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2026-03-03 21:04:14 -06:00

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10TEXT_VOICEMAN_06004_000010_VOICEGUIDE(-アラグの機械音声-)皇血を認証……ご用件を承ります。
21TEXT_VOICEMAN_06004_000020_VOICEGUIDE(-アラグの機械音声-)了解……。 シルクスの塔のスリープモードを解除。 全区画に対し、個体名「エリディブス」の呼び出しを行います。
32TEXT_VOICEMAN_06004_000030_VOICEGUIDE(-アラグの機械音声-)……地下深層、基幹動力集積部にて反応あり。 疑似映像、投影します。
43TEXT_VOICEMAN_06004_000040_ELIDIBUS(-????-)ああ……私は夢を……夢を見ていたのか……。 美しくて、優しい日々の……。 だというのに……。
54TEXT_VOICEMAN_06004_000050_ELIDIBUS……まさか、君に起こされるとは。 何をどうしたらこんな事態になるんだ。
65TEXT_VOICEMAN_06004_000060_ELIDIBUSおかげさまで、世界を見渡すことはおろか、 ゾディアークとの繋がりさえ感じ取れない身だ。 説明がないとわからない。
76TEXT_VOICEMAN_06004_000070_ELIDIBUSついに、ゾディアークが……。 捧げられた皆の魂も、還ったということか……。
87TEXT_VOICEMAN_06004_000080_ELIDIBUS再び終末が訪れてしまったことには、当然、思うところもある。 だが、それは明日を得た君たちが対処すべき問題だ。
98TEXT_VOICEMAN_06004_000090_ELIDIBUS一方で、その発端となったのがファダニエルだったのなら…… 調停者 (エリディブス)として、責任を果たす必要があるだろう。
109TEXT_VOICEMAN_06004_000100_ELIDIBUS……君が最後に焼いてくれたお節介のおかげで、 十四人委員会についての記憶は、多少なり補完できている。
1110TEXT_VOICEMAN_06004_000110_ELIDIBUS知っていることを伝えるくらいは、 やぶさかではないという話だ。
1211TEXT_VOICEMAN_06004_Q1_000_001_NONE_VOICE何と言う?
1312TEXT_VOICEMAN_06004_A1_000_001_NONE_VOICEありがとう
1413TEXT_VOICEMAN_06004_A1_000_002_NONE_VOICE……ごめん
1514TEXT_VOICEMAN_06004_000120_ELIDIBUSやめてくれ、君に感謝をされると、どうにも妙な気持ちになる。 私はただ、責任を果たすだけだ。
1615TEXT_VOICEMAN_06004_000130_ELIDIBUS謝罪をされたところで、決した勝敗は覆らない。 ……君は、ゾディアークを世界の敵にしなかった。 その対価を得たとでも思っておくといい。
1716TEXT_VOICEMAN_06004_000140_ELIDIBUSしかし、何を話したものか……。 終末そのものについての認識は、 君が調べてきたことと大差がない。
1817TEXT_VOICEMAN_06004_000150_ELIDIBUS天脈が薄い地域から、星が腐り落ちていく。 その法則に気がついたのは、そう、ファダニエルだった……。
1918TEXT_VOICEMAN_06004_000160_ELIDIBUS無論、君が会った、今のファダニエルではない。 終末当時その座についていた男、いわばオリジナルの方だ。
2019TEXT_VOICEMAN_06004_000170_ELIDIBUS彼は誰よりも早い段階から、 終末の現象を明かし、対策を練ることに心血を注いでいた。
2120TEXT_VOICEMAN_06004_000180_ELIDIBUSあの執念と、彼の有した天文の知識があってこそ、 天脈と終末発現の関係がわかったんだ。
2221TEXT_VOICEMAN_06004_000190_ELIDIBUS……今のファダニエルも、 別人とはいえ、彼の魂を継ぐ者だっただろうに。 それが自ら終末を望むとは、遺憾だよ。
2322TEXT_VOICEMAN_06004_000200_ELIDIBUS……エルピス? ふむ、確かにそれは私たちの時代にあったものだ。
2423TEXT_VOICEMAN_06004_000210_ELIDIBUSもっとも、私が知るのは花の名前ではなく、 「ある場所」の名前としてだが。
2524TEXT_VOICEMAN_06004_000220_ELIDIBUSエルピスは、創造魔法で生み出された生物の実験場だった。 そこで生態を調べ、認可された種だけが、 世界に解き放たれたんだ。
2625TEXT_VOICEMAN_06004_000230_ELIDIBUSそして、もうひとつ……。 先の話に出たオリジナルのファダニエルが、 十四人委員会に入る前、そこの所長を務めていた。
2726TEXT_VOICEMAN_06004_000240_ELIDIBUSそのころの……座に就く前の彼の名は「ヘルメス」という。
2827TEXT_VOICEMAN_06004_000250_ELIDIBUSとはいえ、それらの事実と終末の関係性はわからない。
2928TEXT_VOICEMAN_06004_000260_ELIDIBUS君が持ってきてくれた記憶のクリスタルは、 あくまで十四人委員会に関するもの…… 就任前の情報には乏しいんだ。
3029TEXT_VOICEMAN_06004_000270_ELIDIBUSエルピス自体も、かつての終末で壊れ、残骸すら残っていない。 何か秘された事実があったのだとしても、 君が行って暴くことは……
3130TEXT_VOICEMAN_06004_000280_ELIDIBUSいや……君はエルピスにいた……。 私はそれを……見た覚えがある……。
3231TEXT_VOICEMAN_06004_000290_ELIDIBUSおかしい、そんなはずはない……。 この記憶の断片は、なんだ……?
3332TEXT_VOICEMAN_06004_000300_ELIDIBUSこれは……どうして……こんなにも…………。
3433TEXT_VOICEMAN_06004_000310_ELIDIBUS……すまない、記憶が混濁したようだ。 だが、おかげでひとつ、思いついた手がある。
3534TEXT_VOICEMAN_06004_000320_ELIDIBUS君が過去の…… ヘルメスが所長をしていた時代のエルピスに行く、という手だ。
3635TEXT_VOICEMAN_06004_000330_ELIDIBUS水晶公の記憶を垣間見た私には、 この、時空を超える塔の制御法がわかる。 それを応用した彼の召喚術も、以前使って見せたとおりだ。
3736TEXT_VOICEMAN_06004_000340_ELIDIBUS加えてあのとき君たちは、私を、私の集めた力ごと封じた。 おかげで動力は豊富に蓄えられている……。
3837TEXT_VOICEMAN_06004_000350_ELIDIBUS以て、君を過去に飛ばすことが可能かもしれない。 行くべき時代、行くべき場所も明確なのだから。
3938TEXT_VOICEMAN_06004_000360_ELIDIBUS……ただし、あれはあまりに遠い過去だ。 これだけの条件がそろっていても、 しっかりとした門は開けないだろう。
4039TEXT_VOICEMAN_06004_000370_ELIDIBUS向こうに辿り着いた君は、 かつて私が召喚した「光の戦士たち」よりも、 さらに希薄な状態になるに違いない。
4140TEXT_VOICEMAN_06004_000380_ELIDIBUS恐らく、誰の目にも見えないし、声すらも届かない……。
4241TEXT_VOICEMAN_06004_000390_ELIDIBUSよしんば干渉できたとしても、 君がやれるのは、せいぜい見聞きすることだけだ。 根本的な解決は望めないだろう。
4342TEXT_VOICEMAN_06004_000400_ELIDIBUSなぜなら、君が帰ってくる「ここ」は、 あくまで終末が起きたという歴史を辿った世界……
4443TEXT_VOICEMAN_06004_000410_ELIDIBUS過去で何をしたところで、悲劇をなかったことにはできない。 今の苦しみをなくしてはくれないんだ。
4544TEXT_VOICEMAN_06004_000420_ELIDIBUS……それでも行くのか? 敵であった私に、命を委ねてまで。
4645TEXT_VOICEMAN_06004_000430_ELIDIBUSわかった……。 ならば私も、調停者の最後の責務として、 君を送り届けるとしよう。
4746TEXT_VOICEMAN_06004_000440_ELIDIBUS指示は出すから、君がそれを操作してくれ。 今の私では権限がない。
4847TEXT_VOICEMAN_06004_000450_ELIDIBUSまずは、塔に蓄えられたエーテルを、 時空転移魔法の構築にまわす準備だ……。
4948TEXT_VOICEMAN_06004_000460_ELIDIBUSよし、それで準備は完了だ。 間もなく門が開く……星見の間の方に移動してくれ。
5049TEXT_VOICEMAN_06004_000470_ELIDIBUSいい調子だ。 エーテルも順調に流れ込んでいる。
5150TEXT_VOICEMAN_06004_000480_ELIDIBUSこれなら、私の魂も含めて使い切ってくれるだろう。
5251TEXT_VOICEMAN_06004_000490_ELIDIBUS何を驚く。 言っただろう、これが「最後の」責務だと。
5352TEXT_VOICEMAN_06004_000500_ELIDIBUSゾディアークが散った今、私がここで永く微睡む理由はない。
5453TEXT_VOICEMAN_06004_000510_ELIDIBUS私は還る……そしてまた、会いたい人たちがいるんだ。 夢ではなくて、大地の上で。
5554TEXT_VOICEMAN_06004_000520_ELIDIBUSだから、振り返らずに行くがいい。 君が「光の戦士」なら……。
5655TEXT_VOICEMAN_06004_000530_ELIDIBUS――ハイデリンよ 私は先に逝く 真なる者 旧き人も 残すところは君だけだろう
5756TEXT_VOICEMAN_06004_000540_ELIDIBUS最後のひとりは いちばん寂しい その役回りを譲ることが ゾディアークからの意趣返しだ
5857TEXT_VOICEMAN_06004_000550_ELIDIBUS残された者の意地で 君と新たな英雄のやり方で この星を どうか――
5958TEXT_VOICEMAN_06004_000560_HYTHLODAEUS(-????-)はい、到着。 ここがお目当てのエルピスだよ。
6059TEXT_VOICEMAN_06004_000570_PROPYLAIONSTAFFおや、あなたは…… 直接いらっしゃるのは珍しいですね。 何かご用事ですか?
6160TEXT_VOICEMAN_06004_000580_HYTHLODAEUS(-懐かしい雰囲気の青年-)うん、ちょっとね。 しばらく滞在させてもらうけど、問題ないかな?
6261TEXT_VOICEMAN_06004_000590_PROPYLAIONSTAFFええ、もちろん。 通例どおり、外からの来客者だとわかるよう、 仮面は外していただきたいですが……。
6362TEXT_VOICEMAN_06004_000600_EMETSELCH(-聞き覚えのある声-)身元など、仮面をつけたままでもすぐわかるだろうに……。
6463TEXT_VOICEMAN_06004_000610_HYTHLODAEUS(-懐かしい雰囲気の青年-)まあ、キミの場合はね。 だけど、規則には従ってあげないと、彼らが困っちゃうよ?
6564TEXT_VOICEMAN_06004_000620_EMETSELCHはぁ…
6665TEXT_VOICEMAN_06004_000630_EMETSELCH(-聞き覚えのある声の青年-)……これでいいな。
6766TEXT_VOICEMAN_06004_000640_PROPYLAIONSTAFFご協力ありがとうございます。 どうぞ、お進みください。
6867TEXT_VOICEMAN_06004_000650_HYTHLODAEUS(-懐かしい雰囲気の青年-)ねえキミ……それ、視えてるでしょ?
6968TEXT_VOICEMAN_06004_000660_EMETSELCH(-聞き覚えのある声の青年-)……視えてない。 私には何も、視えてない。
7069TEXT_VOICEMAN_06004_000670_HYTHLODAEUS(-懐かしい雰囲気の青年-)えー、そんなわけないでしょ。
7170TEXT_VOICEMAN_06004_000680_HYTHLODAEUS(-懐かしい雰囲気の青年-)ほら! 薄くてちょっとわかりにくいけど、 魂の色がアゼムとすごくよく似てる。
7271TEXT_VOICEMAN_06004_000690_HYTHLODAEUS(-懐かしい雰囲気の青年-)もしかして、彼が創ったものかな? 使い魔だとしたら、魂持ちなんて珍しいね。
7372TEXT_VOICEMAN_06004_000700_HYTHLODAEUS(-懐かしい雰囲気の青年-)もしかして、彼女が創ったものかな? 使い魔だとしたら、魂持ちなんて珍しいね。
7473TEXT_VOICEMAN_06004_000710_EMETSELCH(-聞き覚えのある声の青年-)……知るか。 あいつ関連なら厄介だ。 似て異なるものなら、さらに厄介だ。
7574TEXT_VOICEMAN_06004_000720_EMETSELCH(-聞き覚えのある声の青年-)結論、関わらないにかぎる。 さあ行くぞ。
7675TEXT_VOICEMAN_06004_000730_HYTHLODAEUS(-懐かしい雰囲気の青年-)うーん、何か訴えようとしてるみたいだけど、 これじゃあ会話もままならないね。
7776TEXT_VOICEMAN_06004_000740_HYTHLODAEUS(-懐かしい雰囲気の青年-)キミ、少し存在を補強してあげなよ。 どうせ魔力余ってるでしょう?
7877TEXT_VOICEMAN_06004_000750_EMETSELCH(-聞き覚えのある声の青年-)お前、人をなんだと思ってるんだ……。
7978TEXT_VOICEMAN_06004_000760_HYTHLODAEUS(-懐かしい雰囲気の青年-)もちろん、善良なる親友だとも! こうして遠路遥々つきあってるんだから、 頼みのひとつくらい、聞いてくれるに違いない!
8079TEXT_VOICEMAN_06004_000770_EMETSELCHはぁ…
8180TEXT_VOICEMAN_06004_000780_EMETSELCH(-聞き覚えのある声の青年-)……おい、目を閉じていろ。 さもないと酔うぞ。
8281TEXT_VOICEMAN_06004_000790_EMETSELCH(-聞き覚えのある声の青年-)もう目を開けてもいいぞ。
8382TEXT_VOICEMAN_06004_000800_HYTHLODAEUS(-懐かしい雰囲気の青年-)フフ、フフフフ……待って……。 ちょっとまだ小さくないかい……?
8483TEXT_VOICEMAN_06004_000810_EMETSELCH(-聞き覚えのある声の青年-)頭部の大きさからして、こんなところだろう。 これ以上だと圧が強すぎる。
8584TEXT_VOICEMAN_06004_000820_HYTHLODAEUS(-懐かしい雰囲気の青年-)なるほど……フフ……。
8685TEXT_VOICEMAN_06004_000830_HYTHLODAEUS(-懐かしい雰囲気の青年-)フフ、フフフフ……待って……。 ちょっと大きくしすぎじゃないかい……?
8786TEXT_VOICEMAN_06004_000840_EMETSELCH(-聞き覚えのある声の青年-)比率としては自然だろう。 もっと小さくしても構わないが。
8887TEXT_VOICEMAN_06004_000850_HYTHLODAEUS(-懐かしい雰囲気の青年-)いや、いいんじゃないかな……フフ……。
8988TEXT_VOICEMAN_06004_000860_HYTHLODAEUS(-懐かしい雰囲気の青年-)おや、大きさまで調整してあげたのかい?
