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1,"TEXT_STMBDZ311_02707_SEQ_01","クレナイはヒスイの容態を見たいという。スイの里の「クレナイ」と話そう。"
2,"TEXT_STMBDZ311_02707_SEQ_02","インバンが目覚めの霊薬を手に現れ、ヒスイはついに目覚めた。生きて再会できたことを喜びあい、冒険者に感謝するふたり。しかし同時にそれは、クレナイが外界と断絶した宮中へと戻ることをも意味していた。スイの里の「クレナイ」と再度話そう。"
3,"TEXT_STMBDZ311_02707_SEQ_03","クレナイと話した。シオサイのはからいにより、クレナイはヒスイと入れ替わって、お忍びでの外出が許されることになった。一見、区別のつかないほど似ているふたりならば、誰にも気づかれることなく、宮中と里を行き来することができるに違いない。"
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48,"TEXT_STMBDZ311_02707_SHIOSAI_000_000","ヒスイが目を覚ますことは、何よりも喜ばしいことです。
ただ、そうなれば、姫様は紫水宮にこもり、
決められた儀式を続ける日々に戻ることになります。"
49,"TEXT_STMBDZ311_02707_SHIOSAI_000_001","ヒスイの目を覚ますめどがつき、楽しげな姫様を見ていると、
宮中に戻っていただくことが、いささか心苦しくもあります……。"
50,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_030","碧のタマミズのインバン様は、まだ、いらっしゃいません。
何しろ、ヒスイの目を覚ますための大切な霊薬……。
焦らず完成を待ちましょう。"
51,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_031","薬のめどはつきましたが、ヒスイの容態も気になります。
里に伝わる秘術で、身体が弱るのは止めておりますが……。
シオサイに言って、様子を見せてもらいましょう。"
52,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_060","ヒスイを閨から運ばせます……しばし、お待ちくださいまし。"
53,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_070","それにしてもヒスイはなぜ、目覚めぬのでしょう?
まるで幾年も目を覚まさなかった、御伽草子の姫君のよう……。"
54,"TEXT_STMBDZ311_02707_SHIOSAI_000_071","わたくしは当初、魂が妖異に追いだされ、
身体に戻れぬまま、消えてしまったのではと考えておりましたが……
薬で治った例があると伺い、思いをあらためました。"
55,"TEXT_STMBDZ311_02707_SHIOSAI_000_072","おそらく、魂そのものが眠りについているのではないかと。
魂はヒスイの身体にあるが、疲れ、弱っている……。
ゆえに目覚めの霊薬とは、魂に滋養をあたえる薬でしょう。"
56,"TEXT_STMBDZ311_02707_INBAN_000_073","(-????-)そのとおりじゃ、シオサイどのぉ~!"
57,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_074","碧のタマミズの……インバン様!"
58,"TEXT_STMBDZ311_02707_INBAN_000_075","ハハハ……噂をすれば何とやら、じゃのぉ~!
目覚めの霊薬を、持ってきたぞぉ~!"
59,"TEXT_STMBDZ311_02707_INBAN_000_076","さっきの話じゃがのぉ~、この霊薬は、ワシらの場合は、
孵るはずの卵がなかなか孵らぬときに、振る薬でなぁ~。
生まれる魂のための、滋養の薬というわけじゃぁ~。"
60,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_077","「振る」とは…………?
よもや飲み薬でなく、振りかける薬なのですか?"
61,"TEXT_STMBDZ311_02707_INBAN_000_078","そうじゃ、振りかけるんじゃぁ~!
たくさん作ってきたから、景気よく全身にかけるといいぃ~!"
62,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_080","ヒスイ!"
63,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_081","あなたをこんな目にあわせてしまって、本当にごめんなさい……!"
64,"TEXT_STMBDZ311_02707_HISUI_000_082","えっと…………あの……
何が起きたのでしょうか?"
65,"TEXT_STMBDZ311_02707_HISUI_000_083","そういうことだったんですね。
そこまでしてくださった姫様、そして異邦のお方には、
何と御礼を言ってよいか……。"
66,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_084","本当に、ごめんね…………ヒスイ……。"
67,"TEXT_STMBDZ311_02707_HISUI_000_085","あたしが身がわりを買って出たのは、
ただ、姫様に無事でいてほしかったから……。
だから謝られることなんて、何もありませんよ?"
