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0,"TEXT_VOICEMAN_07100_000010_GOSSAN","今、ここに集まった人々は、
それぞれ違う故郷を持っています。"
1,"TEXT_VOICEMAN_07100_000020_GOSSAN","ある者は、アレクサンドリアが、
またある者は、トライヨラが祖国でありました。"
2,"TEXT_VOICEMAN_07100_000030_GOSSAN","その両者が出会い、誕生したのが新生アレクサンドリア連王国。
若い世代にとっては、それこそが唯一の故郷でありましょう。"
3,"TEXT_VOICEMAN_07100_000040_GOSSAN","このように出自からして異なる我々が、
雷鳴が絶えず響く、障壁内の限られた世界で、
なぜ共存してこられたのでしょうか?"
4,"TEXT_VOICEMAN_07100_000050_GOSSAN","そうです。
理王スフェーン様が、皆をまとめてくださったおかげでしょう。"
5,"TEXT_VOICEMAN_07100_000060_GOSSAN","彼女の優しい笑顔に励まされ、
生きる活力をもらった人は数知れません。"
6,"TEXT_VOICEMAN_07100_000070_GOSSAN","残念ながら、スフェーン様は消え去ってしまわれた……。
しかし、それでも私たちは覚えています、彼女のことを。"
7,"TEXT_VOICEMAN_07100_000080_GOSSAN","故に、今はともに祈りましょう。
古きアレクサンドリアの伝統に立ち返り、
残された者として、死者の眠りが安らかであるようにと……。"
8,"TEXT_VOICEMAN_07100_000090_GOSSAN","そして、未だ心に遺る彼女との思い出を胸に刻み、
明日へと継承してゆこうではありませんか……。"
9,"TEXT_VOICEMAN_07100_000100_GOSSAN","そうは言っても、この先どうすれば……。"
10,"TEXT_VOICEMAN_07100_000110_ALEXANDRIABOY71","スフェーン様、雲の上に行っちゃったの?"
11,"TEXT_VOICEMAN_07100_000120_ALEXANDRIAMOTHER71","ええ、そうよ……。
それなのにまだ覚えてるなんて、不思議ね。"
12,"TEXT_VOICEMAN_07100_000130_ALEXANDRIABOY71","……僕、スフェーン様に会いたい。
だって、悲しいときはいつも、
スフェーン様が話し相手になってくれてたんだもん。"
13,"TEXT_VOICEMAN_07100_000140_ALEXANDRIABOY71","覚えてるのに会えないだなんて、ぜったい変だよ!"
14,"TEXT_VOICEMAN_07100_000150_ALEXANDRIAMOTHER71","会えないわ。
きっと、それが、死んでしまうということなの。"
15,"TEXT_VOICEMAN_07100_000160_ALEXANDRIABOY71","でも……それじゃ、僕たちどうなるの?
このままずっと寂しいままなの!?"
16,"TEXT_VOICEMAN_07100_000170_ALEXANDRIAMAN71A","実際、これからどうなるんだろうな……。"
17,"TEXT_VOICEMAN_07100_000180_ALEXANDRIAMAN71A","スフェーン様あっての俺たちだったんだ。
この先の生活が不安で仕方ないよ。"
18,"TEXT_VOICEMAN_07100_000190_ALEXANDRIAWOMAN71A","あの方がいたことを、なまじ覚えてるばかりにね……。
いっそ、全部忘れられてたら、
自分たちで何とかしようって思えたかもしれないわ。"
19,"TEXT_VOICEMAN_07100_000200_ALEXANDRIAMAN71A","俺たちも、トライヨラに移住した方がいいかもな。
荒野を歩いて渡るのは大変そうだが、
それでも、先行き不安なこの国よりは……。"
20,"TEXT_VOICEMAN_07100_000210_WUKLAMAT","あのさ、ヨカフイ族って部族の思想に、
こんな言葉があるんだ。"
21,"TEXT_VOICEMAN_07100_000220_WUKLAMAT","人が死ぬのは、肉体的な終わりを迎えたときじゃない。
誰かの心から忘れ去られたときだ……って。"
22,"TEXT_VOICEMAN_07100_000230_WUKLAMAT","なら、スフェーンについても、そう考えられねぇか?
お前が覚えてさえいれば、肉体や魂はなくても、
心の中で、あいつの命は続いてくって……。"
23,"TEXT_VOICEMAN_07100_000240_ALEXANDRIABOY71","心の中で生きてても……結局、もう会えないんでしょ?
だったら、きっと寂しくなるよ。"
24,"TEXT_VOICEMAN_07100_000250_ALEXANDRIABOY71","僕、そんな風に感じるくらいなら、
記憶を雲の上に預けちゃった方がいいと思うな……。"
25,"TEXT_VOICEMAN_07100_000260_WUKLAMAT","……悪い、別に押しつけるつもりはなかったんだ。
お前らなりのやり方でいいからさ、
スフェーンのこと、見送ってやってくれよ。"
26,"TEXT_VOICEMAN_07100_000270_WUKLAMAT","やっぱり、そう簡単には受け入れられねぇよな。
どうにかして、みんなが前向きになってくれたらいいんだけどよ。"
27,"TEXT_VOICEMAN_07100_000280_KRILE","死者に対する気持ちの整理もそうだけど……
理王を失ったことによる、生活の不安も問題よね。"
28,"TEXT_VOICEMAN_07100_000290_WUKLAMAT","ああ、そのあたりも隣国として支えて……"
29,"TEXT_VOICEMAN_07100_000300_WUKLAMAT","どうした、グルージャ?"
30,"TEXT_VOICEMAN_07100_000310_GULOOLJA","さっきの話……
死んだ人のことを覚えてるのと、覚えていないのって、
どっちが幸せなのかな?"
31,"TEXT_VOICEMAN_07100_000320_GULOOLJA","僕は、父さんのことを覚えてる。
だからこそ、名前を聞いたりすると、今も胸が痛いんだ。"
32,"TEXT_VOICEMAN_07100_000330_GULOOLJA","スフェーン様だって同じだよ。
思い出すたび、もういないんだ、寂しいなって……。"
33,"TEXT_VOICEMAN_07100_000340_GULOOLJA","けど……母さんのことは、何も知らない。
知らないから、寂しいって思うこともない。"
34,"TEXT_VOICEMAN_07100_000350_GULOOLJA","……僕は父さんたちのことを覚えていたいけど、
どっちが幸せかって言われたら、わかんないよ。"
35,"TEXT_VOICEMAN_07100_000360_WUKLAMAT","グルージャ……。"
36,"TEXT_VOICEMAN_07100_000370_KRILE","ちょっと、場所を変えましょうか。"
37,"TEXT_VOICEMAN_07100_000380_WUKLAMAT","獣はゾラージャ兄さんが討伐したって話だったけど、
ヴァリガルマンダみてぇに、封印しただけだったんだな。"
38,"TEXT_VOICEMAN_07100_000390_KRILE","あの施設では、人間の魂と記憶を、
魔物に移す研究をしていたようね。"
39,"TEXT_VOICEMAN_07100_000400_KRILE","わざわざ、こんな僻地に研究施設を置いたのも、
このトラルヴィドラールを利用するためだったのね。"
40,"TEXT_VOICEMAN_07100_000410_KRILE","もちろん、封印した当時には、
思いも寄らない利用法ではあったはずだけど……。"
41,"TEXT_VOICEMAN_07100_000420_KANILOKKA","……というわけで、人格の崩壊を防ぐため、
人の魂の方を、獣の身体に移したいのです。"
42,"TEXT_VOICEMAN_07100_000430_ZORAALJA","その方法なら、トラルヴィドラールの力が利用できるのか?"
43,"TEXT_VOICEMAN_07100_000440_KANILOKKA","理論上は。
まずは通常の魔物で実験を行いますが、
ゆくゆくは強大な力を意のままにできるかと……。"
44,"TEXT_VOICEMAN_07100_000450_ZORAALJA","そうして魂を捧げた者はどうなる?"
45,"TEXT_VOICEMAN_07100_000460_KANILOKKA","人に戻れるわけでもなし、
必要な犠牲と割り切るしかないでしょうな。
その分、機械兵などよりも、多くの戦果を期待できますよ。"
46,"TEXT_VOICEMAN_07100_000465_ZORAALJA","ふむ……"
47,"TEXT_VOICEMAN_07100_000470_ZORAALJA","……いいだろう。
ならば早急に志願者を募り、実験を開始せよ。"
48,"TEXT_VOICEMAN_07100_000480_KANILOKKA","かしこまりました。
それでは、私は上の観測所へと戻ります。"
49,"TEXT_VOICEMAN_07100_000490_TEESHALJA","(-マムージャ族の女性-)承認したのですね、彼の計画を……。"
50,"TEXT_VOICEMAN_07100_000500_ZORAALJA","テーシャジャ……。
今後はカニロッカの下につけ。"
51,"TEXT_VOICEMAN_07100_000510_ZORAALJA","お前は勇連隊の中でも、腕の立つ呪術医だった。
その見識が、実験に役立とう。"
52,"TEXT_VOICEMAN_07100_000520_ZORAALJA","加えて、奴自身を監視する必要もある……。
よく見、よく働き、真実だけを俺に告げろ。"
53,"TEXT_VOICEMAN_07100_000530_ZORAALJA","実験に反対か?
よもや、任務を果たせないとでも?"
54,"TEXT_VOICEMAN_07100_000540_TEESHALJA","……いいえ。"
55,"TEXT_VOICEMAN_07100_000550_TEESHALJA","障壁の中で生きていくにせよ、
外に出ようとするにせよ、強い力は必要不可欠です。"
56,"TEXT_VOICEMAN_07100_000560_TEESHALJA","頼れるもののない私たちは、多少強引な方法を使ってでも、
それを獲得しなければならない……。"
57,"TEXT_VOICEMAN_07100_000570_TEESHALJA","ですから、命令はお受けいたしましょう。"
58,"TEXT_VOICEMAN_07100_000580_TEESHALJA","代わりに、実験が軌道に乗ったら、
報酬をいただけないでしょうか。"
59,"TEXT_VOICEMAN_07100_000590_ZORAALJA","……何を望む?"
