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|---|---|---|---|
| 2 | 1 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_001 | やあ、話を聞かせてくれるのかい? 冒険者として、君がどこでどんな体験をしてきたのか…… 聞く前から、心が躍るよ。 |
| 3 | 2 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_Q1_000_001 | 何の話をする? |
| 4 | 3 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_MENU_CANCEL | やめる |
| 5 | 4 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_002 | おや、帰るのかな? 君も忙しい身の上だし、残念だが仕方がない…… また今度、時間があるときに冒険の話をしてくれよ。 |
| 6 | 5 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_003 | …………なるほど、今は話せることがない、と。 君のことだ、きっととびきりの冒険を準備しているんだろう、 聞かせてくれるそのときを、気長に待とうじゃないか。 |
| 7 | 6 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_004 | 幸い、ここの人たちはみな詩や物語が好きなようでね、 以前に仕入れた冒険譚も評判がいいんだ。 おかげで居心地よく竪琴を爪弾いていられるよ。 |
| 8 | 7 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_005 | さて、どんな話を聞かせてくれるのかな? |
| 9 | 8 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_006 | 生ける天災、翼ある災厄の蛇王……いくつもの逸話を持つ、 伝説のトラルヴィドラール、ヴァリガルマンダとの戦いだって!? まさに、最上級の冒険譚じゃないか! |
| 10 | 9 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_007 | 先代連王グルージャジャの為した封印は卑劣なる者の手で解かれ、 今、トラルの大地に災いの蛇が放たれる……。 それを迎え撃つは、若き王女ウクラマトと盟友たる冒険者……! |
| 11 | 10 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_008 | 継承の儀にまつわる物語の一節、詩作の題材として申し分ない。 実にいい話を聞かせてもらった……本当にありがとう。 |
| 12 | 11 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_009 | ところで…… 君は「トラルヴィドラール」という言葉の意味を知っているかな? |
| 13 | 12 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_010 | これはマムージャ語で、「大地を掴み、離さぬ者」…… つまり大地を我がものとするほど強大な存在を示す言葉なんだ。 ヴァリガルマンダは、その最強格と言われている。 |
| 14 | 13 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_011 | だがしかし、長き封印から目覚めたばかりのヴァリガルマンダは、 決して本調子とは言えなかったろう。 もう少し時間が経てば、さらなる力を取り戻したのでは……? |
| 15 | 14 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_012 | ふむ……ならば僕は想像の翼を広げ、 君たちと全盛期のヴァリガルマンダの戦いを夢想しよう。 それをもとに紡いだ詩は、きっと極上の物語になるに違いない! |
| 16 | 15 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_020 | さて、今日はどんな話を聞かせてくれるのかな? |
| 17 | 16 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_021 | 先代連王の第一王子、ゾラージャの最期……か。 決してひとことで「心躍る冒険譚」と括ることのできない、 様々な感情が渦巻く物語だね。 |
| 18 | 17 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_022 | グルージャジャ唯一の実子として、 王位を継ぐ立派な長兄であろうとしたゾラージャ。 彼は、双頭でない自身に負い目を感じてもいたんだろうか。 |
| 19 | 18 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_023 | だから余計に、強大であろうとした。 しかし、その矜持は心の目を曇らせ、他を頼る選択肢を消した…… 結果、彼は壁に行き当たった際に道を踏み外してしまった……。 |
| 20 | 19 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_024 | 彼がドーム内の30年をどのような失意と怒りのなかで過ごしたか、 僕にはわからない。 わかったところで、彼が多くの命を奪った事実も変わらない。 |
| 21 | 20 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_025 | しかしね、僕はこうも思うんだよ。 最も認められたかったはずの父を殺したとき、 彼の生きる目的もまた、終わってしまったのではないか、と。 |
| 22 | 21 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_026 | これはあくまで僕の推測に過ぎないし、 彼の罪は、決して許されることはないだろう。 しかし、彼もまた人なり……その想いは、いずこに還るのか……。 |
| 23 | 22 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_027 | 華々しい継承の儀の物語に落とされた影の一節、 聞かせてくれてありがとう。 |
| 24 | 23 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_028 | 多くの人にとって、彼は親しい人の命を奪った憎き相手だ。 しかし、決してそれだけで終わらせてはならないようにも思う…… この物語は、慎重に、そして大切に語らせてもらうとするよ。 |