9089TEXT_VOICEMAN_06004_000870_EMETSELCH(-聞き覚えのある声の青年-)もとのままだと、話しにくいだろう。 ……もののついでだ。
9190TEXT_VOICEMAN_06004_000880_HYTHLODAEUS(-懐かしい雰囲気の青年-)フフ、キミってば気が利くねぇ。 補強の方も綺麗にできてる、言うことなしだ。
9291TEXT_VOICEMAN_06004_000890_HYTHLODAEUSということで……はじめまして! ワタシはヒュトロダエウス、創造物管理局の局長さ。
9392TEXT_VOICEMAN_06004_000900_HYTHLODAEUS隣にいるのがエメトセルク。 正真正銘、十四人委員会の一員だよ。
9493TEXT_VOICEMAN_06004_000910_HYTHLODAEUSキミの名前は? 言葉、わかるかな……?
9594TEXT_VOICEMAN_06004_000920_HYTHLODAEUSいいね、会話ができるなんて優秀だ。 ワタシもそう呼ばせてもらうとするよ。
9695TEXT_VOICEMAN_06004_000930_HYTHLODAEUSそれで、キミはどこからきたの? あれだけ不安定だったんだ、 ここで創造されたものではなさそうだけど……。
9796TEXT_VOICEMAN_06004_000940_HYTHLODAEUSわからない……あるいは、答えられないのかな……? よし、じゃあ質問を変えてしまおう。
9897TEXT_VOICEMAN_06004_000950_HYTHLODAEUSキミはどうしてここへ? 何をしたいんだい?
9998TEXT_VOICEMAN_06004_Q2_000_001_NONE_VOICE何と言う?
10099TEXT_VOICEMAN_06004_A2_000_001_NONE_VOICEヘルメスを探しにきた
101100TEXT_VOICEMAN_06004_A2_000_002_NONE_VOICEエルピスについて知りたい
102101TEXT_VOICEMAN_06004_000960_HYTHLODAEUS……驚いた。 ワタシたちと同じだなんて。
103102TEXT_VOICEMAN_06004_000970_HYTHLODAEUSねえ、やっぱりアゼムの使い魔なんじゃない? 本当は一緒に来たかったとか。
104103TEXT_VOICEMAN_06004_000980_EMETSELCHもしそうだったら自力で乗りこんで来るだろう、あいつの場合。
105104TEXT_VOICEMAN_06004_000990_HYTHLODAEUS……おっしゃるとおりで。
106105TEXT_VOICEMAN_06004_001000_HYTHLODAEUS失礼したね。 ワタシたちは魂の色が視えるんだけど、 キミのそれが、友人の色によく似ていてさ。
107106TEXT_VOICEMAN_06004_001010_HYTHLODAEUS加えて、目的まで一緒だったものだから、 早合点してしまったんだ。
108107TEXT_VOICEMAN_06004_001020_HYTHLODAEUSワタシたちは、ここの所長であるヘルメスと話をしにきた。 加えて、彼の働きぶりを知るためエルピスを見学したいんだ。
109108TEXT_VOICEMAN_06004_001030_HYTHLODAEUS……厳密には、それはエメトセルクの目的で、 ワタシはただの案内役なんだけど。 仕事上、ここには何度か来たことがあるからね。
110109TEXT_VOICEMAN_06004_001040_HYTHLODAEUSということで…… よかったら、キミも一緒に来ないかい? 勘違いのお詫びに、案内するよ。
111110TEXT_VOICEMAN_06004_001050_EMETSELCHおい、そんな素性も得体も知れないものを、 公務に連れていけるわけがないだろう。
112111TEXT_VOICEMAN_06004_001060_HYTHLODAEUSいいじゃない、怪しいと思うなら余計に、 そばに置いて見ておかないと。
113112TEXT_VOICEMAN_06004_001070_HYTHLODAEUSそれに、不思議な生き物を連れているなんて、 ここじゃむしろ当たり前さ。
114113TEXT_VOICEMAN_06004_001080_HYTHLODAEUSようこそ、創造生物たちの実験場…… 空の果てのエルピスへ!
115114TEXT_VOICEMAN_06004_001090_VENAS(-????-)この気配……。
116115TEXT_VOICEMAN_06004_001100_METEION(-????-)ヘルメス! 地上から、誰か、来たみたい!
117116TEXT_VOICEMAN_06004_001110_EMETSELCHさて……どんな事実が待っているやらだ……。
118117TEXT_VOICEMAN_06004_001120_HERMES君は……
119118TEXT_VOICEMAN_06004_001130_METEIONわぁぁ…!
120119TEXT_VOICEMAN_06004_001135_METEIONうひゃ
121120TEXT_VOICEMAN_06004_001140_METEION(-青い有翼の少女-)あなた、みんなと、ちがう……!
122121TEXT_VOICEMAN_06004_001150_METEION(-青い有翼の少女-)あの、仲間、もしかして、わたしたち…… だから、その、仲良く……
123122TEXT_VOICEMAN_06004_001160_METEION(-青い有翼の少女-)ううー、待って、待ってね……
124123TEXT_VOICEMAN_06004_001170_METEION(-青い有翼の少女-)こんにちは! こんにちは! 聞こえますか……?
125124TEXT_VOICEMAN_06004_001180_METEION(-青い有翼の少女-)私はあなたに敵対する者じゃありません。 あなたの音を聞き、想いを感じ、考えを知りたいのです。
126125TEXT_VOICEMAN_06004_001190_METEION(-青い有翼の少女-)どうか、仲良くしてくれませんか?
127126TEXT_VOICEMAN_06004_001200_METEION(-青い有翼の少女-)へへ……仲良くし、ませんか!
128127TEXT_VOICEMAN_06004_001210_HYTHLODAEUSああ、見つけられたんだね。
129128TEXT_VOICEMAN_06004_001220_HERMESヒュトロダエウスか。 会うのは、久しぶりだ……。
130129TEXT_VOICEMAN_06004_001230_HYTHLODAEUSそうだねぇ、職場同士は、しょっちゅう連絡しあってるけど。 今日はキミに会いたいって人たちを連れてきたんだ。
131130TEXT_VOICEMAN_06004_001240_HERMES十四人委員会の……。
132131TEXT_VOICEMAN_06004_001250_EMETSELCHエメトセルクだ。 お前が所長のヘルメスで間違いないな?
133132TEXT_VOICEMAN_06004_001260_HERMES……ああ、ヘルメスだ。 アーモロートからでは、遠かっただろう。
134133TEXT_VOICEMAN_06004_001270_EMETSELCHまあな……。 だが、エルピスの用途を思えば仕方のないことだ。 こいつに案内役を頼む羽目になったのは不本意だがな。
135134TEXT_VOICEMAN_06004_001280_HYTHLODAEUS失礼しちゃうなぁ。 ワタシはいつだって善良な友人だというのに。
136135TEXT_VOICEMAN_06004_001290_HYTHLODAEUSそれからこちらが、さっきプロピュライオンで拾った……
137136TEXT_VOICEMAN_06004_001300_HYTHLODAEUS……って、なんだか懐かれてるね。 そっちの青い子は、ヘルメスの使い魔かい?
138137TEXT_VOICEMAN_06004_001310_HERMES彼女は、メーティオンという……。 「流星」を意味する名だ。
139138TEXT_VOICEMAN_06004_001320_HYTHLODAEUSへぇ……ずいぶんと構成するエーテルが薄いんだね。 これだと、あまりに脆い気がするけれど……。
140139TEXT_VOICEMAN_06004_001330_HYTHLODAEUS創造物管理局にも、届け出てないでしょ? イデアを見た覚えがないや。
141140TEXT_VOICEMAN_06004_001340_HERMES彼女は、自分の個人的な研究のために創造した。 けれどまだ、成果を得ていない段階だ……。
142141TEXT_VOICEMAN_06004_001350_HERMESだから申請できていないが、いずれは伺うつもりでいる。 そのときは、よろしく頼む……。
143142TEXT_VOICEMAN_06004_001360_HYTHLODAEUS了解、確かにキミはここの所長であると同時に、 飛行生物創造の第一人者だからね。 こだわりもあるんだろう。
144143TEXT_VOICEMAN_06004_001370_HYTHLODAEUS申請、のんびりお待ちしているよ。
145144TEXT_VOICEMAN_06004_001380_EMETSELCHそれも結構なことだが、こちらも仕事の話がある。
146145TEXT_VOICEMAN_06004_001390_EMETSELCH……私が来た時点で、概ね察しているだろうがな。
147146TEXT_VOICEMAN_06004_001400_HERMES承知した……。 ひとまず、奥の館で待っていてくれ。
148147TEXT_VOICEMAN_06004_001410_HERMES自分も、観察対象たちを造物院に返したら……
149148TEXT_VOICEMAN_06004_001415_HERMESん?
150149TEXT_VOICEMAN_06004_001420_METEIONヘルメス、どうした?
151150TEXT_VOICEMAN_06004_001430_HERMESアンビストマが……1匹……足りない……!
152151TEXT_VOICEMAN_06004_001440_HYTHLODAEUSふむ、その子たちと同じエーテルなら、 あっちの方向……敷地の外にいるみたいだね。 それも、木の上だ。
153152TEXT_VOICEMAN_06004_001450_EMETSELCH……木に登ったのか? あの手足で?
154153TEXT_VOICEMAN_06004_001460_HERMESミトロン院が空を泳ぐ魚を創ってから、 水棲生物に浮遊能力をつけるのが流行っている……。
155154TEXT_VOICEMAN_06004_001470_HERMESアンビストマも、わずかに……がんばれば、木くらい登れる。 だが、降りられないのかもしれない……!
156155TEXT_VOICEMAN_06004_001480_METEIONわたしも、さがすー!
157156TEXT_VOICEMAN_06004_001490_EMETSELCH……どうするんだ、残りのこいつらは。
158157TEXT_VOICEMAN_06004_001500_HYTHLODAEUSフフ……フフフ…… ここは、手分けを、するとしようか……フフ……。
159158TEXT_VOICEMAN_06004_001510_HYTHLODAEUSすまないけれど、ヘルメスを追って、 手伝ってあげてくれるかい? 残りのアンビストマは、ワタシとエメトセルクで見ているよ。
160159TEXT_VOICEMAN_06004_001520_EMETSELCHヘルメスに指定されたのは、ここで間違いなさそうだな。
161160TEXT_VOICEMAN_06004_001530_EMETSELCH……だが、お前はダメだ。 同席はさせられない。
162161TEXT_VOICEMAN_06004_001540_EMETSELCHやましい話じゃないが、人の今後を左右する大事な話だ。 どこから来たのかも言えないような奴に、聞かせられるものか。
163162TEXT_VOICEMAN_06004_001550_EMETSELCHなんだ、食って掛かる気か?
164163TEXT_VOICEMAN_06004_Q3_000_001_NONE_VOICE何と言う?
165164TEXT_VOICEMAN_06004_A3_000_001_NONE_VOICEできるだけ話を聞きたいし、話をしたい
166165TEXT_VOICEMAN_06004_A3_000_002_NONE_VOICEこちらにも引き下がれない事情がある
167166TEXT_VOICEMAN_06004_001560_EMETSELCHそれは「ヘルメスと」だろう。 私の用件が終わったあとに、いくらでも話すがいいさ。
168167TEXT_VOICEMAN_06004_001570_EMETSELCHだったら、その事情とやらを明らかにしたらどうだ。 納得できるものなら、協力するぞ。
169168TEXT_VOICEMAN_06004_001580_HERMES……自分は、彼に同席してもらっても構わない。
170169TEXT_VOICEMAN_06004_001590_HERMES……自分は、彼女に同席してもらっても構わない。
171170TEXT_VOICEMAN_06004_001600_EMETSELCHヘルメス……だが、こいつは……。
172171TEXT_VOICEMAN_06004_001610_HERMESメーティオンに気に入られた存在だということは、 自分にとって、どんな言葉で論じられるよりも信用に値する。
173172TEXT_VOICEMAN_06004_001620_HERMESそれに……第三者がいてくれた方が、冷静でいられそうだ。
174173TEXT_VOICEMAN_06004_001630_EMETSELCHはぁ…
175174TEXT_VOICEMAN_06004_001640_EMETSELCH……わかった、お前の意見を尊重しよう。
176175TEXT_VOICEMAN_06004_001650_EMETSELCH静かに聞いているんだぞ。
177176TEXT_VOICEMAN_06004_001660_HERMESそれで、話というのは、やはり……。
178177TEXT_VOICEMAN_06004_001670_EMETSELCHああ、ファダニエルが座を降りることを決めた。 後任として、お前を推挙している。
179178TEXT_VOICEMAN_06004_001680_EMETSELCH十四人委員会としても、お前の実績と深い知識を買って、 その提案を受ける方向で動いている。
180179TEXT_VOICEMAN_06004_001690_EMETSELCHあえて面識がない私がここに来たのは、 公正な目で近況を確認するため。
181180TEXT_VOICEMAN_06004_001700_EMETSELCHそして何より、お前自身の意志を問うためだ。
182181TEXT_VOICEMAN_06004_001710_EMETSELCH現ファダニエルも、もともとはここの所長だ。 公私ともに、お前と親交があったと聞く。
183182TEXT_VOICEMAN_06004_001720_EMETSELCH座を譲りたいという旨も、何度か話をしていたそうじゃないか。 だから予測がついていたんだろう?
184183TEXT_VOICEMAN_06004_001730_HERMES……そうだ。 「私が為すべき仕事を終えるときには、お前を推そう」と、 あの方は、何かにつけておっしゃっていた。
185184TEXT_VOICEMAN_06004_001740_EMETSELCHとてもじゃないが、喜んでいるようには見えないな。 それほど十四人委員会の名を背負うのが嫌か?
186185TEXT_VOICEMAN_06004_001750_HERMESいや……そうじゃない……そうじゃないんだ……。
187186TEXT_VOICEMAN_06004_001760_HERMES委員会に推挙してもらえたことは、光栄に思う。 研究ばかりの自分には、過ぎるほどの申し出だ。
188187TEXT_VOICEMAN_06004_001770_HERMESだが、現ファダニエルが座を降りようとしていること…… それそのものが、割り切れない……。
189188TEXT_VOICEMAN_06004_001780_HERMES……やはり、彼は……星に還るのだろうか……。
190189TEXT_VOICEMAN_06004_001790_EMETSELCHそのつもりだとは聞いている。 過去に十四人委員会に属した者も、 ほとんどが退任とともに還っているしな。
191190TEXT_VOICEMAN_06004_001800_METEION星に還るは、死ぬ、のこと……?