60,"TEXT_VOICEMAN_07100_000600_TEESHALJA","トライヨラでは、手に入らないと思っていたものです。"
61,"TEXT_VOICEMAN_07100_000610_TEESHALJA","あまりに遠くにあって、求めることすら諦めていた……。"
62,"TEXT_VOICEMAN_07100_000620_TEESHALJA","ですが、今なら……この場所でなら……"
63,"TEXT_VOICEMAN_07100_000630_TEESHALJA","あと数歩で、触れることができる。"
64,"TEXT_VOICEMAN_07100_000640_ZORAALJA","見合う成果を収めたなら、何であれ、持っていくがいい。"
65,"TEXT_VOICEMAN_07100_000650_ZORAALJA","俺が求めるものは、障壁の中にない。
ここでは……証明できない。"
66,"TEXT_VOICEMAN_07100_000660_ZORAALJA","お前の望む報酬が、この場にあるというのなら……
どのみち俺にとっては価値のないものだ。"
67,"TEXT_VOICEMAN_07100_000670_WUKLAMAT","おい、大丈夫か?"
68,"TEXT_VOICEMAN_07100_000680_GULOOLJA","テーシャジャ……
その人が、僕の母さんかもしれないってこと……?"
69,"TEXT_VOICEMAN_07100_000690_WUKLAMAT","アウトスカーツの奴らが言ってたとおり、ヤースラニ荒野には、
マムージャ族がほとんど住んでなかったんだ。
ドームの出現に巻き込まれた女性が、何人もいたとは思えねぇ。"
70,"TEXT_VOICEMAN_07100_000700_WUKLAMAT","なら、やっぱり、テーシャジャが……そうなのか。"
71,"TEXT_VOICEMAN_07100_000710_KRILE","カニロッカは、去り際に「上の観測所」と言っていたのよね?
あの施設の上層に、そういう場所があるのだとしたら、
テーシャジャさんに関する情報も見つかるかもしれないわ。"
72,"TEXT_VOICEMAN_07100_000720_WUKLAMAT","よし、行ってみようぜ。"
73,"TEXT_VOICEMAN_07100_000730_HHETSARROMAN","おおーーーい!"
74,"TEXT_VOICEMAN_07100_000740_HHETSARROMAN","ヅルヘイゾヒリだ!
荒野のはずれの方から、こっちに向かってきてる!"
75,"TEXT_VOICEMAN_07100_000750_HHETSARROMAN","ロネークがすっかり怯えて動けなくなっちまって……
あれじゃ、いきり立ったほかの魔物にまで襲われかねねぇ。
皆で協力して逃がしてやらねぇと!"
76,"TEXT_VOICEMAN_07100_000760_ERENVILLE","俺たちも行こう。
なだめて落ち着かせてやれば、誘導もできるはずだ。"
77,"TEXT_VOICEMAN_07100_000770_WUKLAMAT","まずはロネークの保護が優先。
それが済んだら、ヅルヘイゾヒリの討伐だな!"
78,"TEXT_VOICEMAN_07100_000780_KOANA","あなたはここに残って、
誘導されてきたロネークの受け入れを。"
79,"TEXT_VOICEMAN_07100_000790_HHWATO","承知いたしました。
どうか、お気をつけて……!"
80,"TEXT_VOICEMAN_07100_000800_WUKLAMAT","向こうを見ろ!
でっけぇやつが向かってくるぞ!"
81,"TEXT_VOICEMAN_07100_000810_ERENVILLE","ロネークの角を通さない強固な外殻と、鋭利な牙……"
82,"TEXT_VOICEMAN_07100_000820_ERENVILLE","あいつが、ヅルヘイゾヒリか!"
83,"TEXT_VOICEMAN_07100_000830_KOANA","いけません、ロネークが……!"
84,"TEXT_VOICEMAN_07100_000840_KOANA","させないッ!"
85,"TEXT_VOICEMAN_07100_000850_KOANA","ぐあっ……!"
86,"TEXT_VOICEMAN_07100_000860_KOANA","くっ……"
87,"TEXT_VOICEMAN_07100_000870_KOANA","僕の命に代えても……"
88,"TEXT_VOICEMAN_07100_000880_KOANA","皆を護ってみせる……!"
89,"TEXT_VOICEMAN_07100_000890_WUKLAMAT","てりゃああっ!"
90,"TEXT_VOICEMAN_07100_000900_WUKLAMAT","兄さん、大丈夫か!?"
91,"TEXT_VOICEMAN_07100_000910_KOANA","僕のことはいい、早くロネークを安全な場所へ!"
92,"TEXT_VOICEMAN_07100_000920_ERENVILLE","よーしよし……もう大丈夫だ。"
93,"TEXT_VOICEMAN_07100_000930_WUKLAMAT","おっしゃ、あとはこいつをぶっ倒すだけだな!"
94,"TEXT_VOICEMAN_07100_000940_KOANA","民を導く王として……
これ以上、好きにはさせない!"
95,"TEXT_VOICEMAN_07100_000950_KOANA","脅威は排除できましたね。"
96,"TEXT_VOICEMAN_07100_000960_KOANA","ロネークは……!?"
97,"TEXT_VOICEMAN_07100_000970_ERENVILLE","逃がしたロネークは、みんなメワヘイゾーンで保護した。
念のため、手分けして周辺を確認してるが、
もう大丈夫だろう。"
98,"TEXT_VOICEMAN_07100_000980_HHWATO","皆様、本当にありがとうございます。"
99,"TEXT_VOICEMAN_07100_000990_HHWATO","そしてコーナ様……。
あたしたちは、あなたのことを誤解しておりました。"
100,"TEXT_VOICEMAN_07100_001000_HHWATO","理王であるあなたが、
御身を挺してロネークを護ってくださったこと……
部族を代表して、厚くお礼申し上げます。"
101,"TEXT_VOICEMAN_07100_001010_KOANA","民を護り、導くのが王の務め……
そこに、武も理も違いはありません。
だから当然のことです。"
102,"TEXT_VOICEMAN_07100_001020_KOANA","この外殻、驚くほどエーテルの伝導率が高かった……。
これを素材として加工すれば、
周囲に微弱なエーテルを放射できる魔具が作れるかもしれません。"
103,"TEXT_VOICEMAN_07100_001030_ERENVILLE","……なるほど、天敵と同じエーテルを放射すれば、
本能的に鉄道を避けるようになるってわけか。"
104,"TEXT_VOICEMAN_07100_001040_ERENVILLE","……いけるかもしれないな。
それなら、ロネークを必要以上に刺激することなく、
鉄道を運行させられそうだ。"
105,"TEXT_VOICEMAN_07100_001050_WUKLAMAT","本当かよ!?
さすがコーナ兄さん!"
106,"TEXT_VOICEMAN_07100_001060_HHETSARROMAN","それにしても、こいつの姿をまた見ることになるなんてなあ。"
107,"TEXT_VOICEMAN_07100_001070_HHETSARROMAN","もう20年以上にもなるが、間違いないよ。
交易のためにシャーローニ荒野を離れて、
旅したときに見たんでさぁ。"
108,"TEXT_VOICEMAN_07100_001080_HHETSARROMAN","ローデニヘタ平原にあった同胞の集落が、
ヅルヘイゾヒリに襲われて、大勢が犠牲になって……。
なんとも痛ましい光景でしたわ。"
109,"TEXT_VOICEMAN_07100_001090_KOANA","ローデニヘタ平原……?
僕が、ペルペル族の行商人に拾われた場所……"
110,"TEXT_VOICEMAN_07100_001100_KOANA","その話、詳しく聞かせてもらえませんか?"
111,"TEXT_VOICEMAN_07100_001110_HHETSARROMAN","ローデニヘタ平原にも、
うちと同じようにロネークをヘイゾとする、
ヘイザ・アロの一団がいたんでさぁ。"
112,"TEXT_VOICEMAN_07100_001120_HHETSARROMAN","先にも言ったとおり、あっしは交易のために、
彼らの集落を訪れてやしてね。"
113,"TEXT_VOICEMAN_07100_001130_HHETSARROMAN","ところがその晩のこと、ヅルヘイゾヒリが現れたんでさ。"
114,"TEXT_VOICEMAN_07100_001140_HHETSARROMAN","集落中が文字通りの大混乱……
あっしも大慌てで荷物をまとめて逃げ出したんですが、
ひと組の若い夫婦が、逆走していくじゃありませんか!"
115,"TEXT_VOICEMAN_07100_001150_HHETSARROMAN","「自分たちがオトリになるから、倅とロネークを頼む!」
そう叫んで、ふたりはヅルヘイゾヒリに向かって、
駆け出していったんでさぁ。"
116,"TEXT_VOICEMAN_07100_001160_HHETSARROMAN","あっしは無我夢中で走り続けた。
ですが、夜闇の中で集落の一団とはぐれちまって……
日が昇る頃には、ひとりになっていたわけです。"
117,"TEXT_VOICEMAN_07100_001170_HHETSARROMAN","風の便りによれば……
その後、一団はなんとかロネークの群れをまとめて、
別の土地へと逃げ延びたとか……。"
118,"TEXT_VOICEMAN_07100_001180_HHETSARROMAN","しかし混乱のさなか、行方不明になった者も多く、
オトリとなった夫婦も、ついに帰らなかったそうです。"
119,"TEXT_VOICEMAN_07100_001190_KOANA","……その夫婦の子は、どうなったのでしょう?"
