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21TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_MINSTREL_GREETING_000やあ、よく来てくれたね。 今回はどんな冒険を、話してくれるんだい? 創作者のひとりとして、とても楽しみだよ。
32TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_Q1_000_001何の話をする?
43TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_MINSTREL_MENU_CANCELやめる
54TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_MINSTREL_NOSELECT_000おや、帰るのかい? 君も忙しい身の上だし、残念だが仕方がない。 また時間があるときに来て、君の冒険を話してくれよ。
65TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_MINSTREL_NOCONTENT_000…………おや、今は話せる冒険がない、と。 君の冒険を元にした詩歌は、この知の都でもことのほか人気なんだ。 新作を待つ聴衆のため、新たな冒険を終えたら協力を頼むよ。
76TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_000さて、今回はどんな冒険を話してくれるのかな?
87TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_001最古にして最強の蛮神、ゾディアークとの決戦……。 いやはや、君の冒険は僕の想像を超えてくるね。 まさか、月でそんな戦いを繰り広げるなんて。
98TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_002かの闇の神を打倒し、 間一髪、世界は救われた……と思いきや、 自ずから消滅し、真の「終末」の引き金をひいてしまう……か。
109TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_003……よし、君の話を聞いて、詩が浮かんできた。 さっそく聞いてくれるかい?
1110TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_004『古き人の創りし神 月の枷より解き放たれ  想い 救えぬまま 世界の終わりに向けて 荒ぶらん』
1211TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_005『新しき人より立つ英雄 地の軛より解き放たれ  世界 救わんがため 想いに導かれ 神へ挑まん』
1312TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_006それにしても、ゾディアークか……。 世界を救うためとはいえ、新たな星の理を紡ぐために、 全人類の半数が生命を賭して神を創造するなんてね。
1413TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_007古の人々の強き想いには震えるよ。 そして、その想いを知りながらも踏みにじった、 ファダニエルという男の絶望の深さにも……。
1514TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_008……いや、その心を想像のみで語るのは、 いささか以上に、情緒がないというものだろう。 真実は君のみが知っていればいい。
1615TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_009ともかく、いまは古の人々の犠牲を悼み、 彼らの想いの一端を詩に込めて、 覚えていよう、彼らが確かに生きていたことを……。
1716TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_010わくわくするなあ……。 次の冒険は、どんな話だい?
1817TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_011終末から世界を救うため、 星の意思たるハイデリンの試練を受けたと。 さすがは英雄、冒険のスケールが恐ろしく違うね。
1918TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_012スケールが違うと言えば、君を待っていた年月も、だ。 ヴェーネスなる人物は、断固たる決意で百年、千年どころか、 一万年以上も待ち続けていたことになるのだから……。
2019TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_013……うん、いい詩が浮かんできた。 さっそく聞いてもらえるかい?
2120TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_014『新しき者 長き旅路の果て 古き者と 邂逅す  世界 救わんがため その心 希望を宿し 天の果てへと歩まん』
2221TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_015『古き者 長き旅路の果て 新しき者と 再会す  世界 救わんがため その魂 神に宿し 星の内へと消えん』
2322TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_016ハイデリンは、終末に抗うことを決めた君たちに対し、 天の果てへと挑む覚悟を問い、試練として立ちはだかった。
2423TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_017遥かなる古代から、待ち続けていた彼女は、 己を超えてくれと願いながらも、決して手を緩めなかった。 その悲壮な想いを想像すると涙すら滲んでくるよ。
2524TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_018でも、その長き旅路は無駄ではなかった。 彼女の希望は正しく君たちへと、届けられたのだから。
2625TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_019フフッ、これを最も新しき神話とでも名付けようか。 この詩を紡ぐ栄誉に浴することができて、光栄だよ。 話を聞かせてくれてありがとう、冒険者!
2726TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_020ほう、竜詩戦争の話を……? あらためて過去の旅路を振り返ろうというのだね……。
2827TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_021うん、それは素晴らしい試みだと思うよ。
2928TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_022終末の危機を経験した今なら、あの戦争の裏にあった、 さまざまな想いを、より深く感じることができそうだ。 ぜひとも、話を聞かせてくれるかな?