| 25 | 24 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_030 | さて、今日はどんな話を聞かせてくれるのかな? |
| 26 | 25 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_031 | ドーム内に成立した新生アレクサンドリア連王国、 その女王スフェーンが辿った、葛藤と決断の物語か……。 |
| 27 | 26 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_032 | かの地において、人々は魂を資源として扱う社会に属し、 死後は記憶エーテルを永久に保持 (エバーキープ)され、 生命力を纏った形ある記憶……永久人として存在させる。 |
| 28 | 27 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_033 | だが、その糧には他者の生命力が必要…… となると我々の常識では簡単に肯定できそうもない。 君たちとぶつかるのは、必然だったとも言える。 |
| 29 | 28 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_034 | ただ君の話では、女王スフェーンもまた生者でなく、 何者かに「そうあるべき」と造られた機構だったそうじゃないか。 ならば思うに、この物語の不幸の一因はそこにあるのだろう。 |
| 30 | 29 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_035 | いかに善良な人の記憶を基にしたとしても、 永久人の守護者たれと規定されていては、選べる道は少ない……。 |
| 31 | 30 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_036 | ゆえに彼女は、自らの進む先が袋小路と気づいてなお、 歩み続けざるを得なかったのかもしれないね。 |
| 32 | 31 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_037 | ひとつ、質問をさせてもらえないだろうか。 君は、君と出会ったスフェーンが、「生きていた」と思うかい? |
| 33 | 32 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_Q5_000_001 | 何と言う? |
| 34 | 33 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A5_000_002 | 彼女は確かに生きていた |
| 35 | 34 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A5_000_003 | 彼女は生者ではなかった |
| 36 | 35 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A5_000_004 | わからない |
| 37 | 36 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_038 | そうか、君はそう答えるんだね。 彼女の在り方が生者と異なると認識したうえで、それでも……。 |
| 38 | 37 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_039 | そうだね……彼女の在り方は、生者とは大きく異なる。 それは動かしようのない事実だ。 |
| 39 | 38 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_040 | そうだね、そのとおりだ。 彼女の在り方が生者と異なっていたことは事実だが…… 「生」とは何か、その答えは簡単に出せないだろう。 |
| 40 | 39 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_041 | 答えてくれてありがとう。 君の意見は、胸の内にしかと留めておくよ。 |
| 41 | 40 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_042 | そのうえで、僕はこうも思うんだ。 民の声を聞き、感じ、考え抜いた「彼女」という個は、 魂や命の有無と関係なく、この世界に確かに存在していたのだと。 |
| 42 | 41 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_043 | だからこそ彼女は……スフェーンは、 葛藤の果てで、最後に心を取り戻せたんだと思うのさ。 |
| 43 | 42 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_044 | 一方で、僕は少し怖くも思ったんだ。 もしも彼女が心を取り戻さず、最後までただの兵器として…… 永久の女王 (エターナルクイーン)たる機構として戦い続けたとしたら? |
| 44 | 43 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_045 | きっと無慈悲に生命を吸い続ける、恐るべき存在となったはず。 僕はそんな結末もあえて詠おう…… 彼女の歩んだ道と、歩まずに済んだ道のことを。 |
| 45 | 44 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_046 | 『金翠の理王 黄金の決意もて 命奪う道を往き 獅子の武王 黄金の決意もて 命守る道を歩まん』 |
| 46 | 45 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_047 | 『在りし日の記憶 そこに残るは使命か枷か 守護者の心に温もりを 破壊者ならば忘却を』 |
| 47 | 46 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_SYSTEM_000_98 | 「滅」は、最大24人で行うボスバトルです。 一段と強力になった、アライアンスレイドのボスと、 激闘を繰り広げましょう! |
| 48 | 47 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_Q2_000_99 | 「滅暗闇の雲激闘戦」の開放に進みますか? |
| 49 | 48 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_100 | ああそうだ。 先日、君の仲間のグ・ラハ・ティアくんに声を掛けられたんだ。 「あんた、ほかの街にもいなかったか……?」とね。 |
| 50 | 49 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_101 | 僕は旅する詩人、各地で英雄譚を集めて詠うんだと答えたら、 ものすごく興味をもってくれたらしい。 |
