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2026-03-03 21:04:14 -06:00

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10TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_000ああ、冒険者さん。 今回わかったソーン家のことについて、 私でよければお話しさせてください。
21TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_Q1_000_000何を聞く?
32TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_A1_000_001ガーベラの花冠について
43TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_A1_000_002フォルティン・ソーンについて
54TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_A1_000_003クラウディア・ソーンについて
65TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_A1_000_004ソーン王朝について
76TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_A1_000_005扇と「姫の舞踊」について
87TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_A1_000_006キャンセル
98TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_001「全ての女の子は国の宝であり、王女として遇されるべきである」 そう宣言したバルドリック王は事件以来、 毎年、庶民の女の子の執事として一日仕えたといいます。
109TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_002そうして、数年が過ぎた頃のこと、 バルドリック王は、その年の「姫」に選ばれた女の子から、 執事役のお礼にと、ガーベラの花束を贈られたそうです。
1110TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_003その花束を使い、その場でふたつの「花冠」を従者に作らせると、 王の王冠を外し……女の子と自分の頭に被せては、 「お揃いだ」と笑ったのでした。
1211TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_004それ以来、ソーン家にとってガーベラの花は、 「女の子の幸せを願う花」となったといいます。
1312TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_005……どうされたのですか? 「ガーベラの花冠」について、なにかご存じのことが?
1413TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_006なるほど、依頼主の都合で言えないと……。 そうですよね、冒険者さんであれば、 秘密の冒険譚も、中にはあることでしょう。
1514TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_007でも、正直言ってそこまで隠されると気になります。 ……秘密の冒険、いつか私にも聞かせてくださいね!
1615TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_010私の父であり、現ソーン家当主、フォルティン・ソーン。 父はソーン家を代表して、プリンセスデーの後援を行っています。
1716TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_011それは、ソーンの血族の伝統を残す意味もあるでしょうが、 母と出会った思い出の祝祭を、守りたいのだとわかりました。
1817TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_012かのエドヴィア姫とバルドリック王も、 失踪事件の前後で、不仲が解消したと聞いたことがあります。 私とお父様も同じように、壁がひとつ消えた気がします。
1918TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_015ソーン家の長女であった、私の母、クラウディア・ソーン。 私の物心がつく前に亡くなったと聞いています。
2019TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_016体が弱かったため、貴族の社交界にはなかなか参加できなかった。 代わりに、タイミング良く参加できたプリンセスデーで、 「姫の舞踊」をお父様たちに披露できたのだとか……。
2120TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_017……まだ母については知らないことも多いのですが、 話を聞く限り、特徴含めて私によく似ているような。 私自身のすべてが、母からもらったものなのですね。
2221TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_020ウルダハという国は、ウル朝により興されたものの、 歴史上、争いによって内政が荒れた時期がありました……。 そのときに、ソーン家が一時的に王朝を預かったのです。
2322TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_021それが今より350年ほど昔のことです。 それより100年以上に亘って、時間をかけて国の問題を解決し、 多くの民にとっての善政を執り行ったといいます。
2423TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_022その後、役目を終えたとして、 ソーン家は元のウル家へと王朝を返上しました。 その後も、ウルダハの発展のため、下支えしてきたのですよ。
2524TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_025「エドヴィア姫失踪事件」の後、 姫は社交界にも参加する、淑女となったそうです。
2625TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_026ですが、姫のお転婆ぶりは成人後も相変わらず。 本来は顔を隠すために使う扇を手に、 即興の舞踊を披露してしまったのだとか……!
2726TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_027その振る舞いを見て、王や執事たちが呆れる一方で、 貴族たちは舞の美しさに見惚れ、手を叩き称賛しました。
2827TEXT_FESPDY2023ALDIYTHA_00810_ALDIYTHA_000_028これ以降、エドヴィア姫の舞いは、 「姫の舞踊」としてソーン家の女性たちに、 扇と共に、代々受け継がれるようになったのです。