3029TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_023……そうか、あの戦争で君は…………。
3130TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_024正直、何と言っていいか言葉に詰まるよ。 言葉を紡ぐことを生業とする詩人であるにも関わらずね。
3231TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_025しかし、その悲痛な想いは、大切にしなければならないはずだ。 大切な存在を喪った者たちが感じた想いこそが、 千年にも亘る戦争を引き起こす力となったのだから……。
3332TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_026君は、こう考えたことはあるかい? あの時、喪われた命が、もしも救えていたら、と……。
3433TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_027歴史に「もし」はないと言うが、 それでも、「もし」の先を考えてしまうのが人の常だよ。
3534TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_028だとしたら、無限の可能性を持つ詩の力を借りて、 「もし」の続きを詠ってみたとしたら……?
3635TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_029『銀の剣救いたくば 鋭き槍に備えよ  然れば その矛先は 友の命に届くことなし』
3736TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_030『我ら今こそ 昔日に想いを馳せん  邪には聖 聖には邪 常に相対する者ありと知るがゆえに』
3837TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_031賢人ルイゾワの遺文集から、 竜詩戦争を暗示していたと語られている四行詩を引用し、 改変してみたのだが……かの賢人は、これを愚行と笑うだろうか?
3938TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_032それでも、可能性を探り続けることが、 明日に直面する別の事態に備えることに繋がるかもしれない。
4039TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_033だからこそ、君にも考えてみてほしいのさ。 あったかもしれない、もうひとつの物語の結末をね……。
4140TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_040なんだって……? 天の果てで行われた、終焉の戦い?
4241TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_041実に興味をそそられる言葉じゃないか! そこに至った経緯も含めて、お聞かせ願えるかい?
4342TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_042ふぅむ……。 終末の騒動については聞き及んでいたが、 それほど壮大な背景があったとは……。
4443TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_043しかし、君たちが向かった「ウルティマ・トゥーレ」とは、 はたしてどこだったのだろうね?
4544TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_044無論、魔導船に関わった研究者や、 そのレポリットというクルーたちに聞けば、 正確な答えが返ってくるのだろう。
4645TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_045だが、具体的な座標を示されたとしても、 それは僕たちから見て「そこ」にあるというだけだ。 本質とは何ら関係がない。
4746TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_046ましてや、「想いだけが真実となる宙域」だろう? 夢の中や心の中との線引きさえ、難しいように思えるんだ。
4847TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_047事実、世界では、 巨大なものの構造と、ごく小さなものの構造が、 似通ることがあるそうだよ。
4948TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_048同じように、遥か宇宙の構造と、 僕たちの頭脳の構造が似る……なんてことも、 あるかもしれない。
5049TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_049だとしたら…… かの地で出会った「終焉を謳うもの」とは何だったのか?
5150TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_050君たちは、ウルティマ・トゥーレで、 何に抗っていたのだろうね……?
5251TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_051まあ、吟遊詩人の戯言さ! 深く気にしないでくれ。
5352TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_052それにしても、「終焉を謳うもの」が、 星々の絶望を集めた存在だったという話には、 想像力を掻き立てられるよ。
5453TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_053あといくつかの星で…… あるいは、あとひとり分だけでも……絶望を拾っていたら、 勝敗は違っていたかもしれないだろう?
5554TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_054いいね、今回はそういう可能性を詠ってみるとしよう!
5655TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_055君を想う「暁」の仲間たち……繋いだ希望は光となる……。 されど、その光が届かぬほどに、絶望は暗く深いのだ……。
5756TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_056果ての果てで謳われるは、揺るぎなきこの世すべての終わり…… 題するならば、そう、「終極の戦い」だ……。
5857TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_060ちょっと待ってくれ、異界ヴォイドの妖異だって……? どうやら、君の新たなる冒険が始まったようだね。 事の経緯を、詳しくお聞かせ願えるかい?
