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21TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_001やあ、話を聞かせてくれるのかい? 冒険者として、君がどこでどんな体験をしてきたのか…… 聞く前から、心が躍るよ。
32TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_Q1_000_001何の話をする?
43TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_MENU_CANCELやめる
54TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_002おや、帰るのかな? 君も忙しい身の上だし、残念だが仕方がない…… また今度、時間があるときに冒険の話をしてくれよ。
65TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_003…………なるほど、今は話せることがない、と。 君のことだ、きっととびきりの冒険を準備しているんだろう、 聞かせてくれるそのときを、気長に待とうじゃないか。
76TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_004幸い、ここの人たちはみな詩や物語が好きなようでね、 以前に仕入れた冒険譚も評判がいいんだ。 おかげで居心地よく竪琴を爪弾いていられるよ。
87TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_005さて、どんな話を聞かせてくれるのかな?
98TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_006生ける天災、翼ある災厄の蛇王……いくつもの逸話を持つ、 伝説のトラルヴィドラール、ヴァリガルマンダとの戦いだって!? まさに、最上級の冒険譚じゃないか!
109TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_007先代連王グルージャジャの為した封印は卑劣なる者の手で解かれ、 今、トラルの大地に災いの蛇が放たれる……。 それを迎え撃つは、若き王女ウクラマトと盟友たる冒険者……!
1110TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_008継承の儀にまつわる物語の一節、詩作の題材として申し分ない。 実にいい話を聞かせてもらった……本当にありがとう。
1211TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_009ところで…… 君は「トラルヴィドラール」という言葉の意味を知っているかな?
1312TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_010これはマムージャ語で、「大地を掴み、離さぬ者」…… つまり大地を我がものとするほど強大な存在を示す言葉なんだ。 ヴァリガルマンダは、その最強格と言われている。
1413TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_011だがしかし、長き封印から目覚めたばかりのヴァリガルマンダは、 決して本調子とは言えなかったろう。 もう少し時間が経てば、さらなる力を取り戻したのでは……?
1514TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_012ふむ……ならば僕は想像の翼を広げ、 君たちと全盛期のヴァリガルマンダの戦いを夢想しよう。 それをもとに紡いだ詩は、きっと極上の物語になるに違いない!
1615TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_020さて、今日はどんな話を聞かせてくれるのかな?
1716TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_021先代連王の第一王子、ゾラージャの最期……か。 決してひとことで「心躍る冒険譚」と括ることのできない、 様々な感情が渦巻く物語だね。
1817TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_022グルージャジャ唯一の実子として、 王位を継ぐ立派な長兄であろうとしたゾラージャ。 彼は、双頭でない自身に負い目を感じてもいたんだろうか。
1918TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_023だから余計に、強大であろうとした。 しかし、その矜持は心の目を曇らせ、他を頼る選択肢を消した…… 結果、彼は壁に行き当たった際に道を踏み外してしまった……。
2019TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_024彼がドーム内の30年をどのような失意と怒りのなかで過ごしたか、 僕にはわからない。 わかったところで、彼が多くの命を奪った事実も変わらない。
2120TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_025しかしね、僕はこうも思うんだよ。 最も認められたかったはずの父を殺したとき、 彼の生きる目的もまた、終わってしまったのではないか、と。
2221TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_026これはあくまで僕の推測に過ぎないし、 彼の罪は、決して許されることはないだろう。 しかし、彼もまた人なり……その想いは、いずこに還るのか……。
2322TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_027華々しい継承の儀の物語に落とされた影の一節、 聞かせてくれてありがとう。
2423TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_028多くの人にとって、彼は親しい人の命を奪った憎き相手だ。 しかし、決してそれだけで終わらせてはならないようにも思う…… この物語は、慎重に、そして大切に語らせてもらうとするよ。
2524TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_030さて、今日はどんな話を聞かせてくれるのかな?