| 51 | 50 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_102 | シャバーブチェに移動して、 タコス片手に英雄談議を交わしたよ。 あれはいいものだ、シュラスコもすごくいい。 |
| 52 | 51 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_103 | で、そのときに、彼のとっておきの英雄譚を聞いたんだ。 |
| 53 | 52 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_104 | 調査団ノアの、クリスタルタワーにまつわる冒険…… やがて「闇の世界」にまで至るそれに、 君も加わっていたんだろう? |
| 54 | 53 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_105 | そこで立ち塞がる強敵を倒し、道を拓いたのは、 君と20人以上から成る冒険者部隊だったとか。 |
| 55 | 54 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_106 | ……どうだった? 大勢での戦いは、いつもと勝手が違ったんじゃないかい? |
| 56 | 55 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_Q3_000_107 | 何と言う? |
| 57 | 56 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A3_000_108 | ワクワクした! |
| 58 | 57 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A3_000_109 | 緊張した…… |
| 59 | 58 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A3_000_110 | とりあえず流れに乗った |
| 60 | 59 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_111 | はは、肝が据わってるなぁ! |
| 61 | 60 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_112 | はは、君にもそんな時代があったんだなぁ! |
| 62 | 61 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_113 | はは、その勢いが何より大事さ! |
| 63 | 62 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_114 | 僕はあくまで傍観者だが…… 少数精鋭での戦いもさることながら、 多くの仲間とともに、大局を見ながら立ち回るのも楽しそうだ。 |
| 64 | 63 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_115 | しかし、あの「暗闇の雲」まで君たちが倒していたとは……。 |
| 65 | 64 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_116 | 妖異学が定めた「十二階位」と呼ばれる妖異の階級において、 彼女は、最強とされる第一位……魔王級に属している。 |
| 66 | 65 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_117 | そうして分類されるくらいだ、 過去幾度か、こちらの世界の記録にも名を残していてね。 アラグ皇帝ザンデとの契約も、その一例だよ。 |
| 67 | 66 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_118 | それらの記録によれば、底知らずの魔力でもって、 人知の及ばぬ高位の魔法を扱うのだとか……。 |
| 68 | 67 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_Q4_000_119 | 何と言う? |
| 69 | 68 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A4_000_120 | そんな魔法使ってたっけ…… |
| 70 | 69 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A4_000_121 | 波動砲と波動砲では……? |
| 71 | 70 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_122 | ふむ、もしかしたら君たちが相手取ったのは、 「暗闇の雲」の、いち側面に過ぎなかったのかもしれない。 |
| 72 | 71 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_123 | 魔王級の妖異ともなれば、 ただ「居る」だけで周囲に甚大な影響をもたらす。 そう易々とは、完全な形で顕現できないのでは……。 |
| 73 | 72 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_124 | 実に興味深い現象だ。 ほかにも「暗闇の雲」にまつわる思い出があれば、 是非教えてくれないかい? |
| 74 | 73 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_125 | なるほど、リーンという少女とともに、 疑似妖異召喚で彼女を喚び出したことがあると。 |
| 75 | 74 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_126 | 話を聞くに、君が想起した妖異のイメージと、 励起の実行者たるリーンたちの解釈によって、 似て非なる存在が形作られたようだが……。 |
| 76 | 75 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_127 | おもしろいじゃないか! そういうことなら、疑似妖異召喚の結果も織り交ぜて、 僕が思う、真なる「暗闇の雲」を詠ってみるとしよう! |
| 77 | 76 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_128 | おもしろいじゃないか! |
| 78 | 77 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_129 | そういうことなら、君の思い出と、 これまで聞き及んできたイメージを合体させて、 僕が思う、真なる「暗闇の雲」を詠ってみるとしよう! |
| 79 | 78 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_130 | どれ、さっそく……。 |