5958TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_061死の存在しないヴォイドで互いを喰らい合う妖異たち。 そして、彼らを封じる失われた技術を持つ半妖か……。 実に興味をそそられるね。
6059TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_062それにしても、異界の空を風の如く翔けるバルバリシアが、 もし天竜のエーテルを完全に喰らい尽くしていたとしたら…… その魂は、いかなる輝きを帯びたのだろうか。
6160TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_063……よし、君の話を聞いて、新たな詩が浮かんできた。 さっそく聞いてくれるかい?
6261TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_064『黒鎧の騎士 天竜の翼折り 自由奪いて  声高らかに 聖戦の始まりを告げん』
6362TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_065『風の四天王 天竜の魂喰らい 自由得て  髪なびかせ 死闘の終わりに向かわん』
6463TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_066喰らうために戦い、戦うために喰らう…… 永遠に続く彼らの営みに終わりが訪れるときがくるとしたら、 その魂に刻まれるのは、悔恨の叫声か、安堵の溜息か。
6564TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_067自由を求めた魂が、死闘の果てに、 物言わぬ結晶に封じ込まれるとは、なんたる皮肉だろう。
6665TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_068ならば、その最期の戦いをこそ、 彼らの生命の輝きを示すものとして語り継ごうと思うのさ。
6766TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_070異界から、次元を超えて妖異たちが襲撃してきた? 知らぬ間に、とんでもないことが起こっていたようだね。 その話、詳しく聞かせてもらえるかい?
6867TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_071こちらの世界で死ぬために、次元の壁を破壊する…… 異形の存在である妖異たちに、そんな思惑があったなんて。 彼らにも、命をかけて戦う理由があったということか。
6968TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_072つまり、火の妖異ルビカンテは、死を覚悟していたわけだが、 もし天竜のエーテルを完全に喰らい尽くしていたとしたら…… 彼の最期の戦いは、また違った結末を迎えていたかもしれないね。
7069TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_073……よし、君の話を聞いて、新たな詩が浮かんできた。 さっそく聞いてくれるかい?
7170TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_074『黒鎧の騎士 次元の壁砕き 異界の大地奪いて  己が民を連れ その命を回帰させん』
7271TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_075『火の四天王 次元の門砕き 異界の勇士阻み  己が身を焼いて その罪を贖わん』
7372TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_076犠牲なくしてヴォイドの救済は不可能……。 それは、英雄たらんと志した者にとっては、 受け容れがたい事実だったかもしれない。
7473TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_077だが、己が魂を獣に堕として尚、理想に殉じた姿は、 まさしく英雄的であった…… そう言ってもよいのではないだろうか。
7574TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_078たとえ、この世界に仇なす悪だったとしても…… その消えてしまった命の灯を悼み、 葬送の歌を捧げることこそ、僕の役目としたい。
7675TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_080いいね、順を追って教えてもらうとしようか。 まずそのオメガというのは、どういう外見をしているんだい?
7776TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_081基本的には、黒くて丸くて四足歩行……。 聞いているかぎりだと、まるで鋼鉄でできた甲虫じゃないか。
7877TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_082というか……ふむ…… 僕も最近そんな物体を見たような……?
7978TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_083そうそう、まさにあれだよ! 街を散策しているみたいで、何度かここを通ったんだ。
8079TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_084しかし、あれが本物のオメガというわけではないだろう? いつもチョコボみたいな相棒と一緒に走り回っていて、 到底、危険な存在だとは思えないよ。
8180TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_085……なるほど。 オメガは戦闘経験によって自己を強化する兵器。 現代に目覚めたあとも、次元の狭間で検証を行っていたんだね。
8281TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_086彼らにとって未知の力…… 「心」を解き明かして、会得するために。
8382TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_087そしてアルファは、 その検証のために創り出された個体だったというわけか。
8483TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_088難問だね、「心」とは何なのか……。
8584TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_089僕たちは当然のように、自分がそれを持つと思っている。 事実、想いが力として発揮されることもある。
8685TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_090けれど、その定義はどうしたって曖昧だ。 「心」という言葉が存在していなかったら、 この胸の裡に巡るものを、認識できていただろうか?