2625TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_031ドーム内に成立した新生アレクサンドリア連王国、 その女王スフェーンが辿った、葛藤と決断の物語か……。
2726TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_032かの地において、人々は魂を資源として扱う社会に属し、 死後は記憶エーテルを永久に保持 (エバーキープ)され、 生命力を纏った形ある記憶……永久人として存在させる。
2827TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_033だが、その糧には他者の生命力が必要…… となると我々の常識では簡単に肯定できそうもない。 君たちとぶつかるのは、必然だったとも言える。
2928TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_034ただ君の話では、女王スフェーンもまた生者でなく、 何者かに「そうあるべき」と造られた機構だったそうじゃないか。 ならば思うに、この物語の不幸の一因はそこにあるのだろう。
3029TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_035いかに善良な人の記憶を基にしたとしても、 永久人の守護者たれと規定されていては、選べる道は少ない……。
3130TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_036ゆえに彼女は、自らの進む先が袋小路と気づいてなお、 歩み続けざるを得なかったのかもしれないね。
3231TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_037ひとつ、質問をさせてもらえないだろうか。 君は、君と出会ったスフェーンが、「生きていた」と思うかい?
3332TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_Q5_000_001何と言う?
3433TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A5_000_002彼女は確かに生きていた
3534TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A5_000_003彼女は生者ではなかった
3635TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A5_000_004わからない
3736TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_038そうか、君はそう答えるんだね。 彼女の在り方が生者と異なると認識したうえで、それでも……。
3837TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_039そうだね……彼女の在り方は、生者とは大きく異なる。 それは動かしようのない事実だ。
3938TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_040そうだね、そのとおりだ。 彼女の在り方が生者と異なっていたことは事実だが…… 「生」とは何か、その答えは簡単に出せないだろう。
4039TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_041答えてくれてありがとう。 君の意見は、胸の内にしかと留めておくよ。
4140TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_042そのうえで、僕はこうも思うんだ。 民の声を聞き、感じ、考え抜いた「彼女」という個は、 魂や命の有無と関係なく、この世界に確かに存在していたのだと。
4241TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_043だからこそ彼女は……スフェーンは、 葛藤の果てで、最後に心を取り戻せたんだと思うのさ。
4342TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_044一方で、僕は少し怖くも思ったんだ。 もしも彼女が心を取り戻さず、最後までただの兵器として…… 永久の女王 (エターナルクイーン)たる機構として戦い続けたとしたら?
4443TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_045きっと無慈悲に生命を吸い続ける、恐るべき存在となったはず。 僕はそんな結末もあえて詠おう…… 彼女の歩んだ道と、歩まずに済んだ道のことを。
4544TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_046『金翠の理王 黄金の決意もて 命奪う道を往き  獅子の武王 黄金の決意もて 命守る道を歩まん』
4645TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_047『在りし日の記憶 そこに残るは使命か枷か  守護者の心に温もりを 破壊者ならば忘却を』
4746TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_SYSTEM_000_98「滅」は、最大24人で行うボスバトルです。 一段と強力になった、アライアンスレイドのボスと、 激闘を繰り広げましょう!
4847TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_Q2_000_99「滅暗闇の雲激闘戦」の開放に進みますか?
4948TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_100ああそうだ。 先日、君の仲間のグ・ラハ・ティアくんに声を掛けられたんだ。 「あんた、ほかの街にもいなかったか……?」とね。
5049TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_101僕は旅する詩人、各地で英雄譚を集めて詠うんだと答えたら、 ものすごく興味をもってくれたらしい。
5150TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_102シャバーブチェに移動して、 タコス片手に英雄談議を交わしたよ。 あれはいいものだ、シュラスコもすごくいい。
5251TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_103で、そのときに、彼のとっておきの英雄譚を聞いたんだ。
5352TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_104調査団ノアの、クリスタルタワーにまつわる冒険…… やがて「闇の世界」にまで至るそれに、 君も加わっていたんだろう?
5453TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_105そこで立ち塞がる強敵を倒し、道を拓いたのは、 君と20人以上から成る冒険者部隊だったとか。
5554TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_106……どうだった? 大勢での戦いは、いつもと勝手が違ったんじゃないかい?
5655TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_Q3_000_107何と言う?
5756TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A3_000_108ワクワクした!
5857TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A3_000_109緊張した……
5958TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A3_000_110とりあえず流れに乗った
6059TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_111はは、肝が据わってるなぁ!
6160TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_112はは、君にもそんな時代があったんだなぁ!
6261TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_113はは、その勢いが何より大事さ!