192191TEXT_VOICEMAN_06004_001810_HYTHLODAEUSおや、珍しいね。 エルピスではそう呼ぶ方が主流なのかい? その言葉を使う人は、滅多にいないと思っていたけれど。
193192TEXT_VOICEMAN_06004_001820_HYTHLODAEUS我らは星の意志であり、細胞である……。 この命こそが星に流るる血の一滴、 己が身のごとく星を育め……。
194193TEXT_VOICEMAN_06004_001830_HYTHLODAEUSそれが、ワタシたち「人」の役割だよ。 星を善くすることで、そこに生きるすべてのものが、 幸せでいられるようにするわけだね。
195194TEXT_VOICEMAN_06004_001840_HYTHLODAEUSみんな、そのために識り、考え、創り出してきた。 おかげで原初のころは荒々しかったという星は、 これほどまでに穏やかに、優しいものになった。
196195TEXT_VOICEMAN_06004_001850_HYTHLODAEUS星に還るというのは、 そうして星を育んだ者にこそ与えられる選択肢だ。
197196TEXT_VOICEMAN_06004_001860_HYTHLODAEUS大いに生き、己のやるべきことを果たしたと思ったときに、 人々はそれを選ぶ……。
198197TEXT_VOICEMAN_06004_001870_HYTHLODAEUS最期の瞬間はいつだって、それは美しいものさ。
199198TEXT_VOICEMAN_06004_001880_EMETSELCH十四人委員会に加わった者とて、その流れからは逸脱しない。 ここで存分に役目を果たせたら、 まさしく還るにふさわしいと、多くの者は考える。
200199TEXT_VOICEMAN_06004_001890_EMETSELCH私たちの座は、就いた者にとって命数と同義だ。 ……ごく一部の例外を除いてな。
201200TEXT_VOICEMAN_06004_001900_EMETSELCHファダニエルが還るのを認められないのは、 彼の功績がそれに値しないと考えているからか?
202201TEXT_VOICEMAN_06004_001910_EMETSELCH知らないわけはないとおもうが…… あの御仁は、多くの素晴らしいイデアを生み出した。
203202TEXT_VOICEMAN_06004_001920_EMETSELCHこと、新たな動物を創ることにかけてはな。 エルピスでの経験を活かし、いくつもの種を生み出したものだ。
204203TEXT_VOICEMAN_06004_001930_HERMESもちろん、それはよくわかっている。 自分は……ただ……
205204TEXT_VOICEMAN_06004_001940_HERMESあれほど偉大で、命を知る人であっても、 やはりそうして終わりを選ぶのか、と……。
206205TEXT_VOICEMAN_06004_001950_HERMES不甲斐ない……。 こちらの動揺が、彼女にまで伝わってしまったようだ。
207206TEXT_VOICEMAN_06004_001960_HERMES同席を勧めておいてすまないが、 少しの間、彼女を連れ出してやってはくれないか……? 気分転換をした方がいい。
208207TEXT_VOICEMAN_06004_001970_HERMES見事なものだろう? 「アンペロス」という…… 最近観察をはじめたばかりの創造生物だ。
209208TEXT_VOICEMAN_06004_001980_HERMES少しいいか? 経過を聞かせてもらいたい……。
210209TEXT_VOICEMAN_06004_001990_METEIONそれ、エルピス、エルピスの花!
211210TEXT_VOICEMAN_06004_002000_METEIONわたしと、一緒の、エンテレケイア!
212211TEXT_VOICEMAN_06004_002010_HERMESその花は、この施設で創られたんだ。 それで、エルピスの名を冠している……。
213212TEXT_VOICEMAN_06004_002020_HERMES昔ここに、美しい花を創ることを愛している職員がいた。 彼女が試行錯誤するうちに、偶然生み出したのだという。
214213TEXT_VOICEMAN_06004_002030_HERMESおもしろいのは、なんといっても、 周囲の心を映して纏う色を変えるところだ。
215214TEXT_VOICEMAN_06004_002040_HERMES……とはいえ、ここでも地上でも、 陰りなき純白を纏っていることが大半だが。
216215TEXT_VOICEMAN_06004_002050_HYTHLODAEUSへぇ、人の心を映す…… それってどういう仕組みなんだい?
217216TEXT_VOICEMAN_06004_002060_HERMES世界には、エーテルとはまた異なる、 「想いが動かす力」というものがある。
218217TEXT_VOICEMAN_06004_002070_HERMES自分たちがエーテルを自在に操るように、 この花は、その力を受けたり、作用させることができる。
219218TEXT_VOICEMAN_06004_002080_HERMES……とはいえ、花自身には明確な意思がない。 だから、周囲の感情によって動いた力を受け、 それを色や輝きといった現象に変換しているんだ。
220219TEXT_VOICEMAN_06004_002090_NIDHANA(-ニッダーナ-)アーカーシャは、ラザハン式の錬金術に存在する概念で、 目には見えない力のひとつよ。 想いが動かす力、なんて言われてるんだ。
221220TEXT_VOICEMAN_06004_002100_HERMESアーカーシャ……。 その呼び名には心当たりがないが、 話を聞くに、同じものを指しているように思う。
222221TEXT_VOICEMAN_06004_002110_HERMES自分たちはその力を「デュナミス」と呼んでいる。
223222TEXT_VOICEMAN_06004_002120_HERMESそして、エルピスの花のように、 デュナミスを操ることができる存在……
224223TEXT_VOICEMAN_06004_002130_HERMES想いを自在に現象へと換えられる存在を、 「エンテレケイア」と呼ぶ。
225224TEXT_VOICEMAN_06004_002140_METEIONわたしも、わたしも! エンテレケイア!
226225TEXT_VOICEMAN_06004_002150_HERMESああ……。 その子は世界で最初の、意思を持つエンテレケイアなんだ。
227226TEXT_VOICEMAN_06004_002160_EMETSELCH待て待て! エーテルとは異なる力、デュナミスだと?
228227TEXT_VOICEMAN_06004_002170_EMETSELCHそんなもの、私ですら初めて聞くが?
229228TEXT_VOICEMAN_06004_002180_HERMES無理からぬことだ……。 まず、デュナミスは人に見えないし、感じ取れもしない。
230229TEXT_VOICEMAN_06004_002190_HERMES理論上は長らく「あるに違いない」とされていたが、 エルピスの花が偶然創造されるまでは、 存在を実証することさえできていなかった……。
231230TEXT_VOICEMAN_06004_002200_HERMES次に、デュナミスは、エーテルと比べてずっと弱い力だ。 普通の状態では、エーテルに押し負け、かき消されてしまう。
232231TEXT_VOICEMAN_06004_002210_HERMESだから、自分たちのように多量のエーテルを有し、 何につけてもエーテルを活用する生物は、 デュナミスを使う必要がない……。
233232TEXT_VOICEMAN_06004_002220_HERMESまさに、「在って無い」存在だ。 ごく一部の研究者にしか知られていないのも、頷けるだろう。
234233TEXT_VOICEMAN_06004_002230_EMETSELCHなるほどな……。 しかし、だとしたらどうしてお前はエンテレケイアを…… メーティオンを生み出した?
235234TEXT_VOICEMAN_06004_002240_HERMES……アーテリスは、エーテルが特別に濃い星だ。 それこそ、名の由来になるほどに。
236235TEXT_VOICEMAN_06004_002250_HERMESだが、宇宙全体でみれば…… 計算上、すべての質量とエネルギーの68.3%を、 デュナミスが占めると考えられている。
237236TEXT_VOICEMAN_06004_002260_HERMESエーテルとは比べ物にならないほど大きいんだ。 それを自在に操れるとしたら……?
238237TEXT_VOICEMAN_06004_002270_HERMES緩く流れる水では石を穿てずとも、 滝のように勢いをつければ、岩をも削っていくように…… デュナミスがエーテルに勝る力になるかもしれない。
239238TEXT_VOICEMAN_06004_002280_HERMES……とは言ったものの、実のところ、 自分はそんな大それた目的を持っているわけじゃない。
240239TEXT_VOICEMAN_06004_002290_HERMES天を、宇宙を翔ぶものを、創りたかった。
241240TEXT_VOICEMAN_06004_002300_HERMESそのために、星外では補給しにくくなるエーテルではなく、 別の力を利用できるようにしてはどうかと考えたんだ……。
242241TEXT_VOICEMAN_06004_002310_HYTHLODAEUSああ、だからその子は、極端にエーテルが薄かったのか。
243242TEXT_VOICEMAN_06004_002320_HERMESご明察だ……。
244243TEXT_VOICEMAN_06004_002330_METEIONあなたも、薄いと感じる! だから、エンテレケイアの、仲間と思った……。
245244TEXT_VOICEMAN_06004_002340_METEIONちがう……?
246245TEXT_VOICEMAN_06004_Q4_000_001_NONE_VOICE何と言う?
247246TEXT_VOICEMAN_06004_A4_000_001_NONE_VOICEきっと仲間だ!
248247TEXT_VOICEMAN_06004_A4_000_002_NONE_VOICE意志の力で限界を超えたことはある
249248TEXT_VOICEMAN_06004_A4_000_003_NONE_VOICEエメトセルクの補強不足では……?
250249TEXT_VOICEMAN_06004_002350_EMETSELCHいや、お前はそんな上等なものじゃなく、 消えかけのうっすら使い魔もどきだっただろう……。 素性は依然不明だぞ。
251250TEXT_VOICEMAN_06004_002360_EMETSELCHそれは単なる火事場の馬鹿力じゃないか……?
252251TEXT_VOICEMAN_06004_002370_EMETSELCHほほーう、やってもらった身で言うじゃないか。 今すぐに戻してやってもいいんだぞ、 素性不明のうっすら使い魔もどきに……。
253252TEXT_VOICEMAN_06004_002380_HERMESエーテルが薄ければエンテレケイアになるというわけじゃない。 だが、デュナミスに干渉しやすくなるのは確かだろう……。
254253TEXT_VOICEMAN_06004_002390_HERMESそれが、思いもよらぬ勝利や逆転に繋がるかもしれない。 君の特性として、大切にするといい……。
255254TEXT_VOICEMAN_06004_002400_HERMESああ、待たせたままになっていた……。 まだいくつか確認したいことがあるから、済ませてくる。
256255TEXT_VOICEMAN_06004_002410_EMETSELCHいや、だから私に言われてもだな……!
257256TEXT_VOICEMAN_06004_002420_HERMES君ならば、そのカリュブディスが飛ぶのを助けてくれる…… 必ずそうしてくれるはずだと聞いた……!
258257TEXT_VOICEMAN_06004_002430_HERMES偉大なるエメトセルクよ、どうか頼む。 その子に飛び方を教えてやってくれ……!
259258TEXT_VOICEMAN_06004_002440_METEIONじゃないと、ヘルメス、 今からここで、だいたんに、転身する!
260259TEXT_VOICEMAN_06004_002450_HYTHLODAEUSおやおや、こうなったら、 手を貸してあげたほうが早いと思うなぁ。
261260TEXT_VOICEMAN_06004_002460_EMETSELCH何が「おやおや」だ! 仕組んだのはお前だろう……!
262261TEXT_VOICEMAN_06004_002470_HYTHLODAEUSそんな人聞きの悪い。 ワタシはただ、そういう素晴らしい選択肢もあるって、 提示をしたまでさ。
263262TEXT_VOICEMAN_06004_002480_METEIONお願い、エメトセルク!
264263TEXT_VOICEMAN_06004_002490_EMETSELCHくっ…
265264TEXT_VOICEMAN_06004_002500_EMETSELCHはぁ……私は手伝いのために来たんじゃない。 それだけは、よくよく、覚えておけよ。
266265TEXT_VOICEMAN_06004_002510_EMETSELCH……おい、地上からカリュブディスを飛ばすのはお前がやれ。 私が力を貸すのは、空中での補助だけだ。
267266TEXT_VOICEMAN_06004_002520_HYTHLODAEUSそれじゃ、ワタシたちは、このあたりから見物していようか。
268267TEXT_VOICEMAN_06004_002530_HYTHLODAEUSさっきの質問だけど…… ほら、エメトセルクがなぜ十四人委員会に入ったのかって話。
269268TEXT_VOICEMAN_06004_002540_HYTHLODAEUS実は、最初に十四人委員会への誘いを受けたのは、 彼じゃなくワタシだったんだ。 エーテルを視る眼を買われてね。
270269TEXT_VOICEMAN_06004_002550_HYTHLODAEUS……でも、ワタシは断った。 確かに視ることにかけては人並み以上だけれど、 あくまでも視るだけだ。
271270TEXT_VOICEMAN_06004_002560_HYTHLODAEUSエーテルを操作する方は、どちらかというと下手な部類なのさ。 実際、転身もできないしねぇ……。
272271TEXT_VOICEMAN_06004_002570_HYTHLODAEUS視て、識ることができても、 結果に対応するすべがなくちゃ仕方ないだろう?
273272TEXT_VOICEMAN_06004_002580_HYTHLODAEUSその点、エメトセルクは完璧だ。 エーテルが視えるだけじゃなく、それを自在に引き寄せて、 強大な魔法を使うことができる。
274273TEXT_VOICEMAN_06004_002590_HYTHLODAEUSあれほど偉大な魔道士を、ワタシはほかに知らないよ。
275274TEXT_VOICEMAN_06004_002600_HYTHLODAEUSだからワタシは彼を推したんだけど…… 彼を推薦する声は、ほかにもたくさん届いていたんだ。 それも、世界中からね。
276275TEXT_VOICEMAN_06004_002610_HYTHLODAEUSなんでも、以前彼に手を貸してもらった人たちが、 「彼の実力は確かなものだ」って声を上げたらしい。
277276TEXT_VOICEMAN_06004_002620_HYTHLODAEUSフフ……当人は驚いたんじゃないかな。 彼としては、人助けをしてたつもりなんて、 これっぽっちもなかったようだからね。
278277TEXT_VOICEMAN_06004_002630_HYTHLODAEUS……ワタシとエメトセルクには、 もうひとり、仲のいい友人がいるんだ。
279278TEXT_VOICEMAN_06004_002640_HYTHLODAEUSそれがまあ、なんというか面白い人でね。 やらなくてもいいことにイチイチ首を突っ込んで、 あわや大惨事! みたいなことが常で……。
280279TEXT_VOICEMAN_06004_002650_HYTHLODAEUSエメトセルクは呆れてばかりだけど、 まあ……心配もしているわけさ。
281280TEXT_VOICEMAN_06004_002660_HYTHLODAEUSだから呼ばれればついていくし、 必要だと判断すれば、助っ人に駆けつける。
282281TEXT_VOICEMAN_06004_002670_HYTHLODAEUS結果として、周りからは、 エメトセルク自身が人助けをしてるように思われたってわけだ。
283282TEXT_VOICEMAN_06004_002680_HYTHLODAEUS本当に、とびきり愉快な友人たちさ!