120,"TEXT_VOICEMAN_07100_001200_HHETSARROMAN","さあ、そこまでは……。
ただ、逃げ延びていたにせよ、一団とはぐれていたら、
ひとりで生きられるような年じゃなかったですよ。"
121,"TEXT_VOICEMAN_07100_001210_KOANA","おそらく、その子は幸運にも旅のペルペル族に拾われて、
一命を繋ぎ……
やがては、連王グルージャジャの養子となったのでしょう。"
122,"TEXT_VOICEMAN_07100_001220_KOANA","……あのときの僕には理解できなかった。
なぜ皆が僕を置いて、ロネークとともに去ってしまったのか。"
123,"TEXT_VOICEMAN_07100_001230_KOANA","しかし今、ようやくわかりました。
両親は僕を見捨てたのではなく、護ろうとしてくれたのだと。"
124,"TEXT_VOICEMAN_07100_001240_KOANA","……ずっと恨むしかなかった家族でしたが、
今後は、彼らに感謝しなければいけませんね。"
125,"TEXT_VOICEMAN_07100_001250_KOANA","おかげで、僕はヅルヘイゾヒリに討たれることもなく、
父と兄、そして妹……新しい家族に出会えたのだから。"
126,"TEXT_VOICEMAN_07100_001260_KOANA","そして王となった今、僕の家族はトライヨラの民すべてです。"
127,"TEXT_VOICEMAN_07100_001270_KOANA","両親が託してくれた想いを胸に……
王として、家族を護りぬいてみせますよ。"
128,"TEXT_VOICEMAN_07100_001280_WAWLIKA","よおし、完成だ!"
129,"TEXT_VOICEMAN_07100_001290_WUKLAMAT","すげえぇぇぇ!
まるで列車が蘇ったみてぇだ!"
130,"TEXT_VOICEMAN_07100_001300_WAWLIKA","本当は、もっとピカピカにしたかったんだけどな。"
131,"TEXT_VOICEMAN_07100_001310_WAWLIKA","外装は、予備部品の寄せ集めだ。
まるっと新調した内部機関は、外からじゃ見えねぇしよ。"
132,"TEXT_VOICEMAN_07100_001320_WAWLIKA","だが、ロネークたちを脅かしちまわねぇように、
みんなが最高の仕事をしてくれた。"
133,"TEXT_VOICEMAN_07100_001330_WAWLIKA","線路の枕木ひとつひとつから、その下の<RubyCharaters>FF07E7A082E588A9FF0DE38390E383A9E382B9E38388</RubyCharaters>まで、
音が出る部分はぜんぶ見直して改良したんだぜ。"
134,"TEXT_VOICEMAN_07100_001340_KOANA","本当にありがとうございます。
鉄道にかける皆さんの想いあってこその新車両ですね。"
135,"TEXT_VOICEMAN_07100_001350_WAWLIKA","いやいや、こんな短期間で完了したのは、
トライヨラが人手をかき集めてくれたからさ。"
136,"TEXT_VOICEMAN_07100_001360_WAWLIKA","それに、ヅルヘイゾヒリの外殻を使って、
エーテル式の警笛を作るだなんてよ。
そんなアイディア、俺たちだけじゃ絶対に思いつかなかった。"
137,"TEXT_VOICEMAN_07100_001370_WAWLIKA","ありがとうよ、コーナ様、ウクラマト様。"
138,"TEXT_VOICEMAN_07100_001380_NITOWIKWE","それじゃ、さっそく試運転といこうか!
新車両の走りっぷり、気になるだろう?"
139,"TEXT_VOICEMAN_07100_001390_ERENVILLE","見ろ、前方にロネークがいる。"
140,"TEXT_VOICEMAN_07100_001400_KOANA","では、警笛を……!"
141,"TEXT_VOICEMAN_07100_001410_NITOWIKWE","よし、任せな。
おおまかに方向を決めて……と。"
142,"TEXT_VOICEMAN_07100_001420_ERENVILLE","驚いて離れていったな。"
143,"TEXT_VOICEMAN_07100_001430_ERENVILLE","あっちの連中は……いつもどおりだ。"
144,"TEXT_VOICEMAN_07100_001440_KOANA","成功です!
これなら、無用に驚かせることなく、
危険が迫っている個体にだけ報せることができますよ。"
145,"TEXT_VOICEMAN_07100_001450_NITOWIKWE","いい感じじゃないか!
さすが理王様!"
146,"TEXT_VOICEMAN_07100_001460_NITOWIKWE","これで問題はみんな解決したね。
それじゃサカ・トラル・レールロード、営業再開だ!!"
147,"TEXT_VOICEMAN_07100_001470_SHALE","膨大なファイルの中から、
テーシャジャさん本人が作成したものを抽出しました。"
148,"TEXT_VOICEMAN_07100_001480_SHALE","大半は研究に関連する内容で、今知りたい情報ではないかと。
もちろん、気になるデータがなかったわけではないですが、
暗号の解読に手こずっているので、そちらはまたの機会に。"
149,"TEXT_VOICEMAN_07100_001490_SHALE","とにかく、データを選り分けた結果、
テーシャジャさんが個人的に作成した音声資料を見つけましてね。
……僕もまだ内容までは確認できていないんですが、聞きますか?"
150,"TEXT_VOICEMAN_07100_001500_GULOOLJA","うん、お願い!"
151,"TEXT_VOICEMAN_07100_001510_SHALE","わかりました。
それでは、いくつかのファイルを連続して再生します。"
152,"TEXT_VOICEMAN_07100_001520_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)……私……私は、テーシャジャ。
こんな事態になった今、自分の頭を整理するためにも、
記録を残そうと思う。"
153,"TEXT_VOICEMAN_07100_001530_GULOOLJA","これが……。"
154,"TEXT_VOICEMAN_07100_001540_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)あの日、トラル勇連隊の呪術医だった私は、
ヤースラニ荒野に現れたトラルヴィドラールの討伐に参加した。"
155,"TEXT_VOICEMAN_07100_001550_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)任務を終えたあと、許可をもらってひとりで現地に残ったの。
あまり来る機会がない場所だったから、
薬草なんかの分布を調べておきたくって……。"
156,"TEXT_VOICEMAN_07100_001560_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)……というのは、嘘じゃないけど建前。
本当は、近々始まるという継承の儀の話題から逃げたかった。"
157,"TEXT_VOICEMAN_07100_001570_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)隊長が儀式の供に選んだのが、自分じゃないということ……
そこに名前が挙がることすらない「その他大勢」だって事実から、
わかってはいたけど、逃げたかったんだと思う。"
158,"TEXT_VOICEMAN_07100_001580_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)だから理由をつけて帰るのを先延ばしにして……
それが、私の運命を変えた。"
159,"TEXT_VOICEMAN_07100_001590_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)突如としてヤースラニ荒野を呑み込んだ障壁。
私は為すすべなく巻き込まれて……そこで隊長と再会したの。"
160,"TEXT_VOICEMAN_07100_001600_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)今日は、そうね……
隊長の……ゾラージャ様の話をしましょう。"
161,"TEXT_VOICEMAN_07100_001605_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)憧れだった……。
見惚れるほどに強いところも、
それでも鍛錬を欠かすことない勤勉さも。"
162,"TEXT_VOICEMAN_07100_001610_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)私は遠くから彼を見ていて……
見ていたから、知っていたの。"
163,"TEXT_VOICEMAN_07100_001620_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)その目は、いつも彼方を見ていた。
近くにいる誰かじゃなくて、遠くにある何かを探していた。"
164,"TEXT_VOICEMAN_07100_001630_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)彼の目が私を捉えることは、未来永劫ないのでしょう。
そう思っていた、けれど……。"
165,"TEXT_VOICEMAN_07100_001640_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)例の実験は、間もなく次の段階に進む。
そしたら私は、今度こそ、隊長から報酬を受け取ろう。"
166,"TEXT_VOICEMAN_07100_001650_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)一番ほしかったものを……約束どおりに。"
167,"TEXT_VOICEMAN_07100_001660_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)私は……今日は……今日はね……。"
168,"TEXT_VOICEMAN_07100_001670_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)待ち望んだ、最高の、始まりの日になるはずだった。"
169,"TEXT_VOICEMAN_07100_001680_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)ついにこの子が孵って……
それを見せたら、あの目がきっと、やっと、私たちを捉える……。"
170,"TEXT_VOICEMAN_07100_001690_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)期待して、彼のところに行った。
彼はこの子を見て、触れて……"
171,"TEXT_VOICEMAN_07100_001700_ZORAALJA","青い、鱗……。"
172,"TEXT_VOICEMAN_07100_001710_TEESHALJA","あなたの子だもの……。"
173,"TEXT_VOICEMAN_07100_001720_ZORAALJA","ッ……!"
174,"TEXT_VOICEMAN_07100_001730_ZORAALJA","ああ、うぅ、ああぁ……!"
175,"TEXT_VOICEMAN_07100_001740_ZORAALJA","俺は、知らない……。"
176,"TEXT_VOICEMAN_07100_001750_ZORAALJA","子にとって父が、どうあるべきか……"
177,"TEXT_VOICEMAN_07100_001760_ZORAALJA","父にとって子が、何であるか……!"
178,"TEXT_VOICEMAN_07100_001770_ZORAALJA","知らない……今も知らない……ッ!"
179,"TEXT_VOICEMAN_07100_001780_ZORAALJA","わけの……わからないものを……"
180,"TEXT_VOICEMAN_07100_001785_ZORAALJA","俺に近づけるな……!!"