6362TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_114僕はあくまで傍観者だが…… 少数精鋭での戦いもさることながら、 多くの仲間とともに、大局を見ながら立ち回るのも楽しそうだ。
6463TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_115しかし、あの「暗闇の雲」まで君たちが倒していたとは……。
6564TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_116妖異学が定めた「十二階位」と呼ばれる妖異の階級において、 彼女は、最強とされる第一位……魔王級に属している。
6665TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_117そうして分類されるくらいだ、 過去幾度か、こちらの世界の記録にも名を残していてね。 アラグ皇帝ザンデとの契約も、その一例だよ。
6766TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_118それらの記録によれば、底知らずの魔力でもって、 人知の及ばぬ高位の魔法を扱うのだとか……。
6867TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_Q4_000_119何と言う?
6968TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A4_000_120そんな魔法使ってたっけ……
7069TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A4_000_121波動砲と波動砲では……?
7170TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_122ふむ、もしかしたら君たちが相手取ったのは、 「暗闇の雲」の、いち側面に過ぎなかったのかもしれない。
7271TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_123魔王級の妖異ともなれば、 ただ「居る」だけで周囲に甚大な影響をもたらす。 そう易々とは、完全な形で顕現できないのでは……。
7372TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_124実に興味深い現象だ。 ほかにも「暗闇の雲」にまつわる思い出があれば、 是非教えてくれないかい?
7473TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_125なるほど、リーンという少女とともに、 疑似妖異召喚で彼女を喚び出したことがあると。
7574TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_126話を聞くに、君が想起した妖異のイメージと、 励起の実行者たるリーンたちの解釈によって、 似て非なる存在が形作られたようだが……。
7675TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_127おもしろいじゃないか! そういうことなら、疑似妖異召喚の結果も織り交ぜて、 僕が思う、真なる「暗闇の雲」を詠ってみるとしよう!
7776TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_128おもしろいじゃないか!
7877TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_129そういうことなら、君の思い出と、 これまで聞き及んできたイメージを合体させて、 僕が思う、真なる「暗闇の雲」を詠ってみるとしよう!
7978TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_130どれ、さっそく……。
8079TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_131『光と闇が重なり すべてが無に還ろうとするとき  それを ふたつに分ける者が 現れる』
8180TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_132『君よ 人々の希望は  悠久の風に運ばれ その手へと託された』
8281TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_133『いざ行かん 今この時の 最後の死闘へ』
8382TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_134歴史に名を残す妖異について詠えたこと、光栄に思うよ。 それをほかならぬ君が愉しんでくれたら……最高だ!
8483TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_200さて、どんな話を聞かせてくれるのかな?
8584TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_201ふむ、なんとも壮大な話だね。 遥か古の時代からの物語を、僕なりに咀嚼するため、 今一度まとめ直してみようか。
8685TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_202約100年前、英雄アルバートの一撃で倒れたミトロンの肉体は、 強烈な光の力により、罪喰い「エデン」と化した。 エデンは光の氾濫を起こし、第一世界全体を滅びへと導く。
8786TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_203おぼろげな意識の中、ミトロンは力を振り絞り、 エデンという牢獄から微かな信号を放ち続けた。 ともに戦い、死んでしまった「アログリフ」を呼ぶために……。
8887TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_204信号はやがて、アログリフの転生体である少女、ガイアに届く。 ガイアは幼き頃より「声」という形で信号を受け続け、 ときに意識を乗っ取られることさえあったという。
8988TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_205やがて偶然か、それとも必然か…… 光の巫女リーンによってエデンが覚醒を果たしたことで、 ガイアは「無の大地」に現れ、ふたりの少女が共鳴する。
9089TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_206するとミトロンはガイアの意識を消去し、 アログリフの記憶を再生、2人のアシエンが復活を果たす。 だが、君の活躍もあって最悪の事態は阻止された……と。
9190TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_207なるほど、非常に興味深い話だ。 ガイア消失の瀬戸際、リーンとの美しき思い出が楔となって、 完全な存在抹消を防げたというところなんて、特にね。
9291TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_208だが、だからこそ気にかかる。 エデンはミトロン……ならばリーンがエデンを覚醒させた際、 その「声」が、別の形で届いていた可能性もあったのでは……?