68,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_086","……ありがとう。"
69,"TEXT_STMBDZ311_02707_INBAN_000_087","……しかし、本当によく似た娘さんたちじゃのう。
ワシには、まったく区別がつかんわぁ~。"
70,"TEXT_STMBDZ311_02707_SHIOSAI_000_088","ふむ……たしかに。"
71,"TEXT_STMBDZ311_02707_SHIOSAI_000_089","掟により、姫様は再び紫水宮へと戻り、
日々の儀式を執り行わねばなりません。
貴方と会えるのも、これで最後ということになりますが……。"
72,"TEXT_STMBDZ311_02707_SHIOSAI_000_090","あまりに長く外界との接触を断つと、了見も狭くなり、
為政者としての判断を誤ります。
……そのあたりを踏まえまして、今後のことを考えましょう。"
73,"TEXT_STMBDZ311_02707_SHIOSAI_000_091","ひとまずは、我らに最良の結果をもたらした貴方に、
大いなる感謝と賛辞とをささげたく……。"
74,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_092","いよいよ、あなた様ともお別れなのですね……。
最後に、私たちがお見送りします。"
75,"TEXT_STMBDZ311_02707_SHIOSAI_000_110","姫様とヒスイは、ご覧いただいたように、
とてもよく似ておりますゆえ……
恥ずかしながら、私も間違いそうになることがございます……。"
76,"TEXT_STMBDZ311_02707_HISUI_000_120","この目立つ格好で、長くいるのはよろしくありませんね。
姫様が禁を破り、里に出てきたのではと、
怪しまれてしまいます……。"
77,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_150","本当に、お世話になりました……!
あなた様との旅の思い出は、私にとって、
月夜の珊瑚のごとくきらめきつづける、一生の宝でございます。"
78,"TEXT_STMBDZ311_02707_HISUI_000_151","遠い異邦からやってきた旅人が、
海の底で出会った姫様と、幻の霊薬を求めて旅をする……。
何だか、この方の旅そのものが、御伽噺みたいに聞こえます。"
79,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_152","あの御伽草子も、同じように数奇な旅をした誰かの旅を、
どなたかが書き記したものなのかもしれませんね……!"
80,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_153","さて、私はこれを最後に、紫水宮へと戻りますが……
実はシオサイのはからいで、
この里へなら、お忍びで訪れてもよいことになったのです……!"
81,"TEXT_STMBDZ311_02707_HISUI_000_154","そう……ときどきなら、召し物をあたしと交換して、
「ヒスイ」のふりをして、里を訪ねてもいいって!"
82,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_155","……シオサイですら、区別がつかないといいますもの。
どちらがどちらか、まずわかりませんわよね?"
83,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_156","ためしにお顔を近づけて、よく見てくださいまし。
私はクレナイでしょうか……それともヒスイでしょうか?"
84,"TEXT_STMBDZ311_02707_Q1_000_160","何と答える?"
85,"TEXT_STMBDZ311_02707_A1_000_161","クレナイ?"
86,"TEXT_STMBDZ311_02707_A1_000_162","……実は、ヒスイ?"
87,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_170","ふふふ……ひっかかりましたね!
実はさっき、召し物を交換してきたんです。
ですから本当は、あたしがヒスイなのですけど……?"
88,"TEXT_STMBDZ311_02707_HISUI_000_171","お気づきになりませんでした?
つかのまとはいえ、旅をともにした間柄ですのに……。"
89,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_172","……おふざけはこのへんでやめておきましょう、ヒスイ。
しんみりするはずのお別れが、台無しです。"
90,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_173","ご心配なく……。
あなた様のお見立てどおり、私が本物のクレナイです。
さすがの眼力でございましたね。"
91,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_180","すごい……よくわかりましたね!
実はさっき、召し物を交換してきたんです。
ですから本当は、あたしがヒスイです。"
92,"TEXT_STMBDZ311_02707_HISUI_000_181","おや……姫様、何を言いだされるのです?
あたしが本物のヒスイですけれど?"
93,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_182","あらあら……ヒスイ、そこは私の嘘に乗ってくれないと。
もう少しで、本当にだまされていただけましたのに……。"
94,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_183","申し訳ありません……悪ふざけが過ぎました。
私が本物のクレナイです。
でも、あなた様が間違うほどですもの……まずは安心ですね。"
95,"TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_190","それでは私たちは、紫水宮へ戻ります。
お別れではありますけれど、御縁があればまたお会いできるはず。
だから笑顔で、ごきげんよう……!"