181,"TEXT_VOICEMAN_07100_001790_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)大丈夫よ、大丈夫……。
きっと彼は、少し驚いてしまっただけ。"
182,"TEXT_VOICEMAN_07100_001800_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)じきにこっちを見てくれるようになる。
私たちは、ちゃんと家族になれる。"
183,"TEXT_VOICEMAN_07100_001810_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)……行かなきゃ、カニロッカに呼ばれてる。
こっちの研究が下火になって、ますます焦っているのでしょう。
この子にも八つ当たりをするかもしれない。"
184,"TEXT_VOICEMAN_07100_001820_TEESHALJA","(-テーシャジャの声-)隠していかなきゃ……誰にも見つからない場所に……。"
185,"TEXT_VOICEMAN_07100_001830_SHALE","……これで、記録は最後です。"
186,"TEXT_VOICEMAN_07100_001840_CAHCIUA","(-カフキワ-)実を言うと、あの子は捨て子でねえ……。
数年前に、下の廃棄場に捨てられてたのを、
あたしたちの仲間が見つけてきたのさ。"
187,"TEXT_VOICEMAN_07100_001850_SHALE","このあと、研究所内で何かしらの事故が起こった……。
それで、テーシャジャさんは、
グルージャを迎えに来られなかったんでしょうね。"
188,"TEXT_VOICEMAN_07100_001860_WUKLAMAT","……なあ、グルージャ。"
189,"TEXT_VOICEMAN_07100_001870_GULOOLJA","僕は平気だよ、ラマチ。"
190,"TEXT_VOICEMAN_07100_001880_GULOOLJA","父さんも母さんも、いっぱい寂しかったんだね。"
191,"TEXT_VOICEMAN_07100_001890_GULOOLJA","僕も寂しかったしさ、一緒にいればよかったんだ……。
けど、それが上手くできないことだって、あるよね。"
192,"TEXT_VOICEMAN_07100_001900_GULOOLJA","これが幸せかなんて、やっぱりわからない……"
193,"TEXT_VOICEMAN_07100_001910_GULOOLJA","でも、知れてよかったって、本当に思うんだ。
ありがとう、みんな……!"
194,"TEXT_VOICEMAN_07100_001920_WUKLAMAT","ん……?
なんか様子が変じゃねぇか?"
195,"TEXT_VOICEMAN_07100_001930_ALEXANDRIAMAN71A","(-慌てた様子の男性-)なあ、みんな聞いたか?
サンダーヤードで亡くなった人がいるらしい。"
196,"TEXT_VOICEMAN_07100_001940_ALEXANDRIAWOMAN71B","サンダーヤードで?
ということは、駆除人が魔物にやられてしまったの……?"
197,"TEXT_VOICEMAN_07100_001950_ALEXANDRIAMAN71A","(-慌てた様子の男性-)ああ……ベテランの駆除人だよ。
だが、死因はあろうことか、落雷だそうだ……。"
198,"TEXT_VOICEMAN_07100_001960_ALEXANDRIAWOMAN71A","以前ゾラージャが街を襲ったときに、
魂資源のストックを使い果たしてしまったのだそうよ。
最後の命も落雷なんかで……無念だったでしょうね……。"
199,"TEXT_VOICEMAN_07100_001970_ALEXANDRIAMAN71A","(-慌てた様子の男性-)本当だな。
善良に生きてきた者が、どうしてそんな唐突に、
虚しい最期を迎えなければならないのか……。"
200,"TEXT_VOICEMAN_07100_001980_ALEXANDRIAMAN71B","な、なあ……!
死んだ奴のことを忘れなくなったとしても、
魂資源のシステムが続くなら、大丈夫だよな!?"
201,"TEXT_VOICEMAN_07100_001990_ALEXANDRIAMAN71B","俺は寿命まで生きるんだ。
最期は笑顔で送迎係と一緒に旅立つ……
それが当たり前だろ!?"
202,"TEXT_VOICEMAN_07100_002000_ALEXANDRIAWOMAN71B","どうかしら……。
私たちが覚えていないだけで、これまでだって、
不遇の死を遂げてきた人はたくさんいたのかもしれない。"
203,"TEXT_VOICEMAN_07100_002010_ALEXANDRIAWOMAN71B","もしかしたら……私もそうなるのかも……。"
204,"TEXT_VOICEMAN_07100_002020_ALEXANDRIAMOTHER71","恐ろしいことを言わないで!
死の気配を感じながら生きていくなんて、無理よ……!"
205,"TEXT_VOICEMAN_07100_002030_WUKLAMAT","くそっ、まずいな……。
葬儀のときよりも不安が広がっちまってる。"
206,"TEXT_VOICEMAN_07100_002040_ALEXANDRIABOY71","あっ、スフェーン様!"
207,"TEXT_VOICEMAN_07100_002050_WUKLAMAT","なっ……!?"
208,"TEXT_VOICEMAN_07100_002060_ALEXANDRIABOY71","ねぇスフェーン様、助けてあげて!
お母さんたちったら、さっきからずっと怖い顔してるんだ。"
209,"TEXT_VOICEMAN_07100_002070_NEWSPHENE","ふふっ、ニコくんは優しいね。
遅くなっちゃったけど、私が来たから、もう大丈夫だよ!"
210,"TEXT_VOICEMAN_07100_002080_WUKLAMAT","嘘だろ……?
あいつは死んだ……消えちまって、もう戻ったりは……!"
211,"TEXT_VOICEMAN_07100_002090_WUKLAMAT","おいアンタ!
たしか、補佐官のゴッサンだったよな!?"
212,"TEXT_VOICEMAN_07100_002100_WUKLAMAT","これはどういうことなんだ!?
何か知ってたりは……!"
213,"TEXT_VOICEMAN_07100_002110_GOSSAN","はて、どういうことかと言われましても……。"
214,"TEXT_VOICEMAN_07100_002120_GOSSAN","スフェーン様が街においでになるのはいつものこと。
とくに珍しくもございませんが。"
215,"TEXT_VOICEMAN_07100_002130_WUKLAMAT","いや、アンタこそ何言ってるんだよ!"
216,"TEXT_VOICEMAN_07100_002140_WUKLAMAT","スフェーンは死んだ!
葬儀もやった!"
217,"TEXT_VOICEMAN_07100_002150_WUKLAMAT","みんなでそこに花を手向けたじゃねぇか……!"
218,"TEXT_VOICEMAN_07100_002160_GOSSAN","葬儀……スフェーン様の……?"
219,"TEXT_VOICEMAN_07100_002170_GOSSAN","まタまた、ゴじょうダンを!
たしかに葬儀はオコないましたガ、
あれは、襲撃で命を落とした名もなき市民たちのモノ!"
220,"TEXT_VOICEMAN_07100_002180_GOSSAN","死を忘れることガできなくなり、恐怖に陥った我々を、
スフェーン様は今日もカワラズ支えてくださっていル。"
221,"TEXT_VOICEMAN_07100_002190_WUKLAMAT","っ……!"
222,"TEXT_VOICEMAN_07100_002200_ALEXANDRIAMOTHER71","スフェーン様、あの……。
以前のように、亡くなった人にまつわる記憶を、
回収してはもらえないでしょうか……?"
223,"TEXT_VOICEMAN_07100_002210_ALEXANDRIAMOTHER71","その方が、前向きに生きていけると思うんです。
私も……この子も……。"
224,"TEXT_VOICEMAN_07100_002220_NEWSPHENE","ごめんね、それはできないんだ。
リビング・メモリーがシャットダウンされたことで、
旧来のシステムは使えなくなっちゃったから……。"
225,"TEXT_VOICEMAN_07100_002230_NEWSPHENE","でも、安心して。
代わりの解決方法を準備してきたから。"
226,"TEXT_VOICEMAN_07100_002240_NEWSPHENE","みんな、永久人になっちゃおう!"
227,"TEXT_VOICEMAN_07100_002250_NEWSPHENE","記憶を回収する新しいシステムを作ったの。
エーテルで身体を作って、そこに預かった記憶を宿せば、
もう魂資源のストックだって気にせずに生き続けられる。"
228,"TEXT_VOICEMAN_07100_002260_NEWSPHENE","死に怯えることなんてない。
望むまま、好きなだけ、生きていけるんだよ!"
229,"TEXT_VOICEMAN_07100_002270_NEWSPHENE","だけど、すぐに用意できるエーテルには限りがあるから、
全員を永久人にはしてあげられないんだ……。"
230,"TEXT_VOICEMAN_07100_002280_NEWSPHENE","「みんなの」葬儀をしたときに配った、
黒いレギュレーターがあったでしょ?"
231,"TEXT_VOICEMAN_07100_002290_NEWSPHENE","それ、まだ配布してない分も含めてだけど、
5000個用意してるの。"
232,"TEXT_VOICEMAN_07100_002300_NEWSPHENE","約束の日に、黒いレギュレーターをつけていた人だけ、
永久人にして永遠の死から解放してあげるね。"
233,"TEXT_VOICEMAN_07100_002310_ALEXANDRIAMAN71B","そんな……じゃあ、救われるのは5000人だけ……?"
234,"TEXT_VOICEMAN_07100_002320_WUKLAMAT","ふざけるなッ!!"
235,"TEXT_VOICEMAN_07100_002330_WUKLAMAT","あいつが、救う民を選ぶわけがねぇ!
そんなこと言うなんて、お前は……"
236,"TEXT_VOICEMAN_07100_002340_WUKLAMAT","お前はいったい、誰なんだ!?"
237,"TEXT_VOICEMAN_07100_002350_NEWSPHENE","私はこの国の理王……スフェーンだよ!"
238,"TEXT_VOICEMAN_07100_002360_WUKLAMAT","ふーっ……"
239,"TEXT_VOICEMAN_07100_002370_WUKLAMAT","一度、バックルームに戻ろう。
頭を冷やして……相談させてくれ……。"
240,"TEXT_VOICEMAN_07100_002380_SYSTEM_NONE_VOICE","一方 リビング・メモリーにて――"
241,"TEXT_VOICEMAN_07100_002390_LASTWOMAN71","(-????-)ここ……は……"
242,"TEXT_VOICEMAN_07100_002400_LASTWOMAN71","(-????-)みんな……は……?
無事……なの……?"
243,"TEXT_VOICEMAN_07100_002410_LASTWOMAN71","(-????-)……私、どう……して?"
244,"TEXT_VOICEMAN_07100_002420_LASTWOMAN71","あっ……!"