9392TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_209よし、詩作のイメージが湧いてきたよ。 さっそく、彼女らの顛末を巡る「もうひとつの未来」について、 思いを馳せてみようじゃないか。
9493TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_210『反逆する者 光の巫女を解き放たんがため  牢獄を破り その運命を打ち砕かん』
9594TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_211『不滅なる者 闇の巫女を目覚めさせんがため  牢獄を脱し 誓いを果たさん』
9695TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_212光の氾濫によって滅びに瀕した鏡像世界、第一世界か……。 僕の推測になってしまうけど、その歴史の陰には、 知られざる多くの物語があったことだろう。
9796TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_213君の話によると、鏡像世界における災害の裏には、 不滅の存在アシエンの暗躍があるらしいじゃないか。
9897TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_214ならば、第一世界で活動していたアシエンがいて、 光の氾濫にも関係していたと考えることはできそうだ。
9998TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_215一方、その災厄を食い止めたのが光の巫女ミンフィリアだ。 彼女の力は新世代の少女たちに受け継がれ、 罪喰いとの戦いを宿命づけたという。
10099TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_216過酷な運命だが……僕は信じたいね。 光の巫女は常に孤独だったわけではなく、 死すべき運命をともに砕かんとした、誰かがいたのだと……。
101100TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_217そしてその誰かは、異なる境遇を生きた友だった可能性さえある。 たとえば、闇の神を奉ずるアシエンに関連した少女、 闇の巫女なんて人物がいたとしたら、どうなるだろう?
102101TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_218……いいね、後世に継がれるべき物語の担い手として、 「もうひとつの未来」を詠ってみたくなったよ!
103102TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_300さて、今日はどんな話を聞かせてくれるのかな?
104103TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_301アレクサンドリア王国騎士団の副団長、ゼレニアか……。 いいね、騎士といえば古くより人気の絶えない題材だ。
105104TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_302その背に大切な存在を庇護し、最後まで戦い抜いた者もいれば、 護りきれなかった無念を抱えて生涯を終える者もいる。 あるいは、護り抜いた代償に命を落とす者さえ……。
106105TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_303勇ましく煌びやかに詠われる騎士像とは裏腹に、 彼らの姿からは、不器用なまでのひたむきさも垣間見える。 ゆえにこそ、その物語は聞く者の心を焚きつけ、揺さぶるのさ。
107106TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_304王の記憶に残るゼレニアからも深い献身を感じられたが、 そこにあるのは、美しき忠義の物語だけではなかったはずだ。 剣を手に命を懸ける以上、綺麗ごとばかりでは済まないだろう。
108107TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_305ゼレニアの背を見つめる王には、知る術がなかったのさ。 彼女の背中の向こう側、対峙する者へと注がれる、 冷ややかな眼差しも、燃え盛るほどの憤怒もね。
109108TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_306同じ戦場にあっても、視点が変われば映る光景も異なる。 例えば、こんな風に……。
110109TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_307『その剣技は 我が身のために放たれる  剣を振り抜き揺れる髪 記憶に刻まれるは 頼もしき後ろ姿』
111110TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_308『この魔法は 我が主のために迸る  討ち取りし愚者どもに 貴き姿をひと目にもする資格なし』
112111TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_309薔薇に棘あり……。 気高き忠義の騎士にして、王を護る剣であればこそ、 主君に害なす存在へと向けられる激情は熾烈だったはずさ。
113112TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_310王の記憶に刻まれることのなかった、騎士ゼレニアの側面……。 くだんの守護機構に反映されていたらどうなっていたか、 君も興味があるんじゃないかな?
114113TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_400さて、今日はどんな話を聞かせてくれるのかな?
115114TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_401早世の天才カリュクスが、 人々の死に対する恐怖を糧に呼びおろした蛮神か……。
116115TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_402記憶を雲の上に預けることで、 死の悲しみから逃れ続けてきた人々が抱いた死の恐怖。 それが「永遠の闇」を形作った。
117116TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_403……しかし、僕はこうも思うんだ。 人々が感じていた恐怖は、召喚者たるカリュクスにとっては、 生まれたときから隣にあったものじゃないのか、とね。
118117TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_404彼は生まれつきの病で、 成人まで生きられないと宣告されていたのだろう?