284283TEXT_VOICEMAN_06004_002690_HYTHLODAEUS彼らの望みが叶うようにすること、 それがワタシにできる、最良の星への貢献だ。
285284TEXT_VOICEMAN_06004_002700_HYTHLODAEUSエメトセルクは、 十四人委員会の座は命数に等しいというけれど……
286285TEXT_VOICEMAN_06004_002710_HYTHLODAEUSだったらワタシの命数は、 友人たちのそれに等しいのだろうと思うよ。
287286TEXT_VOICEMAN_06004_002720_HYTHLODAEUSいけないね、つい語っちゃった。 どうにもキミには親近感が湧いてしまうものだから……。
288287TEXT_VOICEMAN_06004_002730_HYTHLODAEUSやっぱり、その色……キミの中にある色のせいかな。 これほど似ているのに違うものだなんて……そんなこと、ある?
289288TEXT_VOICEMAN_06004_002740_METEIONすごい、カリュブディス、じょうず!
290289TEXT_VOICEMAN_06004_002750_HYTHLODAEUSうん、あれならもう大丈夫、飛ぶ練習は終わりでよさそうだ。
291290TEXT_VOICEMAN_06004_002760_HYTHLODAEUS近くまで行って、エメトセルクに手を振ってあげなよ。 終了の合図代わりにさ。
292291TEXT_VOICEMAN_06004_002770_METEIONヘルメス!
293292TEXT_VOICEMAN_06004_002780_HERMESふたりとも、待っていてくれたのか……?
294293TEXT_VOICEMAN_06004_002790_METEION話し合い、終わった……?
295294TEXT_VOICEMAN_06004_002800_HERMES……ああ、結論は出した。
296295TEXT_VOICEMAN_06004_002810_HERMESメーティオンを見ていてくれて、ありがとう。
297296TEXT_VOICEMAN_06004_002820_HERMESエメトセルクとヒュトロダエウスには、 中にある客室で、そのまま休んでもらうことになった。
298297TEXT_VOICEMAN_06004_002830_HERMES君にも部屋を用意させてもらう。 案内しよう……。
299298TEXT_VOICEMAN_06004_002840_METEION待って、案内、わたしたちが先!
300299TEXT_VOICEMAN_06004_002850_HERMESエルピスの花……?
301300TEXT_VOICEMAN_06004_002860_METEIONお願い……!
302301TEXT_VOICEMAN_06004_002870_HERMESっ…
303302TEXT_VOICEMAN_06004_002880_METEION暗い気持ち、寂しい色、ヘルメスだけじゃない……。 だから……ダメ、ちがう……。
304303TEXT_VOICEMAN_06004_002890_HERMESそうか、君は、メーティオンの頼みを聞いてくれたのか……。
305304TEXT_VOICEMAN_06004_002900_HERMESよければ、少し…… 話をさせてもらえないだろうか……。
306305TEXT_VOICEMAN_06004_002910_HERMES自分は……人に定められた生き方を…… 星のために生きるということを、悪いとは思っていない……。
307306TEXT_VOICEMAN_06004_002920_HERMESだが、ここで働いていると、 どうしようもない違和感に襲われることがある……。
308307TEXT_VOICEMAN_06004_002930_HERMESファダニエルの座についての話を受けたとき、 ヒュトロダエウスが言っていたことを覚えているか……?
309308TEXT_VOICEMAN_06004_002940_HERMES死とは、やりとげた者が選ぶ選択であり、 最期の瞬間はいつも、美しいものだと……。
310309TEXT_VOICEMAN_06004_002950_HERMESだが、それはあくまで人の話だ。
311310TEXT_VOICEMAN_06004_002960_HERMES創られた生物が星の益にならないと判断された場合、 彼らは問答無用で消される……死を与えられる……。
312311TEXT_VOICEMAN_06004_002970_HERMES生まれたばかりで、何も成し遂げていなかったとしてもだ。
313312TEXT_VOICEMAN_06004_002980_HERMES処分の際は苦しませないようにしているが、 死を与えられることを察した生物たちは、怯え、憤る。 その終わりは美しいものなんかじゃない……。
314313TEXT_VOICEMAN_06004_002990_HERMES……だが、そんな事実を、誰も気にしていないんだ。
315314TEXT_VOICEMAN_06004_003000_HERMES星を善くするという目的は当然すぎるほどに当然で、 誰しも疑うことなくそれを信じ、行っている。
316315TEXT_VOICEMAN_06004_003010_HERMES自分の前には……死にゆく生物たちの瞳には…… 哀しみも、絶望も、理不尽への怒りも確かにあるのに……。
317316TEXT_VOICEMAN_06004_003020_HERMESこの世界は、素知らぬ顔で幸せそうに笑い続けるんだ。 エルピスの花はいつだって、 無垢な白と、明るい歓びの色に輝いている……。
318317TEXT_VOICEMAN_06004_003030_HERMESそのことへの違和感が……何か、暗いものが…… 日に日に胸の内で膨れ上がっているんだ……。
319318TEXT_VOICEMAN_06004_003040_HERMES周りにおかしいと叫んでやりたくなる一方で、 おかしいのは、こんなことを思う自分じゃないかと…… 怖ろしくなってくる……。
320319TEXT_VOICEMAN_06004_003050_HERMESだが、この世界で哀しみを知るのは…… エルピスの花をこんな色に染めるのは、自分だけじゃなかった。
321320TEXT_VOICEMAN_06004_003060_HERMES花の傍らで何を思ったのかは聞かない。 もしかしたら、メーティオンにせがまれて、 仕方なくやってくれたことかもしれない。
322321TEXT_VOICEMAN_06004_003070_HERMESそれでも……ありがとう……。
323322TEXT_VOICEMAN_06004_003080_HERMESこうして確かに哀しみがあり、怒りがあり、苦しみがある。 その事実を知っていてくれることが……こんなにも優しい。
324323TEXT_VOICEMAN_06004_Q5_000_001_NONE_VOICE何と言う?
325324TEXT_VOICEMAN_06004_A5_000_001_NONE_VOICEどういたしまして
326325TEXT_VOICEMAN_06004_A5_000_002_NONE_VOICEくよくよするな!
327326TEXT_VOICEMAN_06004_A5_000_003_NONE_VOICEつらい経験なら任せて……
328327TEXT_VOICEMAN_06004_003090_HERMES君は、変わっているな……。 こんな話、眉を顰められるかと思っていたが……。
329328TEXT_VOICEMAN_06004_003100_HERMES……そうだな。 自分も、君のように強くなりたいものだ。
330329TEXT_VOICEMAN_06004_003110_HERMESあ、す、すまない……。 何か触れてはいけないところに触れたようだ……。
331330TEXT_VOICEMAN_06004_003120_HERMESだが、それほどの困難に会いながら君が生きていることに、 何かとても励まされる思いだ。 失礼な話かもしれないが……。
332331TEXT_VOICEMAN_06004_003130_HERMES君は、天に輝く星の正体を知っているか?
333332TEXT_VOICEMAN_06004_003140_HERMESここからじゃ、ちっともそうは見えないが…… あのひとつひとつが、アーテリスと同じ、 あるいはさらに大きな大地でできている。
334333TEXT_VOICEMAN_06004_003150_HERMES……これだけの数だ。 自分たちは星のために生きているが、 別の価値観を持つ生命もいるだろう。
335334TEXT_VOICEMAN_06004_003160_HERMES自分は、彼らに問いかけたい。 彼らがなぜ生きるのかを……命の意味を。
336335TEXT_VOICEMAN_06004_003170_HERMESだから、デュナミスで天を翔ぶ鳥、 メーティオンを創ったんだ。
337336TEXT_VOICEMAN_06004_003180_HERMES実のところ、メーティオンというのは、 ここにいるひとりだけじゃない……。
338337TEXT_VOICEMAN_06004_003190_HERMES彼女には大勢の姉妹たちがいて、すでに宇宙へ飛び立っている。 意思を持つ生命を探して、星から星へと翔んでいるんだ。
339338TEXT_VOICEMAN_06004_003200_HERMES宇宙の探索は予想外のできごとの連続で、 思ったような成果が上げられていない……。
340339TEXT_VOICEMAN_06004_003210_HERMESだが、そろそろ…… 次こそは、何かしらの結果が報告されそうなんだ。
341340TEXT_VOICEMAN_06004_003220_HERMESもし、君がここに滞在している間に、報告が届いたなら…… この夜のお礼に、きっと共有させてくれ。
342341TEXT_VOICEMAN_06004_003230_HERMES……さて、これ以上夜が深くなる前に帰るとしよう。 明日、そろって寝ぼけた顔をしていては、 エメトセルクたちに申し訳が立たない。
343342TEXT_VOICEMAN_06004_003240_HERMESメーティオン、そろそろ戻ろう!
344343TEXT_VOICEMAN_06004_003250_METEIONはーい!
345344TEXT_VOICEMAN_06004_003260_HERMES今だ……!
346345TEXT_VOICEMAN_06004_003270_HERMESあぁ…!
347346TEXT_VOICEMAN_06004_003280_HERMESすまない……すまない……本当に……!
348347TEXT_VOICEMAN_06004_003290_HERMESどうか、どうか君の魂が安らかであらんことを……。
349348TEXT_VOICEMAN_06004_003300_HERMES魂の寄る辺の海が、深き冥界が、穏やかであらんことを……。
350349TEXT_VOICEMAN_06004_003310_HERMES君たちのイデアは、必ず残す……。 それがいつか……いつかはまた形を得るだろう……。
351350TEXT_VOICEMAN_06004_003320_HERMES星を善くしなくたっていいんだ…… 君の、生きたいという願いが……そのときこそ……どうか……。
352351TEXT_VOICEMAN_06004_003330_HERMES恨んだまま、赦す必要はない。 その証に、苦しみはここへ置いていくといい……。
353352TEXT_VOICEMAN_06004_003340_HERMES次に生まれるときにはきっと…… 思うがまま、大地と空を駆けまわってくれ。
354353TEXT_VOICEMAN_06004_003350_EMETSELCHヘルメス、十四人委員会に入れ。
355354TEXT_VOICEMAN_06004_003360_EMETSELCH……この場所は、お前には向いていない。
356355TEXT_VOICEMAN_06004_003370_HERMES自分がここを離れたって、誰かが選別を続ければ同じことだ!
357356TEXT_VOICEMAN_06004_003380_HERMES教えてくれ……! 星を善くするという名分は、今消えた吐息よりも重いのか!?
358357TEXT_VOICEMAN_06004_003390_HERMESやり遂げた者が死ぬというなら…… いつか星が最善に至ったときに、どうする。 よくやったと満足して、死に絶えるのか!?
359358TEXT_VOICEMAN_06004_003400_HERMES…………わからないんだ。
360359TEXT_VOICEMAN_06004_003410_HERMESファダニエルの座を継げば、 今その座にいる彼が星に還るのを、肯定することになる。
361360TEXT_VOICEMAN_06004_003420_HERMESそれが正しいことなのか、わからない……。
362361TEXT_VOICEMAN_06004_003430_HERMESこんなことで悩んでしまう自分が…… 人の代表として立っていいのか、わからないんだ……。
363362TEXT_VOICEMAN_06004_003440_METEIONヘルメス……ッ!
364363TEXT_VOICEMAN_06004_003450_METEION怒らないで……責めるは、ダメ…… とても、苦しい……。
365364TEXT_VOICEMAN_06004_003460_HERMES……すまない。
366365TEXT_VOICEMAN_06004_003470_HERMESまだ選べる余地が残っているなら、 少し、頭を冷やして考えさせてほしい。
367366TEXT_VOICEMAN_06004_003480_HERMESヒュトロダエウス。 すまないが、案内は君に任せた……。
368367TEXT_VOICEMAN_06004_003490_HYTHLODAEUS……了解。 好きにさせてもらうから、心配ないよ。
369368TEXT_VOICEMAN_06004_003500_HERMES君も……。 ここに来た目的が果たせることを願ってる。
370369TEXT_VOICEMAN_06004_003510_HYTHLODAEUSワタシたちは、ひとまず十二節の園に戻ろうか。 このあとどうするか、そこで相談しよう。
371370TEXT_VOICEMAN_06004_003520_EMETSELCHそうだな……。
372371TEXT_VOICEMAN_06004_003530_HYTHLODAEUSさて、ここが第二の区画、「ゼピュロスの喝采」だよ。
373372TEXT_VOICEMAN_06004_003540_HYTHLODAEUSこの区画には、いくつかの保管、実験施設と、 観測拠点である「ポイエテーン・オイコス」があったはずだ。
374373TEXT_VOICEMAN_06004_003550_HYTHLODAEUSそのあたりを巡って、ヘルメスの仕事ぶりを……おや?
375374TEXT_VOICEMAN_06004_003560_HYTHLODAEUSオレイアスじゃないか。 かわいいね。
376375TEXT_VOICEMAN_06004_003570_EMETSELCHおい、また何か来たぞ……。
377376TEXT_VOICEMAN_06004_003580_HYTHLODAEUSああ、あれは新種のサメだね。 先日イデアを登録したばかりのものだ。
378377TEXT_VOICEMAN_06004_003590_HYTHLODAEUSサメは海洋生物の中でも人気が高い。 亜種を創ろうと挑む者が絶えなくてさ……
379378TEXT_VOICEMAN_06004_003600_HYTHLODAEUS最初はもちろん、順当な考え方をされていたよ。 大きさの違いだとか、異なる海域への適正を持つとかね。 けれどそれに留まらず、 挑戦者たちは空飛ぶサメを創り、賢いサメを創った。 頭の数を増やし、今回のアレは手足ときた! わお、すごい、まるで無意味だ! ほかにやるべきことを探すようにって言いたいくらいだったけど、 最終的には執念を買って承認ってことに……
380379TEXT_VOICEMAN_06004_003610_EMETSELCHチイッ
381380TEXT_VOICEMAN_06004_003620_VENASハッ
382381TEXT_VOICEMAN_06004_003630_VENAS(-見覚えのある女性-)危なかった……。 怪我はありませんでしたか?
383382TEXT_VOICEMAN_06004_003640_VENAS(-見覚えのある女性-)あら? あなたたち……!
384383TEXT_VOICEMAN_06004_003650_HYTHLODAEUSヴェーネス様! まさかこんなところで会えるなんて!
385384TEXT_VOICEMAN_06004_003660_EMETSELCH……この前、過去に十四人委員会に属した者は、 ほとんどが退任とともに星に還っていると言っただろう。
386385TEXT_VOICEMAN_06004_003670_EMETSELCH彼女はその「ほとんど」に含まれない、稀有な例だ。 かつて座に在り、それを譲ったあともこうして活動している。
387386TEXT_VOICEMAN_06004_003680_EMETSELCHヴェーネス……前代のアゼムを務めた人物だよ。
388387TEXT_VOICEMAN_06004_003690_VENASお久しぶりですね。 会えて嬉しいわ、ヒュトロダエウス。
389388TEXT_VOICEMAN_06004_003700_VENAS当代のエメトセルクも。 でもあなた、また眉間の皺が深くなったのではありませんか?
390389TEXT_VOICEMAN_06004_003710_VENASまだ若いのに……。 あまり顔をしかめてばかりではいけませんよ。
391390TEXT_VOICEMAN_06004_003720_EMETSELCHあなたの後任が、ずいぶん、大変、とても、やんちゃなもので。
392391TEXT_VOICEMAN_06004_003730_VENASまあ、あの子は元気?