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4 0 TEXT_VOICEMAN_07100_000010_GOSSAN 今、ここに集まった人々は、 それぞれ違う故郷を持っています。
5 1 TEXT_VOICEMAN_07100_000020_GOSSAN ある者は、アレクサンドリアが、 またある者は、トライヨラが祖国でありました。
6 2 TEXT_VOICEMAN_07100_000030_GOSSAN その両者が出会い、誕生したのが新生アレクサンドリア連王国。 若い世代にとっては、それこそが唯一の故郷でありましょう。
7 3 TEXT_VOICEMAN_07100_000040_GOSSAN このように出自からして異なる我々が、 雷鳴が絶えず響く、障壁内の限られた世界で、 なぜ共存してこられたのでしょうか?
8 4 TEXT_VOICEMAN_07100_000050_GOSSAN そうです。 理王スフェーン様が、皆をまとめてくださったおかげでしょう。
9 5 TEXT_VOICEMAN_07100_000060_GOSSAN 彼女の優しい笑顔に励まされ、 生きる活力をもらった人は数知れません。
10 6 TEXT_VOICEMAN_07100_000070_GOSSAN 残念ながら、スフェーン様は消え去ってしまわれた……。 しかし、それでも私たちは覚えています、彼女のことを。
11 7 TEXT_VOICEMAN_07100_000080_GOSSAN 故に、今はともに祈りましょう。 古きアレクサンドリアの伝統に立ち返り、 残された者として、死者の眠りが安らかであるようにと……。
12 8 TEXT_VOICEMAN_07100_000090_GOSSAN そして、未だ心に遺る彼女との思い出を胸に刻み、 明日へと継承してゆこうではありませんか……。
13 9 TEXT_VOICEMAN_07100_000100_GOSSAN そうは言っても、この先どうすれば……。
14 10 TEXT_VOICEMAN_07100_000110_ALEXANDRIABOY71 スフェーン様、雲の上に行っちゃったの?
15 11 TEXT_VOICEMAN_07100_000120_ALEXANDRIAMOTHER71 ええ、そうよ……。 それなのにまだ覚えてるなんて、不思議ね。
16 12 TEXT_VOICEMAN_07100_000130_ALEXANDRIABOY71 ……僕、スフェーン様に会いたい。 だって、悲しいときはいつも、 スフェーン様が話し相手になってくれてたんだもん。
17 13 TEXT_VOICEMAN_07100_000140_ALEXANDRIABOY71 覚えてるのに会えないだなんて、ぜったい変だよ!
18 14 TEXT_VOICEMAN_07100_000150_ALEXANDRIAMOTHER71 会えないわ。 きっと、それが、死んでしまうということなの。
19 15 TEXT_VOICEMAN_07100_000160_ALEXANDRIABOY71 でも……それじゃ、僕たちどうなるの? このままずっと寂しいままなの!?
20 16 TEXT_VOICEMAN_07100_000170_ALEXANDRIAMAN71A 実際、これからどうなるんだろうな……。
21 17 TEXT_VOICEMAN_07100_000180_ALEXANDRIAMAN71A スフェーン様あっての俺たちだったんだ。 この先の生活が不安で仕方ないよ。
22 18 TEXT_VOICEMAN_07100_000190_ALEXANDRIAWOMAN71A あの方がいたことを、なまじ覚えてるばかりにね……。 いっそ、全部忘れられてたら、 自分たちで何とかしようって思えたかもしれないわ。
23 19 TEXT_VOICEMAN_07100_000200_ALEXANDRIAMAN71A 俺たちも、トライヨラに移住した方がいいかもな。 荒野を歩いて渡るのは大変そうだが、 それでも、先行き不安なこの国よりは……。
24 20 TEXT_VOICEMAN_07100_000210_WUKLAMAT あのさ、ヨカフイ族って部族の思想に、 こんな言葉があるんだ。
25 21 TEXT_VOICEMAN_07100_000220_WUKLAMAT 人が死ぬのは、肉体的な終わりを迎えたときじゃない。 誰かの心から忘れ去られたときだ……って。
26 22 TEXT_VOICEMAN_07100_000230_WUKLAMAT なら、スフェーンについても、そう考えられねぇか? お前が覚えてさえいれば、肉体や魂はなくても、 心の中で、あいつの命は続いてくって……。
27 23 TEXT_VOICEMAN_07100_000240_ALEXANDRIABOY71 心の中で生きてても……結局、もう会えないんでしょ? だったら、きっと寂しくなるよ。
28 24 TEXT_VOICEMAN_07100_000250_ALEXANDRIABOY71 僕、そんな風に感じるくらいなら、 記憶を雲の上に預けちゃった方がいいと思うな……。
29 25 TEXT_VOICEMAN_07100_000260_WUKLAMAT ……悪い、別に押しつけるつもりはなかったんだ。 お前らなりのやり方でいいからさ、 スフェーンのこと、見送ってやってくれよ。
30 26 TEXT_VOICEMAN_07100_000270_WUKLAMAT やっぱり、そう簡単には受け入れられねぇよな。 どうにかして、みんなが前向きになってくれたらいいんだけどよ。
31 27 TEXT_VOICEMAN_07100_000280_KRILE 死者に対する気持ちの整理もそうだけど…… 理王を失ったことによる、生活の不安も問題よね。
32 28 TEXT_VOICEMAN_07100_000290_WUKLAMAT ああ、そのあたりも隣国として支えて……
33 29 TEXT_VOICEMAN_07100_000300_WUKLAMAT どうした、グルージャ?
34 30 TEXT_VOICEMAN_07100_000310_GULOOLJA さっきの話…… 死んだ人のことを覚えてるのと、覚えていないのって、 どっちが幸せなのかな?
35 31 TEXT_VOICEMAN_07100_000320_GULOOLJA 僕は、父さんのことを覚えてる。 だからこそ、名前を聞いたりすると、今も胸が痛いんだ。
36 32 TEXT_VOICEMAN_07100_000330_GULOOLJA スフェーン様だって同じだよ。 思い出すたび、もういないんだ、寂しいなって……。
37 33 TEXT_VOICEMAN_07100_000340_GULOOLJA けど……母さんのことは、何も知らない。 知らないから、寂しいって思うこともない。
38 34 TEXT_VOICEMAN_07100_000350_GULOOLJA ……僕は父さんたちのことを覚えていたいけど、 どっちが幸せかって言われたら、わかんないよ。
39 35 TEXT_VOICEMAN_07100_000360_WUKLAMAT グルージャ……。
40 36 TEXT_VOICEMAN_07100_000370_KRILE ちょっと、場所を変えましょうか。
41 37 TEXT_VOICEMAN_07100_000380_WUKLAMAT 獣はゾラージャ兄さんが討伐したって話だったけど、 ヴァリガルマンダみてぇに、封印しただけだったんだな。
42 38 TEXT_VOICEMAN_07100_000390_KRILE あの施設では、人間の魂と記憶を、 魔物に移す研究をしていたようね。
43 39 TEXT_VOICEMAN_07100_000400_KRILE わざわざ、こんな僻地に研究施設を置いたのも、 このトラルヴィドラールを利用するためだったのね。
44 40 TEXT_VOICEMAN_07100_000410_KRILE もちろん、封印した当時には、 思いも寄らない利用法ではあったはずだけど……。
45 41 TEXT_VOICEMAN_07100_000420_KANILOKKA ……というわけで、人格の崩壊を防ぐため、 人の魂の方を、獣の身体に移したいのです。
46 42 TEXT_VOICEMAN_07100_000430_ZORAALJA その方法なら、トラルヴィドラールの力が利用できるのか?
47 43 TEXT_VOICEMAN_07100_000440_KANILOKKA 理論上は。 まずは通常の魔物で実験を行いますが、 ゆくゆくは強大な力を意のままにできるかと……。
48 44 TEXT_VOICEMAN_07100_000450_ZORAALJA そうして魂を捧げた者はどうなる?
49 45 TEXT_VOICEMAN_07100_000460_KANILOKKA 人に戻れるわけでもなし、 必要な犠牲と割り切るしかないでしょうな。 その分、機械兵などよりも、多くの戦果を期待できますよ。
50 46 TEXT_VOICEMAN_07100_000465_ZORAALJA ふむ……
51 47 TEXT_VOICEMAN_07100_000470_ZORAALJA ……いいだろう。 ならば早急に志願者を募り、実験を開始せよ。
52 48 TEXT_VOICEMAN_07100_000480_KANILOKKA かしこまりました。 それでは、私は上の観測所へと戻ります。
53 49 TEXT_VOICEMAN_07100_000490_TEESHALJA (-マムージャ族の女性-)承認したのですね、彼の計画を……。
54 50 TEXT_VOICEMAN_07100_000500_ZORAALJA テーシャジャ……。 今後はカニロッカの下につけ。
55 51 TEXT_VOICEMAN_07100_000510_ZORAALJA お前は勇連隊の中でも、腕の立つ呪術医だった。 その見識が、実験に役立とう。
56 52 TEXT_VOICEMAN_07100_000520_ZORAALJA 加えて、奴自身を監視する必要もある……。 よく見、よく働き、真実だけを俺に告げろ。
57 53 TEXT_VOICEMAN_07100_000530_ZORAALJA 実験に反対か? よもや、任務を果たせないとでも?
58 54 TEXT_VOICEMAN_07100_000540_TEESHALJA ……いいえ。
59 55 TEXT_VOICEMAN_07100_000550_TEESHALJA 障壁の中で生きていくにせよ、 外に出ようとするにせよ、強い力は必要不可欠です。
60 56 TEXT_VOICEMAN_07100_000560_TEESHALJA 頼れるもののない私たちは、多少強引な方法を使ってでも、 それを獲得しなければならない……。
61 57 TEXT_VOICEMAN_07100_000570_TEESHALJA ですから、命令はお受けいたしましょう。
62 58 TEXT_VOICEMAN_07100_000580_TEESHALJA 代わりに、実験が軌道に乗ったら、 報酬をいただけないでしょうか。
63 59 TEXT_VOICEMAN_07100_000590_ZORAALJA ……何を望む?
