫に心奪われたある少年が、 「騎士となれたら結婚してほしい」と願いました。
4443TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_072事件から数年後、血の滲むような努力の末、 立派な若者に成長した少年は見事、近衛騎士となります。 その姿に姫も心動かされ、ふたりは結ばれたといわれます。
4544TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_073まるで詩歌の物語のようですが、 後の創作などではなく、れっきとした史実なんだそうです。 もっとも、ほどなくしてソーン朝は終焉を迎えるわけですがね。
4645TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_080最上段に置かれた女性の人形は、 「エドヴィア姫」本人を模したものです。 隣の男性の人形と合わせ、「二貴」と呼ばれることもあります。
4746TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_81なお、「プリンセスデー」の「人形飾り」は、 「バルドリック王」と「エドヴィア姫」を称えるために、 都市民が、姫の等身大人形を飾ったのが始まりだそうです。
4847TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_082「バルドリック王」の一日執事に合わせ、 都市内に飾られたこの人形は、徐々に数と種類が増えて、 豪華になっていったことが、当時の記録に残ってます。
4948TEXT_FESPDYALTAREPISODE_00243_GUIDEPDY2015_000_083とはいえ、王権が第二期ウル朝に移ったことで、 ソーン朝を称える等身大の「人形飾り」は、廃れたそうです。 そして小ぶりな現代のものへと姿を変えたのですよ。