393392TEXT_VOICEMAN_06004_003740_HYTHLODAEUS相変わらずですよ。 この前なんて、噴火間近の火山に突撃したりして。 ……お聞きになります?
394393TEXT_VOICEMAN_06004_003750_VENASええ、よければあとで是非!
395394TEXT_VOICEMAN_06004_003760_VENASそれから、そちらのあなたは……
396395TEXT_VOICEMAN_06004_003770_VENASもしや、今よりも先の時間…… つまりは「未来」からきたのではありませんか?
397396TEXT_VOICEMAN_06004_003775_VENASあなたに、私の紡いだ魔法が掛けられているのを感じます。 けれど、そんなことをした覚えはない……。
398397TEXT_VOICEMAN_06004_003776_VENASとなれば……掛けたのは「今より先」の私ではないか、と。
399398TEXT_VOICEMAN_06004_003780_HYTHLODAEUSちなみに、どんな魔法なんですか?
400399TEXT_VOICEMAN_06004_003790_VENAS旅人のための護りです。 あらゆる状況で、エーテルの変質を防ぎます。
401400TEXT_VOICEMAN_06004_Q5_000_002_NONE_VOICE何と言う?
402401TEXT_VOICEMAN_06004_A5_000_004_NONE_VOICEもしかして、光の加護……?
403402TEXT_VOICEMAN_06004_A5_000_005_NONE_VOICE蛮神の信徒にならなくなる?
404403TEXT_VOICEMAN_06004_003800_VENAS心当たりがあるようですね。 護りの魔法は数あれど、あなたに掛かっているそれは、 私の術式で間違いないでしょう。
405404TEXT_VOICEMAN_06004_003805_VENAS「蛮神」が何を指すのかはわかりませんが、 エーテルのバランスを乱して精神干渉をするような技は、 確かにその魔法で防げます。
406405TEXT_VOICEMAN_06004_003806_VENAS……心当たりがあるようですね。
407406TEXT_VOICEMAN_06004_003810_EMETSELCHだからといって未来からきたなどと……! いくらなんでもありえない!
408407TEXT_VOICEMAN_06004_003820_VENAS……未来のことを、あなたのことを話してはいけない?
409408TEXT_VOICEMAN_06004_003830_ELIDIBUS君が帰ってくる「ここ」は あくまで終末が起きたという歴史を辿った世界――
410409TEXT_VOICEMAN_06004_003840_ELIDIBUS過去で何をしたところで 悲劇をなかったことにはできない
411410TEXT_VOICEMAN_06004_003850_VENASそう……あなたが戻る未来は変わらないけれど、 私たちが、別の歴史を歩む可能性があると……。
412411TEXT_VOICEMAN_06004_003860_VENASいいですね、それ。 まだ誰も検証していない領域に挑むの、私は好きですよ。
413412TEXT_VOICEMAN_06004_003870_VENASそれに、どんな事実を知っていたとて、 未来は訪れる瞬間までわからないものです。 心配していただくことでもないかと。
414413TEXT_VOICEMAN_06004_003880_VENAS……なにより。 わざわざここを訪れたのには、 相応の大事な理由があるのでしょう?
415414TEXT_VOICEMAN_06004_003890_VENASよければ、話してみてはもらえませんか。 力になれることがあるかもしれません。
416415TEXT_VOICEMAN_06004_003900_EMETSELCHはぁ…
417416TEXT_VOICEMAN_06004_003910_EMETSELCHまったく……。 それが本当なら、とんだ事情を隠していたものだな。
418417TEXT_VOICEMAN_06004_003920_EMETSELCH私も、十四人委員会としてしっかり聞かせてもらうぞ。 お前が何者で、どうしてここへ来たのかを……今度こそな。
419418TEXT_VOICEMAN_06004_003930_VENASひとまず、落ち着ける場所に移動しましょうか。
420419TEXT_VOICEMAN_06004_003940_VENAS私は、エルピスで働く古い知人からの依頼を受けて、 数日前からここに滞在しています。
421420TEXT_VOICEMAN_06004_003950_VENASこの先のポイエテーン・オイコスに館を借りているので、 そこへ向かいましょう。
422421TEXT_VOICEMAN_06004_003960_VENAS……大丈夫、この出会いは、きっと間違いじゃないわ。
423422TEXT_VOICEMAN_06004_003970_VENASそうでなければ、こんなわかりやすい目印をつけて、 過去の自分の近くに向かわせたりしません。
424423TEXT_VOICEMAN_06004_003980_VENASわかりますよ、ほかでもなく私の考えですもの。
425424TEXT_VOICEMAN_06004_003990_HYTHLODAEUSいい香りですね……ほっとする。
426425TEXT_VOICEMAN_06004_004000_VENASお菓子もあればよかったのですが…… 旅暮らしの癖が抜けなくて、どうも身軽さを優先してしまうの。
427426TEXT_VOICEMAN_06004_004010_VENASお茶のおかわりなら、いくらでも。 お湯は温かいまま保っていますから、焦る必要もありません。
428427TEXT_VOICEMAN_06004_004020_VENASゆっくりでいい……聞かせてもらえますか? あなたのことと、ここに来た理由について……。
429428TEXT_VOICEMAN_06004_Q6_000_001_NONE_VOICE自分がいたのは……
430429TEXT_VOICEMAN_06004_A6_000_001_NONE_VOICE終末という、災厄の先にある未来だ
431430TEXT_VOICEMAN_06004_A6_000_002_NONE_VOICEある神によって、世界が分割された未来だ
432431TEXT_VOICEMAN_06004_A6_000_003_NONE_VOICE星を捨てる危機に瀕している未来だ
433432TEXT_VOICEMAN_06004_004030_EMETSELCH……順を追って話してみろ。
434433TEXT_VOICEMAN_06004_004040_EMETSELCH……荒唐無稽だ、とても信じられたものじゃない。
435434TEXT_VOICEMAN_06004_004050_HYTHLODAEUSそうだね……。 正直、想像すらつかない部分も多いよ。
436435TEXT_VOICEMAN_06004_004060_HYTHLODAEUSヴェーネス様はどう思います?
437436TEXT_VOICEMAN_06004_004070_VENAS……最初の終末が、 いつ、どうして起こったのかが正確でない以上、 現時点では真偽を判断する材料がありません。
438437TEXT_VOICEMAN_06004_004080_VENASですから、すべて真実であるという前提に立って、 「なぜ私がそうしたのか」を考えていました。
439438TEXT_VOICEMAN_06004_004090_VENAS大衆と十四人委員会が選んだ道…… それに反してハイデリンを創り出す理由を、 少なくとも今の私では、はっきりと説明できません。
440439TEXT_VOICEMAN_06004_004100_VENASもちろん、そのときになってみないと、 わからないことも多いでしょうが…… 簡単に下せる決断ではなかったはず。
441440TEXT_VOICEMAN_06004_004110_VENAS何かもう少し…… 「そうするしかなかった」要因があるように思えるのです。
442441TEXT_VOICEMAN_06004_004120_VENASそれから、なぜあなたに、 エルピスの花を標にしろと言ったのか。
443442TEXT_VOICEMAN_06004_004130_VENAS花そのものや、追う過程が大事だったとも考えられますが、 あなたがここへ至っている以上、 エルピスという場所にもきっと何かがある……。
444443TEXT_VOICEMAN_06004_004140_VENASそれが何なのか……私はあなたに、何をすべきなのか……。
445444TEXT_VOICEMAN_06004_004150_HYTHLODAEUSそっちについては、こうも考えられませんか?
446445TEXT_VOICEMAN_06004_004160_HYTHLODAEUS彼らの歴史においては、終末は不可避となり、 もう星から逃げるしかない……
447446TEXT_VOICEMAN_06004_004170_HYTHLODAEUS彼女たちの歴史においては、終末は不可避となり、 もう星から逃げるしかない……
448447TEXT_VOICEMAN_06004_004180_HYTHLODAEUSせめてその未来についてワタシたちに伝えておくことで、 別の歴史が生じる可能性を作りたかった、とか。
449448TEXT_VOICEMAN_06004_004190_VENAS確かに、理屈としてはあり得る話です。
450449TEXT_VOICEMAN_06004_004200_VENASけれど、それが主たる目的なら、 わざわざエルピスに誘導する理由がない……。
451450TEXT_VOICEMAN_06004_004210_VENAS留守である可能性を考慮しても、私の家にするか、 十四人委員会のいるアーモロートを選ぶ方が賢明でしょう。
452451TEXT_VOICEMAN_06004_004220_HYTHLODAEUSまあ、そうか……。 彼はそのハイデリンってものから、 向かうべき時を指定されたわけじゃない。
453452TEXT_VOICEMAN_06004_004230_HYTHLODAEUSまあ、そうか……。 彼女はそのハイデリンってものから、 向かうべき時を指定されたわけじゃない。
454453TEXT_VOICEMAN_06004_004240_HYTHLODAEUSとなれば、ワタシたちと出会えるかどうかは、 重要じゃなかったというわけですね。
455454TEXT_VOICEMAN_06004_004250_VENASあるいは、この偶然とも思える出会いが果たされることに、 何らかの根拠を以て賭けていたのかもしれませんが……。
456455TEXT_VOICEMAN_06004_004260_HYTHLODAEUSふむ……パズルをしようにも、 重要なピースが足りてないみたいだ……。
457456TEXT_VOICEMAN_06004_004270_VENAS……確かな事実があるとすれば。
458457TEXT_VOICEMAN_06004_004280_VENAS終末が聞いたとおりのものならば、それは、 私にとってかけがえのないものを焼き払おうとしています。
459458TEXT_VOICEMAN_06004_004290_VENASそんな事象を前にして、長い時間も費やして、 用意した手段が「逃げる」だけ……?
460459TEXT_VOICEMAN_06004_004300_VENAS普通なら、まず、 終末を完全に退ける方法を考えるはずでしょう。
461460TEXT_VOICEMAN_06004_004310_HYTHLODAEUSそれは、十四人委員会でも果たせなかったことですし、 不可能だと考えたのでは?
462461TEXT_VOICEMAN_06004_004320_VENAS私は、「不可能」を信じていない。
463462TEXT_VOICEMAN_06004_004330_VENASハイデリンが私なのであれば、 それだけは、揺るぎない事実だと思います。
464463TEXT_VOICEMAN_06004_004340_EMETSELCHよくもまあ、こんな妄言に出てくる自分を、 本当に自分だと思えたものだな……!
465464TEXT_VOICEMAN_06004_004350_EMETSELCH私は納得していない……できるものか…… この善き時代が、そんなわけのわからない終わりを迎えるだと?
466465TEXT_VOICEMAN_06004_004360_EMETSELCHだいたい、そいつの語る私は、 およそこの私とかけ離れているじゃないか。
467466TEXT_VOICEMAN_06004_004370_EMETSELCH同胞たちがゾディアークに命を捧げたとして、 星のためであったなら、人として誇るべきことだ。
468467TEXT_VOICEMAN_06004_004380_EMETSELCHだというのに……私が、在りし日の街を模しただと? そんなものは、彼らの行いへの冒涜だろう。
469468TEXT_VOICEMAN_06004_004390_EMETSELCHお前をそこに招き入れた理由も、まったく理解ができない! 自ら計画失敗の要因を作ったようなものじゃないか。
470469TEXT_VOICEMAN_06004_004400_EMETSELCH確かに、この時代の復活なんてものを背負わされると思うと、 厭で厭で仕方がない……腹の底からうんざりする……。
471470TEXT_VOICEMAN_06004_004410_EMETSELCHだが……自分からそれを投げ出すような真似を、私がすると?
472471TEXT_VOICEMAN_06004_004420_EMETSELCHずいぶんと侮ってくれたものだな……!
473472TEXT_VOICEMAN_06004_004430_EMETSELCH……世迷言はもう十分だ。 私は仕事に戻る、二度と邪魔をするな。
474473TEXT_VOICEMAN_06004_004440_HYTHLODAEUSエメトセルク! ちょっと待ってよ……!
475474TEXT_VOICEMAN_06004_004450_VENAS……もうひとつ、聞かせてください。 ここまでエルピスを見てきて、 何か気になったことはありませんでしたか?
476475TEXT_VOICEMAN_06004_Q7_000_001_NONE_VOICE何と言う?
477476TEXT_VOICEMAN_06004_A7_000_001_NONE_VOICE終末には、デュナミスが関わっていると思う
478477TEXT_VOICEMAN_06004_A7_000_002_NONE_VOICEヘルメスとメーティオンが鍵だと思う
479478TEXT_VOICEMAN_06004_A7_000_003_NONE_VOICEまだ、とくには……
480479TEXT_VOICEMAN_06004_004460_VENASデュナミス……エーテルとは異なる力ですね。 ええ、私も専門ではありませんが理解はしています。
481480TEXT_VOICEMAN_06004_004470_VENASそして局長であるヘルメスが、 メーティオンを創るにあたってそれを研究していると……。 詳しく調べてみる価値はありそうですね。
482481TEXT_VOICEMAN_06004_004480_VENASなるほど……。 エンテレケイアであるメーティオンと、 その創り手であるヘルメスですか。
483482TEXT_VOICEMAN_06004_004490_VENAS確かに、終末に関係すると思しきアーカーシャという力が、 デュナミスと同一であるならば、彼らが鍵と言えそうですね。 詳しく調べてみる価値はあるかと。
484483TEXT_VOICEMAN_06004_004500_VENASとなると、ひとまずは引き続き、 あなたの歴史でファダニエルとなった存在…… ヘルメスのことを中心に調べていくのがよさそうですね。
485484TEXT_VOICEMAN_06004_004510_VENAS未来でアーカーシャと終末の関係が疑われたなら、 同一の力と思しきデュナミスや、 メーティオンについても調べておくべきかと。
486485TEXT_VOICEMAN_06004_004520_VENASそうと決まれば、行動あるのみです。
487486TEXT_VOICEMAN_06004_004530_VENAS今はまだ欠けているピースが、きっとこの地にある。 それを手にしたとき、未来の私が描いた絵の全容が…… あなたが受け取るべき答えが導き出せるでしょう。
488487TEXT_VOICEMAN_06004_004540_VENAS私にも、どうか協力させてください。
489488TEXT_VOICEMAN_06004_004550_VENAS大丈夫、彼が私の知る…… アゼムから聞かされたとおりの彼ならば、 きっとこのままお別れにはならないわ。
490489TEXT_VOICEMAN_06004_004560_VENAS風が心地いい…… それに、とても綺麗……。
491490TEXT_VOICEMAN_06004_004570_VENAS……あなたのいた未来の世界も、変わらず美しいですか?
492491TEXT_VOICEMAN_06004_Q8_000_001_NONE_VOICE何と言う?
493492TEXT_VOICEMAN_06004_A8_000_001_NONE_VOICEもちろん!