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55 51 TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_031 薬のめどはつきましたが、ヒスイの容態も気になります。 里に伝わる秘術で、身体が弱るのは止めておりますが……。 シオサイに言って、様子を見せてもらいましょう。
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58 54 TEXT_STMBDZ311_02707_SHIOSAI_000_071 わたくしは当初、魂が妖異に追いだされ、 身体に戻れぬまま、消えてしまったのではと考えておりましたが…… 薬で治った例があると伺い、思いをあらためました。
59 55 TEXT_STMBDZ311_02707_SHIOSAI_000_072 おそらく、魂そのものが眠りについているのではないかと。 魂はヒスイの身体にあるが、疲れ、弱っている……。 ゆえに目覚めの霊薬とは、魂に滋養をあたえる薬でしょう。
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63 59 TEXT_STMBDZ311_02707_INBAN_000_076 さっきの話じゃがのぉ~、この霊薬は、ワシらの場合は、 孵るはずの卵がなかなか孵らぬときに、振る薬でなぁ~。 生まれる魂のための、滋養の薬というわけじゃぁ~。
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67 63 TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_081 あなたをこんな目にあわせてしまって、本当にごめんなさい……!
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69 65 TEXT_STMBDZ311_02707_HISUI_000_083 そういうことだったんですね。 そこまでしてくださった姫様、そして異邦のお方には、 何と御礼を言ってよいか……。
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75 71 TEXT_STMBDZ311_02707_SHIOSAI_000_089 掟により、姫様は再び紫水宮へと戻り、 日々の儀式を執り行わねばなりません。 貴方と会えるのも、これで最後ということになりますが……。
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82 78 TEXT_STMBDZ311_02707_HISUI_000_151 遠い異邦からやってきた旅人が、 海の底で出会った姫様と、幻の霊薬を求めて旅をする……。 何だか、この方の旅そのものが、御伽噺みたいに聞こえます。
83 79 TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_152 あの御伽草子も、同じように数奇な旅をした誰かの旅を、 どなたかが書き記したものなのかもしれませんね……!
84 80 TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_153 さて、私はこれを最後に、紫水宮へと戻りますが…… 実はシオサイのはからいで、 この里へなら、お忍びで訪れてもよいことになったのです……!
85 81 TEXT_STMBDZ311_02707_HISUI_000_154 そう……ときどきなら、召し物をあたしと交換して、 「ヒスイ」のふりをして、里を訪ねてもいいって!
86 82 TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_155 ……シオサイですら、区別がつかないといいますもの。 どちらがどちらか、まずわかりませんわよね?
87 83 TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_156 ためしにお顔を近づけて、よく見てくださいまし。 私はクレナイでしょうか……それともヒスイでしょうか?
88 84 TEXT_STMBDZ311_02707_Q1_000_160 何と答える?
89 85 TEXT_STMBDZ311_02707_A1_000_161 クレナイ?
90 86 TEXT_STMBDZ311_02707_A1_000_162 ……実は、ヒスイ?
91 87 TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_170 ふふふ……ひっかかりましたね! 実はさっき、召し物を交換してきたんです。 ですから本当は、あたしがヒスイなのですけど……?
92 88 TEXT_STMBDZ311_02707_HISUI_000_171 お気づきになりませんでした? つかのまとはいえ、旅をともにした間柄ですのに……。
93 89 TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_172 ……おふざけはこのへんでやめておきましょう、ヒスイ。 しんみりするはずのお別れが、台無しです。
94 90 TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_173 ご心配なく……。 あなた様のお見立てどおり、私が本物のクレナイです。 さすがの眼力でございましたね。
95 91 TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_180 すごい……よくわかりましたね! 実はさっき、召し物を交換してきたんです。 ですから本当は、あたしがヒスイです。
96 92 TEXT_STMBDZ311_02707_HISUI_000_181 おや……姫様、何を言いだされるのです? あたしが本物のヒスイですけれど?
97 93 TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_182 あらあら……ヒスイ、そこは私の嘘に乗ってくれないと。 もう少しで、本当にだまされていただけましたのに……。
98 94 TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_183 申し訳ありません……悪ふざけが過ぎました。 私が本物のクレナイです。 でも、あなた様が間違うほどですもの……まずは安心ですね。
99 95 TEXT_STMBDZ311_02707_KURENAI_000_190 それでは私たちは、紫水宮へ戻ります。 お別れではありますけれど、御縁があればまたお会いできるはず。 だから笑顔で、ごきげんよう……!
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