| 80 | 79 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_131 | 『光と闇が重なり すべてが無に還ろうとするとき それを ふたつに分ける者が 現れる』 |
| 81 | 80 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_132 | 『君よ 人々の希望は 悠久の風に運ばれ その手へと託された』 |
| 82 | 81 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_133 | 『いざ行かん 今この時の 最後の死闘へ』 |
| 83 | 82 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_134 | 歴史に名を残す妖異について詠えたこと、光栄に思うよ。 それをほかならぬ君が愉しんでくれたら……最高だ! |
| 84 | 83 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_200 | さて、どんな話を聞かせてくれるのかな? |
| 85 | 84 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_201 | ふむ、なんとも壮大な話だね。 遥か古の時代からの物語を、僕なりに咀嚼するため、 今一度まとめ直してみようか。 |
| 86 | 85 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_202 | 約100年前、英雄アルバートの一撃で倒れたミトロンの肉体は、 強烈な光の力により、罪喰い「エデン」と化した。 エデンは光の氾濫を起こし、第一世界全体を滅びへと導く。 |
| 87 | 86 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_203 | おぼろげな意識の中、ミトロンは力を振り絞り、 エデンという牢獄から微かな信号を放ち続けた。 ともに戦い、死んでしまった「アログリフ」を呼ぶために……。 |
| 88 | 87 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_204 | 信号はやがて、アログリフの転生体である少女、ガイアに届く。 ガイアは幼き頃より「声」という形で信号を受け続け、 ときに意識を乗っ取られることさえあったという。 |
| 89 | 88 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_205 | やがて偶然か、それとも必然か…… 光の巫女リーンによってエデンが覚醒を果たしたことで、 ガイアは「無の大地」に現れ、ふたりの少女が共鳴する。 |
| 90 | 89 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_206 | するとミトロンはガイアの意識を消去し、 アログリフの記憶を再生、2人のアシエンが復活を果たす。 だが、君の活躍もあって最悪の事態は阻止された……と。 |
| 91 | 90 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_207 | なるほど、非常に興味深い話だ。 ガイア消失の瀬戸際、リーンとの美しき思い出が楔となって、 完全な存在抹消を防げたというところなんて、特にね。 |
| 92 | 91 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_208 | だが、だからこそ気にかかる。 エデンはミトロン……ならばリーンがエデンを覚醒させた際、 その「声」が、別の形で届いていた可能性もあったのでは……? |
| 93 | 92 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_209 | よし、詩作のイメージが湧いてきたよ。 さっそく、彼女らの顛末を巡る「もうひとつの未来」について、 思いを馳せてみようじゃないか。 |
| 94 | 93 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_210 | 『反逆する者 光の巫女を解き放たんがため 牢獄を破り その運命を打ち砕かん』 |
| 95 | 94 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_211 | 『不滅なる者 闇の巫女を目覚めさせんがため 牢獄を脱し 誓いを果たさん』 |
| 96 | 95 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_212 | 光の氾濫によって滅びに瀕した鏡像世界、第一世界か……。 僕の推測になってしまうけど、その歴史の陰には、 知られざる多くの物語があったことだろう。 |
| 97 | 96 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_213 | 君の話によると、鏡像世界における災害の裏には、 不滅の存在アシエンの暗躍があるらしいじゃないか。 |
| 98 | 97 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_214 | ならば、第一世界で活動していたアシエンがいて、 光の氾濫にも関係していたと考えることはできそうだ。 |
| 99 | 98 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_215 | 一方、その災厄を食い止めたのが光の巫女ミンフィリアだ。 彼女の力は新世代の少女たちに受け継がれ、 罪喰いとの戦いを宿命づけたという。 |
| 100 | 99 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_216 | 過酷な運命だが……僕は信じたいね。 光の巫女は常に孤独だったわけではなく、 死すべき運命をともに砕かんとした、誰かがいたのだと……。 |
| 101 | 100 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_217 | そしてその誰かは、異なる境遇を生きた友だった可能性さえある。 たとえば、闇の神を奉ずるアシエンに関連した少女、 闇の巫女なんて人物がいたとしたら、どうなるだろう? |
| 102 | 101 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_218 | ……いいね、後世に継がれるべき物語の担い手として、 「もうひとつの未来」を詠ってみたくなったよ! |
| 103 | 102 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_300 | さて、今日はどんな話を聞かせてくれるのかな? |