494493TEXT_VOICEMAN_06004_A8_000_002_NONE_VOICEところによる
495494TEXT_VOICEMAN_06004_A8_000_003_NONE_VOICEこっちの方がいい
496495TEXT_VOICEMAN_06004_004580_VENASふふ、あなた越しに、素敵な世界が垣間見えそう。 一歩一歩を楽しんでいるのですね。
497496TEXT_VOICEMAN_06004_004590_VENASあら、それはどういう意味かしら? 怪しい場所や怖ろしい場所があるということなら、 むしろ非常に興味がありますが……。
498497TEXT_VOICEMAN_06004_004600_VENASエルピスは、私たちから見てもとくに美しい場所ですから…… 比べる相手がよくなかったかもしれませんね。
499498TEXT_VOICEMAN_06004_004610_VENAS……よければ、待つ間にあなたの旅の話を聞かせてください。
500499TEXT_VOICEMAN_06004_004620_VENASここに至った経緯については教えてもらいましたが、 今度はもっと、取り留めのない……あなただけの旅の話を。
501500TEXT_VOICEMAN_06004_004630_VENASハイデリンの目的を明らかにするため、 未来の世界を知りたいという意図もありますが……
502501TEXT_VOICEMAN_06004_004640_VENAS何より、同じ旅人として興味があるのです。 知らない場所に行った人から話を聞きたいと思うのは、 私たちのさがでしょう?
503502TEXT_VOICEMAN_06004_004650_VENASそんなことがあるだなんて! ああ、私も見てみたかった……!
504503TEXT_VOICEMAN_06004_004660_VENASはぁ
505504TEXT_VOICEMAN_06004_004670_VENASなんて不自由で厳しい世界…… けれど、そこに生きる人々の、なんと愛しいことでしょう。
506505TEXT_VOICEMAN_06004_004680_VENAS人は、そんなふうにもなれる…… 可能性の輝きは、彼方でも、やっぱり煌めき続けている……。
507506TEXT_VOICEMAN_06004_004690_VENASありがとう、とびきり素敵なお話でした。
508507TEXT_VOICEMAN_06004_004700_VENAS……先ほども少し話に出ていましたが、 私はもともと、世界の成り立ちを追い求める学者だったのです。
509508TEXT_VOICEMAN_06004_004710_VENASエーテルとは何? 物はどうしてこんな形をしているの? 私たちの始まりは……?
510509TEXT_VOICEMAN_06004_004720_VENAS世界はそういった謎に満ちている。 いくつかには、それらしき答えを出しもしました。
511510TEXT_VOICEMAN_06004_004730_VENASけれど、突き詰めていくほどに驚きは増すばかり。 世界の法則が今のようであり、私たちが存在していることは、 まさしく奇跡のような必然だったのです。
512511TEXT_VOICEMAN_06004_004740_VENAS遥か天地を巡り、移ろいながら悠久を渦巻く熱が、 こうして私やあなたという形をとっている。
513512TEXT_VOICEMAN_06004_004750_VENASそれがどれほどの確率の出来事かを思えば、 想像できる範疇のことなんて、 何も不可能ではないように感じるのです。
514513TEXT_VOICEMAN_06004_004760_VENAS……そう気づいたとき、急激にこみあげてきた想いが、 私の「当たり前」を打ち砕きました。
515514TEXT_VOICEMAN_06004_004770_VENAS何かとてつもなく大きなもの……運命だとかそういうものに、 命が、人が、愛されているのだという感覚。
516515TEXT_VOICEMAN_06004_004780_VENAS同時に、数多の奇跡と、不確定な可能性の上にある今が、 ひどく脆いもののようにも思えました。
517516TEXT_VOICEMAN_06004_004790_VENAS私は、誰かに、何かに会いたくなって、思わず飛び出した。 この瞬間に輝く世界を、見て、聞いて、感じて、 もっともっと知りたいと考えたのです。
518517TEXT_VOICEMAN_06004_004800_VENASそれが、遠い昔の、旅の始まりでした。
519518TEXT_VOICEMAN_06004_004810_VENAS「当たり前」が取り払われた世界は、 何もかもが新鮮で、とても美しかった。
520519TEXT_VOICEMAN_06004_004820_VENAS眼前に広がる地平、吸い込まれるような空。 静かだけれど力強い、自然の息遣い……
521520TEXT_VOICEMAN_06004_004830_VENASそれらの合間に、人の営みが明かりを灯し、言の葉を響かせる。 そんな光景に胸があたたかくなった。
522521TEXT_VOICEMAN_06004_004840_VENAS何より、出会う人そのものが、たまらなく好きだった。
523522TEXT_VOICEMAN_06004_004850_VENAS……だから、皆のためにできることをしていたら、 還るに還れなくなってしまったのです。
524523TEXT_VOICEMAN_06004_004860_VENASもしかしたら、未来の私も…… ハイデリンも探し続けているのかもしれませんね。
525524TEXT_VOICEMAN_06004_004870_VENAS生きる理由ではなく、死ぬことができる理由を。
526525TEXT_VOICEMAN_06004_004880_VENAS多くの可能性を持ち、ゆえにこそときに迷える人を、 「もう大丈夫だ」と思える瞬間を……。
527526TEXT_VOICEMAN_06004_004890_VENASこの星の未来に生きるあなた…… いまだ人の行く末を問い、手放せずにいる私に、どうか答えて。
528527TEXT_VOICEMAN_06004_004900_VENASあなたの旅は、良いものでしたか?
529528TEXT_VOICEMAN_06004_004910_GALENEすみません、遅くなりました!
530529TEXT_VOICEMAN_06004_004920_GALENEお待たせしてしまって、本当にごめんなさい。 観察対象が、こんなときに限って暴れちゃって……。
531530TEXT_VOICEMAN_06004_004930_VENASお仕事おつかれさまです。 おかげでのんびり話もできましたから、気にしないで。
532531TEXT_VOICEMAN_06004_004940_GALENEありがとうございます……。 それで、ええと、私に聞きたいことというのは……?
533532TEXT_VOICEMAN_06004_004950_VENAS実は、ヘルメスの創ったメーティオンに興味があるのです。 あなたは、大勢の彼女が翔ぶところを見たとか……?
534533TEXT_VOICEMAN_06004_004960_GALENEなんだ、そのことでしたか! ええ、ええ、しっかと見ましたとも!
535534TEXT_VOICEMAN_06004_004970_GALENEあの日は夜の観察があったので、 六洋院を出たのが夜半過ぎだったんです。
536535TEXT_VOICEMAN_06004_004980_GALENEなんとなく星空を見上げながら歩いていたら、 南東の方角に、天へと昇る「さかさまの流星」がピカッと!
537536TEXT_VOICEMAN_06004_004990_GALENEいくつか立て続けに流れていったものだから、 私、もっとよく見えるところを探して、 この島の端まで行ったんです。
538537TEXT_VOICEMAN_06004_005000_GALENEそしたら、少し先の島に、 ヘルメスとたくさんのメーティオンたちがいて……。
539538TEXT_VOICEMAN_06004_005010_GALENEそのメーティオンたちが夜空へと翔んでいく姿が、 さかさまの流星の正体だったんです!
540539TEXT_VOICEMAN_06004_005020_VENASなるほど……。 それについて、ヘルメスと話をしたことは?
541540TEXT_VOICEMAN_06004_005030_GALENEあまりに綺麗な光景だったので、 翌日すぐに、どんな設計で、 何のために翔ばしているのか聞きに行ったんです。
542541TEXT_VOICEMAN_06004_005040_GALENEでも、まだ個人的な実験の途中だから、 情報を共有する段階にないって言われちゃって……。
543542TEXT_VOICEMAN_06004_005050_GALENEだから私も、話してもらえる日をまってるところなんです!
544543TEXT_VOICEMAN_06004_005060_GALENEヘルメスは今も時折あの浮島に行っているようですから、 実験自体は進んでいるんじゃないかと思いますよ。
545544TEXT_VOICEMAN_06004_005070_VENAS状況はよくわかりました。 私たちも、話が聞けるのを楽しみに待ちたいと思います。
546545TEXT_VOICEMAN_06004_005080_VENASお伺いしたかったのは、それだけです。 仕事の最中にお呼び立てしてしまって、 申し訳ありませんでした。
547546TEXT_VOICEMAN_06004_005090_GALENEいえいえ! 同じことを気にしている方に会えて嬉しかったです。
548547TEXT_VOICEMAN_06004_005100_GALENEあっ、このまま下に降りますか? でしたら、扉をお繋ぎしますけど……。
549548TEXT_VOICEMAN_06004_005110_VENASでは、お言葉に甘えて……。
550549TEXT_VOICEMAN_06004_005120_VENAS膝くらいはつかせるつもりでいたのですが…… 甘かったですね。
551550TEXT_VOICEMAN_06004_005130_VENAS確か、アゼムと手合わせしたときもそうでした。 あなたといい彼といい、 私の半分も生きていないのにたくましいこと!
552551TEXT_VOICEMAN_06004_005140_VENAS確か、アゼムと手合わせしたときもそうでした。 あなたといい彼女といい、 私の半分も生きていないのにたくましいこと!
553552TEXT_VOICEMAN_06004_005150_VENASでも、あなたの冒険がそれだけ…… 言葉で語ってくれたのよりもずっと、 困難の連続だったということでしょう。
554553TEXT_VOICEMAN_06004_005160_VENASお互いに、実りの多い旅をしてきたようですね。
555554TEXT_VOICEMAN_06004_005170_VENASあら、あなたを乗せてくれる気になったのかしら?
556555TEXT_VOICEMAN_06004_005180_VENASよかったですね。 その子、一度懐いた相手のことは忘れませんよ。 これでいつでも背中を貸してくれるはずです。
557556TEXT_VOICEMAN_06004_005190_VENAS小さな島ですね。 これといって、特別な機材もない……。
558557TEXT_VOICEMAN_06004_005200_VENAS仕方がありません。 過去が視られるか試してみましょう。 ……やったことはありますか?
559558TEXT_VOICEMAN_06004_005210_VENASあるけれど、自在に操れるわけではないと……。 でしたら、私が補助しましょう。
560559TEXT_VOICEMAN_06004_005220_VENASもう少し近くへ……私のすぐ前に立ってください。
561560TEXT_VOICEMAN_06004_005230_VENAS過去を視るには、おおまかにふたつの手段があります。
562561TEXT_VOICEMAN_06004_005240_VENASひとつは、当人がその記憶を想起しているときに、 心の壁を超えて窺い見る方法……。
563562TEXT_VOICEMAN_06004_005250_VENASもうひとつが、場のエーテルに刻まれた記憶を、 読み解くという方法です。
564563TEXT_VOICEMAN_06004_005260_VENAS魂に記憶が刻まれていくように、 世界に満ちるエーテルにだって、歴史は刻まれていくのです。
565564TEXT_VOICEMAN_06004_005270_VENASもっとも、そういったものは消えやすいので、 必ず読み取れるとは限りませんが……。
566565TEXT_VOICEMAN_06004_005280_VENASともかく、やってみましょう。 さあ、目を閉じて……。
567566TEXT_VOICEMAN_06004_005290_METEION……いずれの個体にも損傷はなし。 順調に、それぞれが目的とする星に向けて翔んでいます。
568567TEXT_VOICEMAN_06004_005300_METEIONおよそ108サイクル後、すべての調査を終え、 報告を送信する予定です。
569568TEXT_VOICEMAN_06004_005310_METEION今回の伝達事項は以上。 共有意識への接続を終了し、自我を復旧します……。
570569TEXT_VOICEMAN_06004_005320_METEION……だって! ヘルメス、順調、よかったね!
571570TEXT_VOICEMAN_06004_005330_HERMESふー
572571TEXT_VOICEMAN_06004_005340_HERMESああ、本当によかった……。 ここまで、失敗の連続だったからな……。
573572TEXT_VOICEMAN_06004_005350_HERMES宇宙は、常に予想を上回ってくる。 人はいまだ真理を掴んでなどいないのだと、 痛感させられた……。
574573TEXT_VOICEMAN_06004_005360_METEIONでも、わたしたちみんなで、試行錯誤、いっぱいした! だから調査、ちゃんと終わる!
575574TEXT_VOICEMAN_06004_005370_HERMESそうだな……。 君たちのがんばりのおかげだ。
576575TEXT_VOICEMAN_06004_005380_METEIONへへー
577576TEXT_VOICEMAN_06004_005390_METEIONどんな答え、返ってくるかな? 生きる理由、命の意味、なんだろうね。
578577TEXT_VOICEMAN_06004_005400_HERMES……この中には、アーテリスよりずっと進んでいる星も、 まだまだ原始的な星もあるだろう。
579578TEXT_VOICEMAN_06004_005410_HERMES築いてきた文化は違うだろうし、それどころか、 形状すら異なる知的生命がいるかもしれない。
580579TEXT_VOICEMAN_06004_005420_HERMESだとしたら、きっと…… この星で信じられているのとはまったく別の、 命の捉え方をしているのではないかと思う。
581580TEXT_VOICEMAN_06004_005430_METEIONまったく別の、は、どんな?
582581TEXT_VOICEMAN_06004_005440_HERMESはは……想像もつかないな……。
583582TEXT_VOICEMAN_06004_005450_HERMESけれど、どんな答えが届いたとしても、 頭ごなしに否定したりせず、考えていきたい……。
584583TEXT_VOICEMAN_06004_005460_HERMESみんなに伝えて、弁論をしてもらうのもいいだろう。
585584TEXT_VOICEMAN_06004_005470_HERMESその先で……人だけじゃない…… ひとつでも多くの命が、幸せを知れたらいいと思うんだ。
586585TEXT_VOICEMAN_06004_005480_HERMES……メーティオン。 自分は君に翔び方を教えたが、歩き方は…… 生命としての生き方は、到底教えられなかった。
587586TEXT_VOICEMAN_06004_005490_HERMESしかし、永い永い旅の果てに、 君はきっと、それを知る誰かに出会うだろう。
588587TEXT_VOICEMAN_06004_005500_HERMESそうして答えを得て、再びここへ帰ってきたときには…… 君を大いに讃え、労おう。
589588TEXT_VOICEMAN_06004_005510_METEION砂糖、どばどばの、リンゴで……?
590589TEXT_VOICEMAN_06004_005520_HERMES君は食べられないじゃないか……。
591590TEXT_VOICEMAN_06004_005530_HERMES何か形にした方がいいのなら……そうだな……。
592591TEXT_VOICEMAN_06004_005540_HERMES花を……。
593592TEXT_VOICEMAN_06004_005550_HERMESいつかこの旅をやり遂げた君に、心から花を贈ろう。
594593TEXT_VOICEMAN_06004_005560_VENAS……あなたは、どう思いますか?
595594TEXT_VOICEMAN_06004_Q9_000_001_NONE_VOICE何と言う?