64 60 TEXT_VOICEMAN_07100_000600_TEESHALJA トライヨラでは、手に入らないと思っていたものです。
65 61 TEXT_VOICEMAN_07100_000610_TEESHALJA あまりに遠くにあって、求めることすら諦めていた……。
66 62 TEXT_VOICEMAN_07100_000620_TEESHALJA ですが、今なら……この場所でなら……
67 63 TEXT_VOICEMAN_07100_000630_TEESHALJA あと数歩で、触れることができる。
68 64 TEXT_VOICEMAN_07100_000640_ZORAALJA 見合う成果を収めたなら、何であれ、持っていくがいい。
69 65 TEXT_VOICEMAN_07100_000650_ZORAALJA 俺が求めるものは、障壁の中にない。 ここでは……証明できない。
70 66 TEXT_VOICEMAN_07100_000660_ZORAALJA お前の望む報酬が、この場にあるというのなら…… どのみち俺にとっては価値のないものだ。
71 67 TEXT_VOICEMAN_07100_000670_WUKLAMAT おい、大丈夫か?
72 68 TEXT_VOICEMAN_07100_000680_GULOOLJA テーシャジャ…… その人が、僕の母さんかもしれないってこと……?
73 69 TEXT_VOICEMAN_07100_000690_WUKLAMAT アウトスカーツの奴らが言ってたとおり、ヤースラニ荒野には、 マムージャ族がほとんど住んでなかったんだ。 ドームの出現に巻き込まれた女性が、何人もいたとは思えねぇ。
74 70 TEXT_VOICEMAN_07100_000700_WUKLAMAT なら、やっぱり、テーシャジャが……そうなのか。
75 71 TEXT_VOICEMAN_07100_000710_KRILE カニロッカは、去り際に「上の観測所」と言っていたのよね? あの施設の上層に、そういう場所があるのだとしたら、 テーシャジャさんに関する情報も見つかるかもしれないわ。
76 72 TEXT_VOICEMAN_07100_000720_WUKLAMAT よし、行ってみようぜ。
77 73 TEXT_VOICEMAN_07100_000730_HHETSARROMAN おおーーーい!
78 74 TEXT_VOICEMAN_07100_000740_HHETSARROMAN ヅルヘイゾヒリだ! 荒野のはずれの方から、こっちに向かってきてる!
79 75 TEXT_VOICEMAN_07100_000750_HHETSARROMAN ロネークがすっかり怯えて動けなくなっちまって…… あれじゃ、いきり立ったほかの魔物にまで襲われかねねぇ。 皆で協力して逃がしてやらねぇと!
80 76 TEXT_VOICEMAN_07100_000760_ERENVILLE 俺たちも行こう。 なだめて落ち着かせてやれば、誘導もできるはずだ。
81 77 TEXT_VOICEMAN_07100_000770_WUKLAMAT まずはロネークの保護が優先。 それが済んだら、ヅルヘイゾヒリの討伐だな!
82 78 TEXT_VOICEMAN_07100_000780_KOANA あなたはここに残って、 誘導されてきたロネークの受け入れを。
83 79 TEXT_VOICEMAN_07100_000790_HHWATO 承知いたしました。 どうか、お気をつけて……!
84 80 TEXT_VOICEMAN_07100_000800_WUKLAMAT 向こうを見ろ! でっけぇやつが向かってくるぞ!
85 81 TEXT_VOICEMAN_07100_000810_ERENVILLE ロネークの角を通さない強固な外殻と、鋭利な牙……
86 82 TEXT_VOICEMAN_07100_000820_ERENVILLE あいつが、ヅルヘイゾヒリか!
87 83 TEXT_VOICEMAN_07100_000830_KOANA いけません、ロネークが……!
88 84 TEXT_VOICEMAN_07100_000840_KOANA させないッ!
89 85 TEXT_VOICEMAN_07100_000850_KOANA ぐあっ……!
90 86 TEXT_VOICEMAN_07100_000860_KOANA くっ……
91 87 TEXT_VOICEMAN_07100_000870_KOANA 僕の命に代えても……
92 88 TEXT_VOICEMAN_07100_000880_KOANA 皆を護ってみせる……!
93 89 TEXT_VOICEMAN_07100_000890_WUKLAMAT てりゃああっ!
94 90 TEXT_VOICEMAN_07100_000900_WUKLAMAT 兄さん、大丈夫か!?
95 91 TEXT_VOICEMAN_07100_000910_KOANA 僕のことはいい、早くロネークを安全な場所へ!
96 92 TEXT_VOICEMAN_07100_000920_ERENVILLE よーしよし……もう大丈夫だ。
97 93 TEXT_VOICEMAN_07100_000930_WUKLAMAT おっしゃ、あとはこいつをぶっ倒すだけだな!
98 94 TEXT_VOICEMAN_07100_000940_KOANA 民を導く王として…… これ以上、好きにはさせない!
99 95 TEXT_VOICEMAN_07100_000950_KOANA 脅威は排除できましたね。
100 96 TEXT_VOICEMAN_07100_000960_KOANA ロネークは……!?
101 97 TEXT_VOICEMAN_07100_000970_ERENVILLE 逃がしたロネークは、みんなメワヘイゾーンで保護した。 念のため、手分けして周辺を確認してるが、 もう大丈夫だろう。
102 98 TEXT_VOICEMAN_07100_000980_HHWATO 皆様、本当にありがとうございます。
103 99 TEXT_VOICEMAN_07100_000990_HHWATO そしてコーナ様……。 あたしたちは、あなたのことを誤解しておりました。
104 100 TEXT_VOICEMAN_07100_001000_HHWATO 理王であるあなたが、 御身を挺してロネークを護ってくださったこと…… 部族を代表して、厚くお礼申し上げます。
105 101 TEXT_VOICEMAN_07100_001010_KOANA 民を護り、導くのが王の務め…… そこに、武も理も違いはありません。 だから当然のことです。
106 102 TEXT_VOICEMAN_07100_001020_KOANA この外殻、驚くほどエーテルの伝導率が高かった……。 これを素材として加工すれば、 周囲に微弱なエーテルを放射できる魔具が作れるかもしれません。
107 103 TEXT_VOICEMAN_07100_001030_ERENVILLE ……なるほど、天敵と同じエーテルを放射すれば、 本能的に鉄道を避けるようになるってわけか。
108 104 TEXT_VOICEMAN_07100_001040_ERENVILLE ……いけるかもしれないな。 それなら、ロネークを必要以上に刺激することなく、 鉄道を運行させられそうだ。
109 105 TEXT_VOICEMAN_07100_001050_WUKLAMAT 本当かよ!? さすがコーナ兄さん!
110 106 TEXT_VOICEMAN_07100_001060_HHETSARROMAN それにしても、こいつの姿をまた見ることになるなんてなあ。
111 107 TEXT_VOICEMAN_07100_001070_HHETSARROMAN もう20年以上にもなるが、間違いないよ。 交易のためにシャーローニ荒野を離れて、 旅したときに見たんでさぁ。
112 108 TEXT_VOICEMAN_07100_001080_HHETSARROMAN ローデニヘタ平原にあった同胞の集落が、 ヅルヘイゾヒリに襲われて、大勢が犠牲になって……。 なんとも痛ましい光景でしたわ。
113 109 TEXT_VOICEMAN_07100_001090_KOANA ローデニヘタ平原……? 僕が、ペルペル族の行商人に拾われた場所……
114 110 TEXT_VOICEMAN_07100_001100_KOANA その話、詳しく聞かせてもらえませんか?
115 111 TEXT_VOICEMAN_07100_001110_HHETSARROMAN ローデニヘタ平原にも、 うちと同じようにロネークをヘイゾとする、 ヘイザ・アロの一団がいたんでさぁ。
116 112 TEXT_VOICEMAN_07100_001120_HHETSARROMAN 先にも言ったとおり、あっしは交易のために、 彼らの集落を訪れてやしてね。
117 113 TEXT_VOICEMAN_07100_001130_HHETSARROMAN ところがその晩のこと、ヅルヘイゾヒリが現れたんでさ。
118 114 TEXT_VOICEMAN_07100_001140_HHETSARROMAN 集落中が文字通りの大混乱…… あっしも大慌てで荷物をまとめて逃げ出したんですが、 ひと組の若い夫婦が、逆走していくじゃありませんか!
119 115 TEXT_VOICEMAN_07100_001150_HHETSARROMAN 「自分たちがオトリになるから、倅とロネークを頼む!」 そう叫んで、ふたりはヅルヘイゾヒリに向かって、 駆け出していったんでさぁ。
120 116 TEXT_VOICEMAN_07100_001160_HHETSARROMAN あっしは無我夢中で走り続けた。 ですが、夜闇の中で集落の一団とはぐれちまって…… 日が昇る頃には、ひとりになっていたわけです。
121 117 TEXT_VOICEMAN_07100_001170_HHETSARROMAN 風の便りによれば…… その後、一団はなんとかロネークの群れをまとめて、 別の土地へと逃げ延びたとか……。
122 118 TEXT_VOICEMAN_07100_001180_HHETSARROMAN しかし混乱のさなか、行方不明になった者も多く、 オトリとなった夫婦も、ついに帰らなかったそうです。
123 119 TEXT_VOICEMAN_07100_001190_KOANA ……その夫婦の子は、どうなったのでしょう?