8786TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_091裏を返せば…… 認識できていなくとも、「心」は存在し得るのでは?
8887TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_092なぁに、あくまでも可能性の話だよ。
8988TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_093……だが、詩人としては、 その可能性を詠わないわけにはいかないだろう?
9089TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_094次元の狭間での検証が、もう少し続いていたとしたら、 オメガは果たして「答え」へと辿りつけたのか。 さっそく思い描いてみよう。
9190TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_095オメガ……カルテノーに眠りし兵器か……。
9291TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_096しばらく前に目覚めさせられたそれは、 黒衣森とギラバニア辺境地帯の境界に顕現した神龍を捕捉。 大規模な戦闘を繰り広げたと聞く。
9392TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_097戦いはオメガ自身の意志だったのか、 はたまた、与えられた命令に従っただけなのか……。
9493TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_098うん、想像力を掻き立てられる題材だ。 ひとつ詠ってみるとしよう!
9594TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_099『空より現れし 心を持たぬ者  鋼鉄の兵器は ただ強きことを求めん』
9695TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_100『測れよ強者を 試せよ己を  未知なる力に 辿りつくまで』
9796TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_110ふぅむ、「ゴルベーザ」か。 君が異界ヴォイドで出会ったというその妖異について、 詳しく教えてくれるかい?
9897TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_111彼が掲げた聖戦の目的は、妖異たちの魂の救済……。 そのためにアジュダヤの望郷の念を利用して、 次元の壁を砕く計画を企てていた、と。
9998TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_112原初世界側の住人に大きな犠牲を強いるその策は、 とても英雄的とは言えない悪行ではあるが……
10099TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_113……考えを巡らせていたら、詩が浮かんできたよ。 よければ聞いてくれるかい?
101100TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_114『囚われし月竜は 故郷へ帰らんと闇に堕つ  囚えし騎士は 同胞を還さんと闇に誓う』
102101TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_115『ひとつ世界を救い ひとつ世界を贄とする  その手に得るは 英雄の賞賛か 咎人の烙印か』
103102TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_116四天王やほかの妖異を、仲間ではなく駒として扱い、 自分すら盾として、ゼロムスを生み出したその執念……。 いったいなにが彼を突き動かしたのだろう。
104103TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_117犠牲ありきの手段はもちろん非難されるべきと思うが、 一方でたしかに救済を願ってもいたはずだ……。 そんな彼に、想いを馳せずにはいられないな。
105104TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_120第十三世界における英雄の名を冠した妖異ゼロムス……。 どうやら、かつてない強敵と激戦を繰り広げたみたいだね。 詳しく聞かせてもらってもいいかな?
106105TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_121そのゼロという人物は、君とともに次元を超え、 光に呑まれた世界で、滅びの運命に抗って生きる人々と出会った。 そして、己の運命を変える決意をするに至ったということか。
107106TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_122もし、彼女が第一世界で光を宿すことがなかったら…… ゼロムスの闇を掃い、 アジュダヤを救い出すことも叶わなかったかもしれないね。
108107TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_123……よし、君の話を聞いて、新たな詩が浮かんできた。 さっそく聞いてくれるかい?
109108TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_124『闇の神の残滓 異界の竜を喰らいて 英雄として再誕し  次元の壁を破りて  故郷への帰還を願わん』
110109TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_125『闇の衣の半妖 異界の光を喰らいて 聖騎士として再誕し  己が運命を破りて 光明の起点とならん』
111110TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_126原初世界への侵攻により、妖異と化した人々を命の巡りに戻す。 ゴルベーザが画策したこの計画を否定したことで、 ゼロは、異なる救済策を提示する使命を得た。
112111TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_127それは途方もない困難ではあるだろうが、 今や彼女はひとりではない。
113112TEXT_CTSOPN60WANDERINGMINSTREL_00728_WANDERINGMINSTREL_000_128彼女たちは、希望を背負い生み出された大いなる闇、 ゼロムスの記憶 (メモリア)と共に歩み続けるだろう。 その先に、第十三世界の再生があらんことを……。