596595TEXT_VOICEMAN_06004_A9_000_001_NONE_VOICEヘルメスが、望んで終末を起こすはずがない
597596TEXT_VOICEMAN_06004_A9_000_002_NONE_VOICEヘルメスは優しい……でも……
598597TEXT_VOICEMAN_06004_A9_000_003_NONE_VOICEこれを視ただけじゃわからない
599598TEXT_VOICEMAN_06004_005570_VENASええ、私もそのように感じました。
600599TEXT_VOICEMAN_06004_005580_VENAS依然として、エルピスに終末にまつわる鍵があるとするなら、 ヘルメスとメーティオンの周辺が疑わしい。 けれども、意図的にそれを引き起こすようには思えません。
601600TEXT_VOICEMAN_06004_005590_VENAS……そうですね。 優しくとも、彼の計画が望みどおりの形で進むかどうかは、 また別の話でしょう。
602601TEXT_VOICEMAN_06004_005600_VENAS何か意図しない事故や見落としがあって、 終末に繋がる要因を作ってしまう可能性も十分にある……。
603602TEXT_VOICEMAN_06004_005610_VENAS確かに、はっきりとした証拠は掴めていません。 ですが少なくとも、彼らが意図的に終末を起こすことはない…… 私はそう感じました。
604603TEXT_VOICEMAN_06004_005620_VENASだからといって、終末と無関係とも言い切れませんが。 本人たちのあずかり知らぬところで関与してしまう可能性も、 依然として残っています。
605604TEXT_VOICEMAN_06004_005630_VENAS……そこで、次の手を提案させてください。
606605TEXT_VOICEMAN_06004_005640_VENASヘルメスにも、あなたの真実を…… 終末のことを話してみるのはどうでしょうか?
607606TEXT_VOICEMAN_06004_005650_VENAS本人に災厄を望む意志がないのであれば、 それを阻止すべく、知恵や力を貸してくれるかもしれません。
608607TEXT_VOICEMAN_06004_005660_VENASそれでは、急いで彼を探さなければいけませんね。 あの優しい人たちが、悲しい宿命に絡めとられてしまう前に。
609608TEXT_VOICEMAN_06004_005670_VENASひとまず、もとの島まで戻るとしましょう。
610609TEXT_VOICEMAN_06004_005680_HERMES待たせてすまない。 十四人委員会の件とは別の、重要な話があると聞いたが……。
611610TEXT_VOICEMAN_06004_005690_EMETSELCHああ、あるとも。 まさしく信じられないような話がな。
612611TEXT_VOICEMAN_06004_005700_EMETSELCH私たちにしたのと同じ話をしてやれ。 お前が何者で、何を求めてここへ来たのか……。
613612TEXT_VOICEMAN_06004_005710_HERMES……終末の、災厄……そんな……。
614613TEXT_VOICEMAN_06004_005720_VENAS私たちは今のところ、終末の現象の数々は、 デュナミスによって引き起こされているのではと考えています。
615614TEXT_VOICEMAN_06004_005730_VENASそして、ここでそれを最も熟知しているのは、 ヘルメス、あなたであろうと……。
616615TEXT_VOICEMAN_06004_005740_VENAS一方で、あなたが望んで終末を起こすとは思っていません。 ですので私たちは、糾弾するためではなく、 その知恵をお借りするために来たのです。
617616TEXT_VOICEMAN_06004_005750_VENASすぐにすべてを信じるのは難しいかもしれませんが…… この話を真実だとした場合の見解を、 聞かせてはいただけないでしょうか?
618617TEXT_VOICEMAN_06004_005760_HERMESヴェーネス様……あなたまで……。
619618TEXT_VOICEMAN_06004_005770_HERMES……確かに、二度の終末は、 いずれもデュナミスが作用したもののように思える。
620619TEXT_VOICEMAN_06004_005780_HERMES顕著なのは、効果の表れ方だ。 一度目の終末では創造魔法を暴発させ、 再来した終末では、人そのものを変異させている……。
621620TEXT_VOICEMAN_06004_005790_HERMESこの違いは、両時代の人が有するエーテル量の差によって、 生じているのではないだろうか……。
622621TEXT_VOICEMAN_06004_005800_HERMES前にも話したとおり、エーテルが少ない方が、 デュナミスと繋がりやすい。
623622TEXT_VOICEMAN_06004_005810_HERMES旧来の人、つまり自分たちは、 大量のエーテルを有しているためデュナミスと繋がりにくい。 そのため身体ではなく、行使する術の方に影響が出た。
624623TEXT_VOICEMAN_06004_005820_HERMES一方で未来の人は…… 本当に世界が分割されるのであればだが…… 分かたれたぶんだけエーテルが薄い。
625624TEXT_VOICEMAN_06004_005830_HERMESよってデュナミスの干渉を受けやすく、 自身の変化を引き起こされたと考えられるだろう……。
626625TEXT_VOICEMAN_06004_005840_HERMESただ、そうなのだとすれば……真に注目すべき点は……。
627626TEXT_VOICEMAN_06004_005850_EMETSELCH……憶測でもいい、言ってみろ。
628627TEXT_VOICEMAN_06004_005860_HERMES真に注目すべき点は、絶望や恐怖、負の感情によってのみ、 それらの現象が引き起こされているという点だ。
629628TEXT_VOICEMAN_06004_005870_HERMESデュナミスは、想いによって作用する力…… だからこそ、作用を「受ける側」と「仕掛ける側」が、 同じ想いを抱いていれば効きやすくなる。
630629TEXT_VOICEMAN_06004_005880_VENASつまり、終末は星の循環不全などではない……
631630TEXT_VOICEMAN_06004_005890_VENAS何者かが負の感情によってデュナミスを動かし、 アーテリスを腐らせようとしている……と?
632631TEXT_VOICEMAN_06004_005900_EMETSELCHとんだ不届き者がいたものだな……。 そいつの正体に、心当たりは?
633632TEXT_VOICEMAN_06004_005910_HERMES……終末は、天脈の薄い地域から本格化する。 君は、そう言ったな。
634633TEXT_VOICEMAN_06004_005920_HERMES天脈は、星のいちばん外側にあるエーテルの流れだ。
635634TEXT_VOICEMAN_06004_005930_HERMESもしも、デュナミスを用いた侵食が、 「星の外」から来ているのなら…… 真っ先に食い破られるのは、そこになる。
636635TEXT_VOICEMAN_06004_005940_METEIONこんにちは……聞こえますか……?
637636TEXT_VOICEMAN_06004_005950_METEION私は……あなたに敵対する者じゃありません……。
638637TEXT_VOICEMAN_06004_005960_METEIONあなたの音を聞き……想いを感じ…… 考えを……知りたいのです……。
639638TEXT_VOICEMAN_06004_005970_METEIONどうか……仲良くしてくれませんか……?
640639TEXT_VOICEMAN_06004_005980_HERMESメーティオン、どうしたんだ……?
641640TEXT_VOICEMAN_06004_005990_METEION時間になりました。 自我をシャットダウンし、共有意識に接続……。
642641TEXT_VOICEMAN_06004_006000_METEION姉妹 (わたし)たちからの調査報告をお届けします。
643642TEXT_VOICEMAN_06004_006010_METEIONあ、あ、あ、うあああぁぁ……ッ!
644643TEXT_VOICEMAN_06004_006020_METEION痛い……痛いぃ……苦しいよう……!
645644TEXT_VOICEMAN_06004_006030_METEIONやめて、熱い……熱い……わかんない……寒いの……。 寒くて痛い……痛くて……悲しい……。
646645TEXT_VOICEMAN_06004_006040_HERMESメーティオン、しっかりするんだ……!
647646TEXT_VOICEMAN_06004_006050_METEION悲しい……怖いよ……。 さみしい……苦しい……あぁぁ……ッ!
648647TEXT_VOICEMAN_06004_006060_METEIONどして……私たち……こんな…… つらいよ……痛い……憎い……憎い……憎い!
649648TEXT_VOICEMAN_06004_006070_METEION違う……こんなの……ダメ……!
650649TEXT_VOICEMAN_06004_006080_EMETSELCHっ……離脱した……いや、消えた……!?
651650TEXT_VOICEMAN_06004_006090_HERMES体内のエーテル量を調節して、環境と同化する迷彩だ……! 異星で出会った相手が友好的でなかった場合を想定して、 使えるようにしていた。
652651TEXT_VOICEMAN_06004_006100_HYTHLODAEUS優秀! でもちょっとマズいね、これは。 ワタシにも視えないよ……!?
653652TEXT_VOICEMAN_06004_006110_METEIONお願い……来ないで……。 こんなの嘘……私の間違いだよ……だから……!
654653TEXT_VOICEMAN_06004_006120_VENAS大丈夫ですか……?
655654TEXT_VOICEMAN_06004_006130_VENASメーティオンの声が? いえ、私には、姿を消す間際のひとことしか……。
656655TEXT_VOICEMAN_06004_006140_HERMES彼女の、言語に依らずに心を繋げる対話術も、 デュナミスを用いたものなんだ。
657656TEXT_VOICEMAN_06004_006150_HERMES自分たちより、君の方が繋がりやすいのかもしれない……!
658657TEXT_VOICEMAN_06004_006160_EMETSELCHなら、お前は声を頼りにメーティオンを探せ!
659658TEXT_VOICEMAN_06004_006170_EMETSELCH私たちも、手分けをして探すぞ。 どこまで肉薄できるかは怪しいものだがな……!
660659TEXT_VOICEMAN_06004_006180_EMETSELCH……なるほど、そこか!
661660TEXT_VOICEMAN_06004_006190_EMETSELCHお前はそのままメーティオンを追え! 泉の中央にある東屋に追い込むんだ。
662661TEXT_VOICEMAN_06004_006200_METEIONはぁ、はぁ
663662TEXT_VOICEMAN_06004_006210_METEIONっ!
664663TEXT_VOICEMAN_06004_006220_HERMES……話をさせてくれ、メーティオン。
665664TEXT_VOICEMAN_06004_006230_METEIONああ……ごめんなさい……。 ごめんなさい、ヘルメス……みんな……。
666665TEXT_VOICEMAN_06004_006240_METEIONこの声が最後に誰かに届くなら……お願い……!
667666TEXT_VOICEMAN_06004_006250_METEIONみんなを……護って…………。
668667TEXT_VOICEMAN_06004_006260_METEION自我のシャットダウン、完了。 共有意識への接続、安定しています。
669668TEXT_VOICEMAN_06004_006270_METEIONお待たせしました。 星々の調査が完了したので、ご報告をさしあげます。
670669TEXT_VOICEMAN_06004_006280_METEION私たちの全個体が、今回目的としていた星々に到着…… ヘルメスより預かった問いへの回答を求め、 知的生命との接触を試みました。
671670TEXT_VOICEMAN_06004_006290_METEIONそれぞれの星における結果を、以下、 識別番号順にお伝えします。
672671TEXT_VOICEMAN_06004_006300_METEION1番目 (エーナ)……文明形成の痕跡あり。 住居と思しき建造物はあるものの、現存する生命はなし。
673672TEXT_VOICEMAN_06004_006310_METEION2番目 (ディオ)……大破した建造物の残骸が点在。 地表は氷に覆われ、生命は検知できず。
674673TEXT_VOICEMAN_06004_006320_METEION3番目 (トゥリア)……都市と呼べる住居集合体が現存。 知的「生命」は存在しないが、 かつてそうであったとする思念体が残留している。
675674TEXT_VOICEMAN_06004_006330_METEION4番目 (テーセラ)……こちらも住居と思しき建造物あり、現存生命はなし。 疫病ないし汚染が死滅の原因と推定される……。
676675TEXT_VOICEMAN_06004_006340_HERMESそんな……生きている者は、誰もいないのか……?
677676TEXT_VOICEMAN_06004_006350_METEION8番目 (オクト)……全土で大規模な戦闘中。 住民との接触を果たすが、彼らは間もなく破壊兵器により全滅。
678677TEXT_VOICEMAN_06004_006360_METEION9番目 (エンネア)……一面の砂漠、植物に類する生命も発見できず。 砂の中に、比較的アーテリスの人に近い形状の骨が多数存在。 知的生命であったかは判断不能……。
679678TEXT_VOICEMAN_06004_006370_EMETSELCHおい、ヘルメス……。 改めて聞くが、お前がメーティオンに託した問いは何だった?
680679TEXT_VOICEMAN_06004_006380_HERMES生きる理由を……命の意味を、どう考えるかと……。
681680TEXT_VOICEMAN_06004_006390_EMETSELCHでは、その問いの前提が間違っていたらどうなる?
682681TEXT_VOICEMAN_06004_006400_EMETSELCH生きる理由も、命の意味も、生きていればこそ…… それを望んでいてこそ答えられるものだ。
683682TEXT_VOICEMAN_06004_006410_EMETSELCHもし、メーティオンがどれだけ翔んでも、 生きている者がいなかったら……
684683TEXT_VOICEMAN_06004_006420_EMETSELCH生きたいなどと望んでいる者が、 誰ひとりとしていなかったとしたら。
685684TEXT_VOICEMAN_06004_006430_EMETSELCH……そいつはこの星に、どんな答えを持ち帰ってくる?
686685TEXT_VOICEMAN_06004_006440_HERMESッ…
687686TEXT_VOICEMAN_06004_006450_VENASメーティオン、もうおやめなさい。 探索をすぐに中断して、全員帰還するのです。
688687TEXT_VOICEMAN_06004_006460_METEION15番目 (デカペンデ)…… 特定の個体を神子と呼称し、文化の中核としていた。 しかし、その神子の暴動によって全滅。
689688TEXT_VOICEMAN_06004_006470_METEION私にそれを語った神子本人も、 問いを提示したところ、回答と称して自害……知的生命消失。
690689TEXT_VOICEMAN_06004_006480_EMETSELCHチッ、聞く耳を持たずか……!
691690TEXT_VOICEMAN_06004_006490_EMETSELCHメーティオンを、アーモロートに連れていくぞ。 こいつを足掛かりとして、 一連の個体を回収する手立てを考える必要がある。
692691TEXT_VOICEMAN_06004_006500_HERMESあ、ああ……。
693692TEXT_VOICEMAN_06004_006510_HERMESメーティオン……自分は……。
694693TEXT_VOICEMAN_06004_006520_HERMES自分は、君が今直面している答えを、切り捨てていいのか……?
695694TEXT_VOICEMAN_06004_006530_HERMES切り捨てられても仕方のない想いを、 それでも聞いてほしいと願っていたのは……誰だった……?
696695TEXT_VOICEMAN_06004_006540_HERMES……ああ。 どんな答えが届いたとしても、頭ごなしに否定したりしない。 そう言ったのは、確かに自分だった。
697696TEXT_VOICEMAN_06004_006550_EMETSELCH何のつもりだ……!
698697TEXT_VOICEMAN_06004_006560_HERMESメーティオンは、まだ連れて行かせない。 彼女の報告は、終わっていないのだから。
699698TEXT_VOICEMAN_06004_006570_HERMESすべてを聞いて、どうするかを決めるのはそのあとだ。 悪いが、邪魔をしないでくれ……!
700699TEXT_VOICEMAN_06004_006580_EMETSELCH大馬鹿者め……!