| 104 | 103 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_301 | アレクサンドリア王国騎士団の副団長、ゼレニアか……。 いいね、騎士といえば古くより人気の絶えない題材だ。 |
| 105 | 104 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_302 | その背に大切な存在を庇護し、最後まで戦い抜いた者もいれば、 護りきれなかった無念を抱えて生涯を終える者もいる。 あるいは、護り抜いた代償に命を落とす者さえ……。 |
| 106 | 105 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_303 | 勇ましく煌びやかに詠われる騎士像とは裏腹に、 彼らの姿からは、不器用なまでのひたむきさも垣間見える。 ゆえにこそ、その物語は聞く者の心を焚きつけ、揺さぶるのさ。 |
| 107 | 106 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_304 | 王の記憶に残るゼレニアからも深い献身を感じられたが、 そこにあるのは、美しき忠義の物語だけではなかったはずだ。 剣を手に命を懸ける以上、綺麗ごとばかりでは済まないだろう。 |
| 108 | 107 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_305 | ゼレニアの背を見つめる王には、知る術がなかったのさ。 彼女の背中の向こう側、対峙する者へと注がれる、 冷ややかな眼差しも、燃え盛るほどの憤怒もね。 |
| 109 | 108 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_306 | 同じ戦場にあっても、視点が変われば映る光景も異なる。 例えば、こんな風に……。 |
| 110 | 109 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_307 | 『その剣技は 我が身のために放たれる 剣を振り抜き揺れる髪 記憶に刻まれるは 頼もしき後ろ姿』 |
| 111 | 110 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_308 | 『この魔法は 我が主のために迸る 討ち取りし愚者どもに 貴き姿をひと目にもする資格なし』 |
| 112 | 111 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_309 | 薔薇に棘あり……。 気高き忠義の騎士にして、王を護る剣であればこそ、 主君に害なす存在へと向けられる激情は熾烈だったはずさ。 |
| 113 | 112 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_310 | 王の記憶に刻まれることのなかった、騎士ゼレニアの側面……。 くだんの守護機構に反映されていたらどうなっていたか、 君も興味があるんじゃないかな? |
| 114 | 113 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_400 | さて、今日はどんな話を聞かせてくれるのかな? |
| 115 | 114 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_401 | 早世の天才カリュクスが、 人々の死に対する恐怖を糧に呼びおろした蛮神か……。 |
| 116 | 115 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_402 | 記憶を雲の上に預けることで、 死の悲しみから逃れ続けてきた人々が抱いた死の恐怖。 それが「永遠の闇」を形作った。 |
| 117 | 116 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_403 | ……しかし、僕はこうも思うんだ。 人々が感じていた恐怖は、召喚者たるカリュクスにとっては、 生まれたときから隣にあったものじゃないのか、とね。 |
| 118 | 117 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_404 | 彼は生まれつきの病で、 成人まで生きられないと宣告されていたのだろう? |
| 119 | 118 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_405 | 眠りにつく前の夜の静けさも、 目覚めを誘う朝に響く鳥の歌声も…… カリュクスにとっては、命を削る音そのもの。 |
| 120 | 119 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_406 | だとすれば、誰よりも冥い死の恐怖を宿していたのは、 カリュクス自身だったのではないだろうか。 |
| 121 | 120 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_407 | そんな心の闇を想い、 ひとつ詩を詠ってみるとしよう……。 |
| 122 | 121 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_408 | 『死を忘るるなかれ その恐れ 「永久の女王」眠る墓標に集いて その祈り 「永遠の闇」となりて立ち上がらん』 |
| 123 | 122 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_409 | 『死を忘るるなかれ その願い 「真実の女王」目覚めし地に集いて その想い 「光の戦士」を奮い立たせん』 |
| 124 | 123 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_500 | さて、今日はどんな話を聞かせてくれるのかな? |
| 125 | 124 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_501 | 見知らぬ土地からやってきた白き来訪者、アルシュベルドか……。 どうやら、狩りのひとことでは言い表せないくらいの、 とんでもない激戦だったみたいだね。 |
| 126 | 125 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_502 | 目覚めのきっかけとなった謎の遺物の正体も気になるけれど…… 僕がもっとも劇的なものを感じたのは、 エネルギーを求めるという、護竜の性だ。 |
| 127 | 126 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_503 | 生きるために他者を喰らうのは野生動物の摂理だが、 なんと彼らは食事を必要としないらしい。 |