124 120 TEXT_VOICEMAN_07100_001200_HHETSARROMAN さあ、そこまでは……。 ただ、逃げ延びていたにせよ、一団とはぐれていたら、 ひとりで生きられるような年じゃなかったですよ。
125 121 TEXT_VOICEMAN_07100_001210_KOANA おそらく、その子は幸運にも旅のペルペル族に拾われて、 一命を繋ぎ…… やがては、連王グルージャジャの養子となったのでしょう。
126 122 TEXT_VOICEMAN_07100_001220_KOANA ……あのときの僕には理解できなかった。 なぜ皆が僕を置いて、ロネークとともに去ってしまったのか。
127 123 TEXT_VOICEMAN_07100_001230_KOANA しかし今、ようやくわかりました。 両親は僕を見捨てたのではなく、護ろうとしてくれたのだと。
128 124 TEXT_VOICEMAN_07100_001240_KOANA ……ずっと恨むしかなかった家族でしたが、 今後は、彼らに感謝しなければいけませんね。
129 125 TEXT_VOICEMAN_07100_001250_KOANA おかげで、僕はヅルヘイゾヒリに討たれることもなく、 父と兄、そして妹……新しい家族に出会えたのだから。
130 126 TEXT_VOICEMAN_07100_001260_KOANA そして王となった今、僕の家族はトライヨラの民すべてです。
131 127 TEXT_VOICEMAN_07100_001270_KOANA 両親が託してくれた想いを胸に…… 王として、家族を護りぬいてみせますよ。
132 128 TEXT_VOICEMAN_07100_001280_WAWLIKA よおし、完成だ!
133 129 TEXT_VOICEMAN_07100_001290_WUKLAMAT すげえぇぇぇ! まるで列車が蘇ったみてぇだ!
134 130 TEXT_VOICEMAN_07100_001300_WAWLIKA 本当は、もっとピカピカにしたかったんだけどな。
135 131 TEXT_VOICEMAN_07100_001310_WAWLIKA 外装は、予備部品の寄せ集めだ。 まるっと新調した内部機関は、外からじゃ見えねぇしよ。
136 132 TEXT_VOICEMAN_07100_001320_WAWLIKA だが、ロネークたちを脅かしちまわねぇように、 みんなが最高の仕事をしてくれた。
137 133 TEXT_VOICEMAN_07100_001330_WAWLIKA 線路の枕木ひとつひとつから、その下の<RubyCharaters>FF07E7A082E588A9FF0DE38390E383A9E382B9E38388</RubyCharaters>まで、 音が出る部分はぜんぶ見直して改良したんだぜ。
138 134 TEXT_VOICEMAN_07100_001340_KOANA 本当にありがとうございます。 鉄道にかける皆さんの想いあってこその新車両ですね。
139 135 TEXT_VOICEMAN_07100_001350_WAWLIKA いやいや、こんな短期間で完了したのは、 トライヨラが人手をかき集めてくれたからさ。
140 136 TEXT_VOICEMAN_07100_001360_WAWLIKA それに、ヅルヘイゾヒリの外殻を使って、 エーテル式の警笛を作るだなんてよ。 そんなアイディア、俺たちだけじゃ絶対に思いつかなかった。
141 137 TEXT_VOICEMAN_07100_001370_WAWLIKA ありがとうよ、コーナ様、ウクラマト様。
142 138 TEXT_VOICEMAN_07100_001380_NITOWIKWE それじゃ、さっそく試運転といこうか! 新車両の走りっぷり、気になるだろう?
143 139 TEXT_VOICEMAN_07100_001390_ERENVILLE 見ろ、前方にロネークがいる。
144 140 TEXT_VOICEMAN_07100_001400_KOANA では、警笛を……!
145 141 TEXT_VOICEMAN_07100_001410_NITOWIKWE よし、任せな。 おおまかに方向を決めて……と。
146 142 TEXT_VOICEMAN_07100_001420_ERENVILLE 驚いて離れていったな。
147 143 TEXT_VOICEMAN_07100_001430_ERENVILLE あっちの連中は……いつもどおりだ。
148 144 TEXT_VOICEMAN_07100_001440_KOANA 成功です! これなら、無用に驚かせることなく、 危険が迫っている個体にだけ報せることができますよ。
149 145 TEXT_VOICEMAN_07100_001450_NITOWIKWE いい感じじゃないか! さすが理王様!
150 146 TEXT_VOICEMAN_07100_001460_NITOWIKWE これで問題はみんな解決したね。 それじゃサカ・トラル・レールロード、営業再開だ!!
151 147 TEXT_VOICEMAN_07100_001470_SHALE 膨大なファイルの中から、 テーシャジャさん本人が作成したものを抽出しました。
152 148 TEXT_VOICEMAN_07100_001480_SHALE 大半は研究に関連する内容で、今知りたい情報ではないかと。 もちろん、気になるデータがなかったわけではないですが、 暗号の解読に手こずっているので、そちらはまたの機会に。
153 149 TEXT_VOICEMAN_07100_001490_SHALE とにかく、データを選り分けた結果、 テーシャジャさんが個人的に作成した音声資料を見つけましてね。 ……僕もまだ内容までは確認できていないんですが、聞きますか?
154 150 TEXT_VOICEMAN_07100_001500_GULOOLJA うん、お願い!
155 151 TEXT_VOICEMAN_07100_001510_SHALE わかりました。 それでは、いくつかのファイルを連続して再生します。
156 152 TEXT_VOICEMAN_07100_001520_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)……私……私は、テーシャジャ。 こんな事態になった今、自分の頭を整理するためにも、 記録を残そうと思う。
157 153 TEXT_VOICEMAN_07100_001530_GULOOLJA これが……。
158 154 TEXT_VOICEMAN_07100_001540_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)あの日、トラル勇連隊の呪術医だった私は、 ヤースラニ荒野に現れたトラルヴィドラールの討伐に参加した。
159 155 TEXT_VOICEMAN_07100_001550_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)任務を終えたあと、許可をもらってひとりで現地に残ったの。 あまり来る機会がない場所だったから、 薬草なんかの分布を調べておきたくって……。
160 156 TEXT_VOICEMAN_07100_001560_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)……というのは、嘘じゃないけど建前。 本当は、近々始まるという継承の儀の話題から逃げたかった。
161 157 TEXT_VOICEMAN_07100_001570_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)隊長が儀式の供に選んだのが、自分じゃないということ…… そこに名前が挙がることすらない「その他大勢」だって事実から、 わかってはいたけど、逃げたかったんだと思う。
162 158 TEXT_VOICEMAN_07100_001580_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)だから理由をつけて帰るのを先延ばしにして…… それが、私の運命を変えた。
163 159 TEXT_VOICEMAN_07100_001590_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)突如としてヤースラニ荒野を呑み込んだ障壁。 私は為すすべなく巻き込まれて……そこで隊長と再会したの。
164 160 TEXT_VOICEMAN_07100_001600_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)今日は、そうね…… 隊長の……ゾラージャ様の話をしましょう。
165 161 TEXT_VOICEMAN_07100_001605_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)憧れだった……。 見惚れるほどに強いところも、 それでも鍛錬を欠かすことない勤勉さも。
166 162 TEXT_VOICEMAN_07100_001610_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)私は遠くから彼を見ていて…… 見ていたから、知っていたの。
167 163 TEXT_VOICEMAN_07100_001620_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)その目は、いつも彼方を見ていた。 近くにいる誰かじゃなくて、遠くにある何かを探していた。
168 164 TEXT_VOICEMAN_07100_001630_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)彼の目が私を捉えることは、未来永劫ないのでしょう。 そう思っていた、けれど……。
169 165 TEXT_VOICEMAN_07100_001640_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)例の実験は、間もなく次の段階に進む。 そしたら私は、今度こそ、隊長から報酬を受け取ろう。
170 166 TEXT_VOICEMAN_07100_001650_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)一番ほしかったものを……約束どおりに。
171 167 TEXT_VOICEMAN_07100_001660_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)私は……今日は……今日はね……。
172 168 TEXT_VOICEMAN_07100_001670_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)待ち望んだ、最高の、始まりの日になるはずだった。
173 169 TEXT_VOICEMAN_07100_001680_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)ついにこの子が孵って…… それを見せたら、あの目がきっと、やっと、私たちを捉える……。
174 170 TEXT_VOICEMAN_07100_001690_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)期待して、彼のところに行った。 彼はこの子を見て、触れて……
175 171 TEXT_VOICEMAN_07100_001700_ZORAALJA 青い、鱗……。
176 172 TEXT_VOICEMAN_07100_001710_TEESHALJA あなたの子だもの……。
177 173 TEXT_VOICEMAN_07100_001720_ZORAALJA ッ……!
178 174 TEXT_VOICEMAN_07100_001730_ZORAALJA ああ、うぅ、ああぁ……!
179 175 TEXT_VOICEMAN_07100_001740_ZORAALJA 俺は、知らない……。
180 176 TEXT_VOICEMAN_07100_001750_ZORAALJA 子にとって父が、どうあるべきか……
181 177 TEXT_VOICEMAN_07100_001760_ZORAALJA 父にとって子が、何であるか……!
182 178 TEXT_VOICEMAN_07100_001770_ZORAALJA 知らない……今も知らない……ッ!
183 179 TEXT_VOICEMAN_07100_001780_ZORAALJA わけの……わからないものを……
184 180 TEXT_VOICEMAN_07100_001785_ZORAALJA 俺に近づけるな……!!
185 181 TEXT_VOICEMAN_07100_001790_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)大丈夫よ、大丈夫……。 きっと彼は、少し驚いてしまっただけ。
186 182 TEXT_VOICEMAN_07100_001800_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)じきにこっちを見てくれるようになる。 私たちは、ちゃんと家族になれる。
187 183 TEXT_VOICEMAN_07100_001810_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)……行かなきゃ、カニロッカに呼ばれてる。 こっちの研究が下火になって、ますます焦っているのでしょう。 この子にも八つ当たりをするかもしれない。
188 184 TEXT_VOICEMAN_07100_001820_TEESHALJA (-テーシャジャの声-)隠していかなきゃ……誰にも見つからない場所に……。
189 185 TEXT_VOICEMAN_07100_001830_SHALE ……これで、記録は最後です。
190 186 TEXT_VOICEMAN_07100_001840_CAHCIUA (-カフキワ-)実を言うと、あの子は捨て子でねえ……。 数年前に、下の廃棄場に捨てられてたのを、 あたしたちの仲間が見つけてきたのさ。
191 187 TEXT_VOICEMAN_07100_001850_SHALE このあと、研究所内で何かしらの事故が起こった……。 それで、テーシャジャさんは、 グルージャを迎えに来られなかったんでしょうね。
192 188 TEXT_VOICEMAN_07100_001860_WUKLAMAT ……なあ、グルージャ。
193 189 TEXT_VOICEMAN_07100_001870_GULOOLJA 僕は平気だよ、ラマチ。
194 190 TEXT_VOICEMAN_07100_001880_GULOOLJA 父さんも母さんも、いっぱい寂しかったんだね。
195 191 TEXT_VOICEMAN_07100_001890_GULOOLJA 僕も寂しかったしさ、一緒にいればよかったんだ……。 けど、それが上手くできないことだって、あるよね。
196 192 TEXT_VOICEMAN_07100_001900_GULOOLJA これが幸せかなんて、やっぱりわからない……
197 193 TEXT_VOICEMAN_07100_001910_GULOOLJA でも、知れてよかったって、本当に思うんだ。 ありがとう、みんな……!