119118TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_405眠りにつく前の夜の静けさも、 目覚めを誘う朝に響く鳥の歌声も…… カリュクスにとっては、命を削る音そのもの。
120119TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_406だとすれば、誰よりも冥い死の恐怖を宿していたのは、 カリュクス自身だったのではないだろうか。
121120TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_407そんな心の闇を想い、 ひとつ詩を詠ってみるとしよう……。
122121TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_408『死を忘るるなかれ  その恐れ 「永久の女王」眠る墓標に集いて  その祈り 「永遠の闇」となりて立ち上がらん』
123122TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_409『死を忘るるなかれ  その願い 「真実の女王」目覚めし地に集いて  その想い 「光の戦士」を奮い立たせん』
124123TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_500さて、今日はどんな話を聞かせてくれるのかな?
125124TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_501見知らぬ土地からやってきた白き来訪者、アルシュベルドか……。 どうやら、狩りのひとことでは言い表せないくらいの、 とんでもない激戦だったみたいだね。
126125TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_502目覚めのきっかけとなった謎の遺物の正体も気になるけれど…… 僕がもっとも劇的なものを感じたのは、 エネルギーを求めるという、護竜の性だ。
127126TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_503生きるために他者を喰らうのは野生動物の摂理だが、 なんと彼らは食事を必要としないらしい。
128127TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_504ゆえに、エーテルのようなエネルギーに強い執着を示し、 一帯を己が縄張りにせんと、荒野中の魔物を殺してまわった。 これは由々しき事態だ。
129128TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_505そこで、荒野の頂点たる魔物がアルシュベルドに挑んだ。 まるで生態系そのものが、 外敵に対して必死の抵抗を試みたようにも思えるよ。
130129TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_506もしその抵抗がなかったら、そして君が討伐しなかったら…… アルシュベルドは荒野中のエーテルを思うがままに吸収し、 より強大な存在になっていたかもしれないね。
131130TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_507護竜としての本能のまま、 それでも世界に在り続けようとしたアルシュベルドの生き様……。 詩にすると、こんな風になるんじゃないかな。
132131TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_508『飢えし護竜 白き体毛を散らして  世界を渡り 己が楽土を求めん』
133132TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_509『満たぬ護竜 白き鎖刃に縛られ  世界を壊し 己が楽土を築かん』
134133TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_600さて、今日はどんな話を聞かせてくれるのかな?
135134TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_601雷属性のエーテルが満ちている第九世界で、 暗き荒野を稲妻の如く疾走するグラシャラボラスか……。
136135TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_602それが造られた大国は名を残すのみとなり、 積荷であった魔物を送り届ける戦場はどこにもない。
137136TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_603始発駅も、終着駅も見失い、 それでもなお、暴走列車は敷かれた線路を突き進んだ。
138137TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_604かの車体に宿る魔法生物は、 何を想いながら駆け続けたのだろうね。
139138TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_605与えられた使命か、本能による闘争か。 あるいは…………。
140139TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_606生みの親でもあるリンドブルムの技師たちのもとへ、 帰りたかっただけなのかもしれない……。 過酷な環境の中で朽ち果て、動けなくなってしまうその前に。
141140TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_607ならば、紡いだ詩の中だけでも、 技師たちとともにあった往時の姿を思い描いて走らせよう。 いつか帰り着くはずだった、今は亡き遠い故郷まで……。
142141TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_608『命を運ぶ 果てしなき疾走  故郷より駆け出すは 国の繁栄を勝ち取らんがため』
143142TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_609『命を屠る 果てしなき暴走  大地を駆け続けるは 亡き故郷へと帰らんがため』
144143TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_700さて、今日はどんな話を聞かせてくれるのかな?