| 128 | 127 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_504 | ゆえに、エーテルのようなエネルギーに強い執着を示し、 一帯を己が縄張りにせんと、荒野中の魔物を殺してまわった。 これは由々しき事態だ。 |
| 129 | 128 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_505 | そこで、荒野の頂点たる魔物がアルシュベルドに挑んだ。 まるで生態系そのものが、 外敵に対して必死の抵抗を試みたようにも思えるよ。 |
| 130 | 129 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_506 | もしその抵抗がなかったら、そして君が討伐しなかったら…… アルシュベルドは荒野中のエーテルを思うがままに吸収し、 より強大な存在になっていたかもしれないね。 |
| 131 | 130 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_507 | 護竜としての本能のまま、 それでも世界に在り続けようとしたアルシュベルドの生き様……。 詩にすると、こんな風になるんじゃないかな。 |
| 132 | 131 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_508 | 『飢えし護竜 白き体毛を散らして 世界を渡り 己が楽土を求めん』 |
| 133 | 132 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_509 | 『満たぬ護竜 白き鎖刃に縛られ 世界を壊し 己が楽土を築かん』 |
| 134 | 133 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_600 | さて、今日はどんな話を聞かせてくれるのかな? |
| 135 | 134 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_601 | 雷属性のエーテルが満ちている第九世界で、 暗き荒野を稲妻の如く疾走するグラシャラボラスか……。 |
| 136 | 135 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_602 | それが造られた大国は名を残すのみとなり、 積荷であった魔物を送り届ける戦場はどこにもない。 |
| 137 | 136 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_603 | 始発駅も、終着駅も見失い、 それでもなお、暴走列車は敷かれた線路を突き進んだ。 |
| 138 | 137 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_604 | かの車体に宿る魔法生物は、 何を想いながら駆け続けたのだろうね。 |
| 139 | 138 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_605 | 与えられた使命か、本能による闘争か。 あるいは…………。 |
| 140 | 139 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_606 | 生みの親でもあるリンドブルムの技師たちのもとへ、 帰りたかっただけなのかもしれない……。 過酷な環境の中で朽ち果て、動けなくなってしまうその前に。 |
| 141 | 140 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_607 | ならば、紡いだ詩の中だけでも、 技師たちとともにあった往時の姿を思い描いて走らせよう。 いつか帰り着くはずだった、今は亡き遠い故郷まで……。 |
| 142 | 141 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_608 | 『命を運ぶ 果てしなき疾走 故郷より駆け出すは 国の繁栄を勝ち取らんがため』 |
| 143 | 142 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_609 | 『命を屠る 果てしなき暴走 大地を駆け続けるは 亡き故郷へと帰らんがため』 |
| 144 | 143 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_700 | さて、今日はどんな話を聞かせてくれるのかな? |
| 145 | 144 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_701 | 「無」の力を自在に操りし大妖異、エヌオーか……。 赤き月にあった最大級のヴォイドゲートを抜けて、 原初世界へと渡ろうとしていたみたいだね。 |
| 146 | 145 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_702 | ヴォイドには死が存在しないという。 そんな世界で悠久の時を過ごしていたのだとしたら、 始まりも終わりもない状態を望んでも不思議ではないが……。 |
| 147 | 146 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_703 | 事によると、彼にとっては、 光に満ちた世界の存在自体が許せなかったのかもしれない。 それで一切を「無」に還そうとした……とは穿ち過ぎだろうか。 |
| 148 | 147 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_704 | 意図せず赤き月を再訪した君は、 始まりの名を持つ懐かしき友と力を合わせ、エヌオーを打倒…… ふたたびヴォイドに光明をもたらすことになった。 |
| 149 | 148 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_705 | もしその再会がなかったとしたら…… あらゆる光が「無」に囚われ、 抜け出せなくなっていたかもしれないね。 |
| 150 | 149 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_706 | 一切が「無」に包まれた世界……。 想像できた時点で矛盾しているようにも思えるが、 それを詩にしてみるのも、僕の役目だろう。 |
| 151 | 150 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_707 | 『世界に縛られし 不死の妖異 「無」を操りて 生の始まりを否定せん』 |
| 152 | 151 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_708 | 『世界を渡りし 黄金の英雄 「無」を切り裂いて 終わりの彼方へ至らん』 |