198 194 TEXT_VOICEMAN_07100_001920_WUKLAMAT ん……? なんか様子が変じゃねぇか?
199 195 TEXT_VOICEMAN_07100_001930_ALEXANDRIAMAN71A (-慌てた様子の男性-)なあ、みんな聞いたか? サンダーヤードで亡くなった人がいるらしい。
200 196 TEXT_VOICEMAN_07100_001940_ALEXANDRIAWOMAN71B サンダーヤードで? ということは、駆除人が魔物にやられてしまったの……?
201 197 TEXT_VOICEMAN_07100_001950_ALEXANDRIAMAN71A (-慌てた様子の男性-)ああ……ベテランの駆除人だよ。 だが、死因はあろうことか、落雷だそうだ……。
202 198 TEXT_VOICEMAN_07100_001960_ALEXANDRIAWOMAN71A 以前ゾラージャが街を襲ったときに、 魂資源のストックを使い果たしてしまったのだそうよ。 最後の命も落雷なんかで……無念だったでしょうね……。
203 199 TEXT_VOICEMAN_07100_001970_ALEXANDRIAMAN71A (-慌てた様子の男性-)本当だな。 善良に生きてきた者が、どうしてそんな唐突に、 虚しい最期を迎えなければならないのか……。
204 200 TEXT_VOICEMAN_07100_001980_ALEXANDRIAMAN71B な、なあ……! 死んだ奴のことを忘れなくなったとしても、 魂資源のシステムが続くなら、大丈夫だよな!?
205 201 TEXT_VOICEMAN_07100_001990_ALEXANDRIAMAN71B 俺は寿命まで生きるんだ。 最期は笑顔で送迎係と一緒に旅立つ…… それが当たり前だろ!?
206 202 TEXT_VOICEMAN_07100_002000_ALEXANDRIAWOMAN71B どうかしら……。 私たちが覚えていないだけで、これまでだって、 不遇の死を遂げてきた人はたくさんいたのかもしれない。
207 203 TEXT_VOICEMAN_07100_002010_ALEXANDRIAWOMAN71B もしかしたら……私もそうなるのかも……。
208 204 TEXT_VOICEMAN_07100_002020_ALEXANDRIAMOTHER71 恐ろしいことを言わないで! 死の気配を感じながら生きていくなんて、無理よ……!
209 205 TEXT_VOICEMAN_07100_002030_WUKLAMAT くそっ、まずいな……。 葬儀のときよりも不安が広がっちまってる。
210 206 TEXT_VOICEMAN_07100_002040_ALEXANDRIABOY71 あっ、スフェーン様!
211 207 TEXT_VOICEMAN_07100_002050_WUKLAMAT なっ……!?
212 208 TEXT_VOICEMAN_07100_002060_ALEXANDRIABOY71 ねぇスフェーン様、助けてあげて! お母さんたちったら、さっきからずっと怖い顔してるんだ。
213 209 TEXT_VOICEMAN_07100_002070_NEWSPHENE ふふっ、ニコくんは優しいね。 遅くなっちゃったけど、私が来たから、もう大丈夫だよ!
214 210 TEXT_VOICEMAN_07100_002080_WUKLAMAT 嘘だろ……? あいつは死んだ……消えちまって、もう戻ったりは……!
215 211 TEXT_VOICEMAN_07100_002090_WUKLAMAT おいアンタ! たしか、補佐官のゴッサンだったよな!?
216 212 TEXT_VOICEMAN_07100_002100_WUKLAMAT これはどういうことなんだ!? 何か知ってたりは……!
217 213 TEXT_VOICEMAN_07100_002110_GOSSAN はて、どういうことかと言われましても……。
218 214 TEXT_VOICEMAN_07100_002120_GOSSAN スフェーン様が街においでになるのはいつものこと。 とくに珍しくもございませんが。
219 215 TEXT_VOICEMAN_07100_002130_WUKLAMAT いや、アンタこそ何言ってるんだよ!
220 216 TEXT_VOICEMAN_07100_002140_WUKLAMAT スフェーンは死んだ! 葬儀もやった!
221 217 TEXT_VOICEMAN_07100_002150_WUKLAMAT みんなでそこに花を手向けたじゃねぇか……!
222 218 TEXT_VOICEMAN_07100_002160_GOSSAN 葬儀……スフェーン様の……?
223 219 TEXT_VOICEMAN_07100_002170_GOSSAN まタまた、ゴじょうダンを! たしかに葬儀はオコないましたガ、 あれは、襲撃で命を落とした名もなき市民たちのモノ!
224 220 TEXT_VOICEMAN_07100_002180_GOSSAN 死を忘れることガできなくなり、恐怖に陥った我々を、 スフェーン様は今日もカワラズ支えてくださっていル。
225 221 TEXT_VOICEMAN_07100_002190_WUKLAMAT っ……!
226 222 TEXT_VOICEMAN_07100_002200_ALEXANDRIAMOTHER71 スフェーン様、あの……。 以前のように、亡くなった人にまつわる記憶を、 回収してはもらえないでしょうか……?
227 223 TEXT_VOICEMAN_07100_002210_ALEXANDRIAMOTHER71 その方が、前向きに生きていけると思うんです。 私も……この子も……。
228 224 TEXT_VOICEMAN_07100_002220_NEWSPHENE ごめんね、それはできないんだ。 リビング・メモリーがシャットダウンされたことで、 旧来のシステムは使えなくなっちゃったから……。
229 225 TEXT_VOICEMAN_07100_002230_NEWSPHENE でも、安心して。 代わりの解決方法を準備してきたから。
230 226 TEXT_VOICEMAN_07100_002240_NEWSPHENE みんな、永久人になっちゃおう!
231 227 TEXT_VOICEMAN_07100_002250_NEWSPHENE 記憶を回収する新しいシステムを作ったの。 エーテルで身体を作って、そこに預かった記憶を宿せば、 もう魂資源のストックだって気にせずに生き続けられる。
232 228 TEXT_VOICEMAN_07100_002260_NEWSPHENE 死に怯えることなんてない。 望むまま、好きなだけ、生きていけるんだよ!
233 229 TEXT_VOICEMAN_07100_002270_NEWSPHENE だけど、すぐに用意できるエーテルには限りがあるから、 全員を永久人にはしてあげられないんだ……。
234 230 TEXT_VOICEMAN_07100_002280_NEWSPHENE 「みんなの」葬儀をしたときに配った、 黒いレギュレーターがあったでしょ?
235 231 TEXT_VOICEMAN_07100_002290_NEWSPHENE それ、まだ配布してない分も含めてだけど、 5000個用意してるの。
236 232 TEXT_VOICEMAN_07100_002300_NEWSPHENE 約束の日に、黒いレギュレーターをつけていた人だけ、 永久人にして永遠の死から解放してあげるね。
237 233 TEXT_VOICEMAN_07100_002310_ALEXANDRIAMAN71B そんな……じゃあ、救われるのは5000人だけ……?
238 234 TEXT_VOICEMAN_07100_002320_WUKLAMAT ふざけるなッ!!
239 235 TEXT_VOICEMAN_07100_002330_WUKLAMAT あいつが、救う民を選ぶわけがねぇ! そんなこと言うなんて、お前は……
240 236 TEXT_VOICEMAN_07100_002340_WUKLAMAT お前はいったい、誰なんだ!?
241 237 TEXT_VOICEMAN_07100_002350_NEWSPHENE 私はこの国の理王……スフェーンだよ!
242 238 TEXT_VOICEMAN_07100_002360_WUKLAMAT ふーっ……
243 239 TEXT_VOICEMAN_07100_002370_WUKLAMAT 一度、バックルームに戻ろう。 頭を冷やして……相談させてくれ……。
244 240 TEXT_VOICEMAN_07100_002380_SYSTEM_NONE_VOICE 一方 リビング・メモリーにて――
245 241 TEXT_VOICEMAN_07100_002390_LASTWOMAN71 (-????-)ここ……は……
246 242 TEXT_VOICEMAN_07100_002400_LASTWOMAN71 (-????-)みんな……は……? 無事……なの……?
247 243 TEXT_VOICEMAN_07100_002410_LASTWOMAN71 (-????-)……私、どう……して?
248 244 TEXT_VOICEMAN_07100_002420_LASTWOMAN71 あっ……!
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0,"TEXT_VOICEMAN_07101_000010_SHADOWLORD","さあ 来い 人の子よ!
我が憎しみ 思い知らせてくれる!!"
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4 0 TEXT_VOICEMAN_07101_000010_SHADOWLORD さあ 来い 人の子よ! 我が憎しみ 思い知らせてくれる!!
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0,"TEXT_VOICEMAN_07102_000010_RYNE","頭の中に声が……
エデンを 制御できない……!?"
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2,"TEXT_VOICEMAN_07102_000030_MITRON","光の巫女の力にて ついに牢獄を破ったぞ……!"
3,"TEXT_VOICEMAN_07102_000040_MITRON","さあ 約束を果たそう!"
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我が魂、貴様らに預けるぞッ!"
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