145144TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_701「無」の力を自在に操りし大妖異、エヌオーか……。 赤き月にあった最大級のヴォイドゲートを抜けて、 原初世界へと渡ろうとしていたみたいだね。
146145TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_702ヴォイドには死が存在しないという。 そんな世界で悠久の時を過ごしていたのだとしたら、 始まりも終わりもない状態を望んでも不思議ではないが……。
147146TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_703事によると、彼にとっては、 光に満ちた世界の存在自体が許せなかったのかもしれない。 それで一切を「無」に還そうとした……とは穿ち過ぎだろうか。
148147TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_704意図せず赤き月を再訪した君は、 始まりの名を持つ懐かしき友と力を合わせ、エヌオーを打倒…… ふたたびヴォイドに光明をもたらすことになった。
149148TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_705もしその再会がなかったとしたら…… あらゆる光が「無」に囚われ、 抜け出せなくなっていたかもしれないね。
150149TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_706一切が「無」に包まれた世界……。 想像できた時点で矛盾しているようにも思えるが、 それを詩にしてみるのも、僕の役目だろう。
151150TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_707『世界に縛られし 不死の妖異  「無」を操りて 生の始まりを否定せん』
152151TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_708『世界を渡りし 黄金の英雄  「無」を切り裂いて 終わりの彼方へ至らん』
153152TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_709もし君も異界に生まれ、彼らと同じ境遇にあったのなら…… たったひとり、終わりなき世界にどう立ち向かっていくべきか、 考えてみてもいいんじゃないかな?
154153TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_800ああそうだ、今日は僕から話をさせてもらおうかな。 先日、同じ船に乗り合わせた冒険者から、 面白い話を聞いてね……?
155154TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_801彼はある日、頼まれていた依頼を終えて、 そろそろ休もうと宿に入ったそうだ。
156155TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_802するとどうだ、次の瞬間には、 まったく別の薄暗い空間に立っているじゃないか!
157156TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_803周りには、彼のほかに7人の冒険者……。 挨拶もそこそこに、各々が武器を構えだす……。
158157TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_804対するは、世にも奇妙な独りの魔導士。 頭の先から爪の先まで、素っ頓狂な道化の姿!
159158TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_805高笑いを響かせながら魔法を繰り出してくる道化と、 冒険者たちは死闘を繰り広げた。
160159TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_806それはもう大変な戦いだったそうだよ。 道化は手を替え姿を変え、一同を翻弄してきたという……。
161160TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_807けれど、冒険者たちは諦めなかった。 長い戦いの果て、ついに勝利を収めたんだ!
162161TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_808皆、大喜びしてね。 互いに労いの言葉を掛け合っていると…… いつの間にやら、もとの宿に戻っていたらしい。
163162TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_809実に不思議な体験談だと思わないかい?
164163TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_810夢かうつつか、嘘かまことか…… まさしく道化につままれたかのようじゃないか。
165164TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_Q5_000_811何と言う?
166165TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A5_000_812とっても不思議だなぁ
167166TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A5_000_813よくある現象だなぁ
168167TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_A5_000_814シンジラレナーイ!
169168TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_815そうだろう!? こんな話を聞いたら、詩人としては、 つい想像力を掻き立てられてしまってね!
170169TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_816おっと、どんな奇妙な体験談も、 君の摩訶不思議な冒険の前には形無しか!
171170TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_817僕の方はつい、 詩人としての想像力を掻き立てられてしまってね。
172171TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_818……そう言う割には、何か知っていそうな雰囲気だなぁ。
173172TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_819知っていそうだなぁ!?
174173TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_820それはそれで、いつか詳しく聞かせてもらうとして……だ。 僕はこの話を聞いたとき、 詩人として、想像力を掻き立てられてしまってね。
175174TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_821僕なりに、面白おかしく、ときに激しく、 道化との戦いを詩で再現してみたんだ。
176175TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_822『どこかの世界の どこかの時代  邪悪な道化が世界を壊し 瓦礫を集めて塔にした』
177176TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_823『仲間を求めて 死界を翔ける  見上げた塔のいただきには 狂気の星が妖しく躍る』
178177TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_824……即興奏でる詩人もまた、道化と同じようなもの。 決められたことを、決められたとおりに詠ったのでは、 面白みに欠けるというものだ。
179178TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_825実のところ、僕らは待ちわびているのさ。 観客が「想定外」を引き起こすこと…… それに巧く乗っかって、拍手に包まれる瞬間をね。
180179TEXT_CTSOPN70WANDERINGMINSTREL_00897_WANDERINGMINSTREL_000_826さて、この冒険者は、本領を発揮させてくれるかな……?