| 153 | 152 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_709 | もし君も異界に生まれ、彼らと同じ境遇にあったのなら…… たったひとり、終わりなき世界にどう立ち向かっていくべきか、 考えてみてもいいんじゃないかな? |
| 154 | 153 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_800 | ああそうだ、今日は僕から話をさせてもらおうかな。 先日、同じ船に乗り合わせた冒険者から、 面白い話を聞いてね……? |
| 155 | 154 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_801 | 彼はある日、頼まれていた依頼を終えて、 そろそろ休もうと宿に入ったそうだ。 |
| 156 | 155 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_802 | するとどうだ、次の瞬間には、 まったく別の薄暗い空間に立っているじゃないか! |
| 157 | 156 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_803 | 周りには、彼のほかに7人の冒険者……。 挨拶もそこそこに、各々が武器を構えだす……。 |
| 158 | 157 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_804 | 対するは、世にも奇妙な独りの魔導士。 頭の先から爪の先まで、素っ頓狂な道化の姿! |
| 159 | 158 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_805 | 高笑いを響かせながら魔法を繰り出してくる道化と、 冒険者たちは死闘を繰り広げた。 |
| 160 | 159 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_806 | それはもう大変な戦いだったそうだよ。 道化は手を替え姿を変え、一同を翻弄してきたという……。 |
| 161 | 160 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_807 | けれど、冒険者たちは諦めなかった。 長い戦いの果て、ついに勝利を収めたんだ! |
| 162 | 161 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_808 | 皆、大喜びしてね。 互いに労いの言葉を掛け合っていると…… いつの間にやら、もとの宿に戻っていたらしい。 |
| 163 | 162 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_809 | 実に不思議な体験談だと思わないかい? |
| 164 | 163 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_810 | 夢かうつつか、嘘かまことか…… まさしく道化につままれたかのようじゃないか。 |
| 165 | 164 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_Q5_000_811 | 何と言う? |
| 166 | 165 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A5_000_812 | とっても不思議だなぁ |
| 167 | 166 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A5_000_813 | よくある現象だなぁ |
| 168 | 167 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A5_000_814 | シンジラレナーイ! |
| 169 | 168 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_815 | そうだろう!? こんな話を聞いたら、詩人としては、 つい想像力を掻き立てられてしまってね! |
| 170 | 169 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_816 | おっと、どんな奇妙な体験談も、 君の摩訶不思議な冒険の前には形無しか! |
| 171 | 170 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_817 | 僕の方はつい、 詩人としての想像力を掻き立てられてしまってね。 |
| 172 | 171 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_818 | ……そう言う割には、何か知っていそうな雰囲気だなぁ。 |
| 173 | 172 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_819 | 知っていそうだなぁ!? |
| 174 | 173 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_820 | それはそれで、いつか詳しく聞かせてもらうとして……だ。 僕はこの話を聞いたとき、 詩人として、想像力を掻き立てられてしまってね。 |
| 175 | 174 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_821 | 僕なりに、面白おかしく、ときに激しく、 道化との戦いを詩で再現してみたんだ。 |
| 176 | 175 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_822 | 『どこかの世界の どこかの時代 邪悪な道化が世界を壊し 瓦礫を集めて塔にした』 |
| 177 | 176 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_823 | 『仲間を求めて 死界を翔ける 見上げた塔のいただきには 狂気の星が妖しく躍る』 |
| 178 | 177 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_824 | ……即興奏でる詩人もまた、道化と同じようなもの。 決められたことを、決められたとおりに詠ったのでは、 面白みに欠けるというものだ。 |
| 179 | 178 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_825 | 実のところ、僕らは待ちわびているのさ。 観客が「想定外」を引き起こすこと…… それに巧く乗っかって、拍手に包まれる瞬間をね。 |
| 180 | 179 | TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_826 | さて、この冒険者は、本領を発揮させてくれるかな……? |