701700TEXT_VOICEMAN_06004_006590_HERMESとうとう ここまで来てしまったか
702701TEXT_VOICEMAN_06004_006600_HERMESだが 自分も 今回だけは退くわけにいかない
703702TEXT_VOICEMAN_06004_006610_HERMES世界中に愚か者と言われても この意志を 貫いてみせる――
704703TEXT_VOICEMAN_06004_006620_HERMES力が――転身が保てない――
705704TEXT_VOICEMAN_06004_006630_EMETSELCH……時間だ、ヘルメス。 メーティオンの身柄は、十四人委員会が預からせてもらう。
706705TEXT_VOICEMAN_06004_006640_EMETSELCHそれから、ファダニエルへの推挙の話をどうするにせよ、 お前にも来てもらうぞ。 状況を見極めるには、その知識が必要だ。
707706TEXT_VOICEMAN_06004_006650_HERMESぐっ
708707TEXT_VOICEMAN_06004_006660_HERMESメーティオン……。 できることなら、君の報告をゆっくり聞きたかった……。
709708TEXT_VOICEMAN_06004_006670_HERMESその意味を考え、しかるべき言葉で伝え、 みんなに己の行いを問い直してほしかった……。
710709TEXT_VOICEMAN_06004_006680_HERMES自分が力及ばぬばかりに、その機会は失われようとしている。 だが……。
711710TEXT_VOICEMAN_06004_006690_HERMES君と自分の命運が、他人に委ねられてしまう前に、 せめてこれだけは聞かせてほしい。
712711TEXT_VOICEMAN_06004_006700_HERMES彼方の星に、幸せは……命の意味は……
713712TEXT_VOICEMAN_06004_006710_HERMES生きる歓びは、あったのだろうか……?
714713TEXT_VOICEMAN_06004_006720_METEION……私たちは、言いつけどおりに探しました。
715714TEXT_VOICEMAN_06004_006730_METEIONあるときは遺された記録から。 またあるときは、死して漂う思念体から。
716715TEXT_VOICEMAN_06004_006740_METEIONときには絶命間際の遺言を聞き、 知的生命たちの想いを、心で受け止めてきたのです。
717716TEXT_VOICEMAN_06004_006750_METEIONある生命は、親愛にあふれる世界を目指していました。
718717TEXT_VOICEMAN_06004_006760_METEIONしかし、傷つけあわないための断絶…… すなわち孤独に蝕まれ、壊れていきました。
719718TEXT_VOICEMAN_06004_006770_METEIONある生命は、より良き暮らしを求めて発展に勤しみました。
720719TEXT_VOICEMAN_06004_006780_METEION……ゆえに襲われ、略奪された。 報復で相手を滅ぼしましたが、彼らもすでに再起不能でした。
721720TEXT_VOICEMAN_06004_006790_METEIONある生命は、悲劇の根源は有限な時間にあると考え、 時間からの脱却を……無限を探し求めました。
722721TEXT_VOICEMAN_06004_006800_METEION結果わかったのは、宇宙でさえも有限であり、 終わりからは逃げられないという事実。 彼らは未来とともに、生きる理由を失いました。
723722TEXT_VOICEMAN_06004_006810_METEIONある生命は、怒りや悲しみを呼び起こすもの、 その一切を捨て去りました。
724723TEXT_VOICEMAN_06004_006820_METEION同時に歓びも薄れ、生に意味はなくなり、 静かなる自滅がはじまりました……。
725724TEXT_VOICEMAN_06004_006830_METEION誰もが声で、心で、歴史で訴えていました。 一生懸命に生きたのだと。
726725TEXT_VOICEMAN_06004_006840_METEION最善を目指して、精一杯歩んできたのだと。
727726TEXT_VOICEMAN_06004_006850_METEION……その上で、彼らは思い知ったのです。
728727TEXT_VOICEMAN_06004_006860_METEION絶望は、悲しみは、怒りは、孤独は、恐怖は、諦めは、 決してなくすことなどできないのだと。
729728TEXT_VOICEMAN_06004_006870_METEIONゆえに私は、わたしとワタシ、私たちは…… この心に溶けあった、すべての先ゆく者たちは、終わりを謳う。
730729TEXT_VOICEMAN_06004_006880_METEION恋しい人、美しいアーテリスの輝ける命たち。 苦しいくせに意味のない、生の軛から解き放ってあげる……。
731730TEXT_VOICEMAN_06004_006890_METEION何にもならないんですもの、何もしなくっていいでしょう? 終わりは合理的で美しい……乱れ得ぬ静穏、唯一の安らぎよ。
732731TEXT_VOICEMAN_06004_006900_METEIONさあ……天の果てに巣をつくり、 星という星から死と終焉を集めましょう。
733732TEXT_VOICEMAN_06004_006910_METEIONそうしてもっとうまく、強く謳うの。 エーテルで覆われたこの星にも、ちゃんと終わりが届くように。
734733TEXT_VOICEMAN_06004_006920_METEIONそれが答え。 天つ星々からアーテリスの命に贈る、結論よ。
735734TEXT_VOICEMAN_06004_006930_EMETSELCHふざけるな……! 私たちの終わりを、勝手に決めることは許さない!
736735TEXT_VOICEMAN_06004_006940_EMETSELCH何のつもりだ……! 今の話を聞いてなお、そちらに味方するつもりか!? そいつが終末を起こそうとしているんだぞ!?
737736TEXT_VOICEMAN_06004_006950_HERMES……自分たちは、星を善くするために、 基準に見合わなかった生命を屠ってきた。
738737TEXT_VOICEMAN_06004_006960_HERMESそれは、終わることこそ救いだと信じて、 私たちを屠るのと、どう違うのだろう。
739738TEXT_VOICEMAN_06004_006970_EMETSELCHそんなものは詭弁だ……!
740739TEXT_VOICEMAN_06004_006980_HERMESああ、そうだな。 自分はきっと正しくない。 だが、君たちも正しくはないよ。
741740TEXT_VOICEMAN_06004_006990_HERMESだから、測らなければならないんだ。
742741TEXT_VOICEMAN_06004_007000_HERMESここはエルピス、生命の実験場…… 所長ヘルメスの名において、「人」の裁定を執り行おう。
743742TEXT_VOICEMAN_06004_007010_HERMES人がもし、命を見つめ直し、生きたいと渇望したなら…… それに足るだけのものであるならば、 いかに真理であると謳おうが、終わりは退けられるだろう。
744743TEXT_VOICEMAN_06004_007020_HERMESそうでなければ、星ごと滅びるのみ……。
745744TEXT_VOICEMAN_06004_007030_HERMESそして、裁定である以上は、公正を期さなければならない。
746745TEXT_VOICEMAN_06004_007040_HERMES起動せよ……カイロス!
747746TEXT_VOICEMAN_06004_007050_KAIROS(-カイロス-)記憶改変機構、カイロス、起動。 主よ、用件を承りましょう。
748747TEXT_VOICEMAN_06004_007060_HERMESヒュペルボレア造物院全域を対象に、 記憶の消去と変更を行う……。
749748TEXT_VOICEMAN_06004_007070_HERMES起点は、プロピュライオンに、 十四人委員会エメトセルクが到着した瞬間とする。 以降、現在に至るまでの記憶を消去……。
750749TEXT_VOICEMAN_06004_007080_HERMES同時に、以下の情報を、 辛うじて思い出せる程度に焼き込んでくれ。
751750TEXT_VOICEMAN_06004_007090_HERMES……自分はここで、エメトセルクとヒュトロダエウスに、 日ごろ研究に用いているカイロスを見せようとした。
752751TEXT_VOICEMAN_06004_007100_HERMESしかし、折悪くメーティオンの共有意識が暴走。 存在を維持できなくなった彼女は、 宇宙にいる者も含め、すべてが弾けて消え去った。
753752TEXT_VOICEMAN_06004_007110_HERMESその際の衝撃でカイロスが誤作動…… 自分たちも含め、館内にいた者の数日分の記憶を焼き消した。
754753TEXT_VOICEMAN_06004_007120_KAIROS(-カイロス-)承知いたしました。 作動準備……3プロセス中、第1プロセスを開始します……。
755754TEXT_VOICEMAN_06004_007130_HYTHLODAEUSさすがだね。 それだけまっさらにしてくれたら、確かに公正だ。
756755TEXT_VOICEMAN_06004_007140_HYTHLODAEUSキミに出会ったことも、教えてもらった未来の話も、 メーティオンが変わり果てたって事実さえ、 消えてなくなるんだから……!
757756TEXT_VOICEMAN_06004_007150_HERMES行くんだ、メーティオン。 誰の手も届かない、天の果てまで。
758757TEXT_VOICEMAN_06004_007160_METEIONあなたも連れて行きましょうか、ヘルメス。 血肉を棄ててくれるならば、きっと運べるわ。
759758TEXT_VOICEMAN_06004_007165_HERMESフ…
760759TEXT_VOICEMAN_06004_007170_HERMES……自分は最後まで人として、君のもたらす終わりに抗おう。
761760TEXT_VOICEMAN_06004_007180_METEION馬鹿な人……。 頷いてくれたら、いちばん優しく終わりにしてあげたのに。
762761TEXT_VOICEMAN_06004_007190_VENAS行かせは……しません……ッ!
763762TEXT_VOICEMAN_06004_007200_HERMESさあ、翔べッ!
764763TEXT_VOICEMAN_06004_007210_HERMESっ!?
765764TEXT_VOICEMAN_06004_007220_EMETSELCHお前の相手は私だ、ヘルメスッ!
766765TEXT_VOICEMAN_06004_007230_VENAS来て、アルゴス!
767766TEXT_VOICEMAN_06004_007235_VENASフッ
768767TEXT_VOICEMAN_06004_007240_KAIROS(-カイロス-)記憶改変作動準備、第1プロセス完了。 第2プロセスに移行します……。
769768TEXT_VOICEMAN_06004_007250_HYTHLODAEUS焦らせてくれるなぁ……!
770769TEXT_VOICEMAN_06004_007260_HYTHLODAEUSいいかい、キミは絶対に今日のことを忘れちゃダメだ。 ここで知ったことは、未来を救うための鍵でもあるんだから。
771770TEXT_VOICEMAN_06004_007270_HYTHLODAEUS極論、ここでメーティオンやワタシたちがどうなろうが、 それはあくまでこちらの歴史……ワタシたちの戦いだ。
772771TEXT_VOICEMAN_06004_007280_HYTHLODAEUSそして、キミにはキミの戦いが待っている……。 ほかの誰も、代わりはできないんだ。
773772TEXT_VOICEMAN_06004_007290_HYTHLODAEUSだからとにかく脱出が優先! わかったらワタシにお任せあれだ。
774773TEXT_VOICEMAN_06004_007300_HYTHLODAEUSさあ、どこにある……?
775774TEXT_VOICEMAN_06004_007310_HYTHLODAEUSあった、空間の繋ぎ目だ!
776775TEXT_VOICEMAN_06004_007320_VENASあと少し……!
777776TEXT_VOICEMAN_06004_007330_VENASくっ
778777TEXT_VOICEMAN_06004_007340_VENASだったら、これを……ッ!
779778TEXT_VOICEMAN_06004_007350_VENAS天の果てであろうと、私たちは、必ず……ッ!
780779TEXT_VOICEMAN_06004_007360_HYTHLODAEUSメーティオンが逃げたのか……!
781780TEXT_VOICEMAN_06004_007370_KAIROS(-カイロス-)第2プロセス完了、最終プロセスに移行します……。
782781TEXT_VOICEMAN_06004_007380_HYTHLODAEUSっと、悔しがってる場合じゃないね。
783782TEXT_VOICEMAN_06004_007390_HYTHLODAEUSいいかい、造物院の内部を形成する複数の空間、 その繋ぎ目がこの先にあるんだ。
784783TEXT_VOICEMAN_06004_007400_HYTHLODAEUSワタシが矢で繋ぎ目を壊して、外への出口をこじ開ける。 そこへ飛び込むんだ。
785784TEXT_VOICEMAN_06004_007410_HERMES君には、謝ることさえできないな……。
786785TEXT_VOICEMAN_06004_007420_HERMESだが、逃がすわけにはいかないんだ!
787786TEXT_VOICEMAN_06004_007430_HYTHLODAEUS……キミならそうするって思った!
788787TEXT_VOICEMAN_06004_007440_HYTHLODAEUSさすがはエメトセルク、完璧な仕事だね!
789788TEXT_VOICEMAN_06004_007450_HERMESどういうことだ……? 空間の繋ぎ目は、あちらにあったのでは……。
790789TEXT_VOICEMAN_06004_007460_HYTHLODAEUSそうだよね、こんなもの、 視えるのはワタシとエメトセルクくらいのものだ。
791790TEXT_VOICEMAN_06004_007470_EMETSELCH最初から、空間の繋ぎ目はこちらにあった。
792791TEXT_VOICEMAN_06004_007480_EMETSELCHあいつらがもったいつけて「何もない方」に向かったとき、 陽動をしてやるという意味だと気づいたわけだ。
793792TEXT_VOICEMAN_06004_007490_HYTHLODAEUSそもそも、ワタシの矢なんかじゃ繋ぎ目は壊せないしね!
794793TEXT_VOICEMAN_06004_007500_EMETSELCHまったく馬鹿げたやり方だ……。 だが生憎、どこぞの困った旧友のせいで、 そういうのに付き合い慣れていてな。
795794TEXT_VOICEMAN_06004_007510_EMETSELCHそして、馬鹿な無茶に親しんでいるのは、私たちだけじゃない。
796795TEXT_VOICEMAN_06004_007520_EMETSELCHなにせあいつに座を託した人だ。 彼女だって、すぐに理解しただろうさ。
797796TEXT_VOICEMAN_06004_007530_EMETSELCH時間がない、そのまま行け!
798797TEXT_VOICEMAN_06004_007540_EMETSELCH……私はお前の話した未来を、今も信じちゃいない。 そんな無様な歴史になどするつもりはない。
799798TEXT_VOICEMAN_06004_007550_EMETSELCHだが、それでも、あえて言うのなら……
800799TEXT_VOICEMAN_06004_007560_EMETSELCH「私」に託されたものを、投げ出すなよ。
801800TEXT_VOICEMAN_06004_007570_KAIROS(-カイロス-)最終プロセス完了。 記憶の消去および改変を実行します。
802801TEXT_VOICEMAN_06004_007580_VENASアルゴス……ッ!
803802TEXT_VOICEMAN_06004_007590_VENASっ…
804803TEXT_VOICEMAN_06004_007600_VENAS大丈夫……少し疲れが出ただけです……。
805804TEXT_VOICEMAN_06004_007610_VENASこの天の光すべてが、終わりを迎えた骸だというの……?
806805TEXT_VOICEMAN_06004_007620_VENAS生きることを…… 世界を美しいと思っていたのは、私たちだけ……。
807806TEXT_VOICEMAN_06004_007630_VENAS先ゆくほかの星々は、もうとっくに、 見切りをつけていたと……?
808807TEXT_VOICEMAN_06004_007640_VENASけれど……
809808TEXT_VOICEMAN_06004_007650_VENAS果てしなく遠くても、確かに感じる。 彼女の存在を……いつか至るべき場所があることを。
810809TEXT_VOICEMAN_06004_007660_VENASメーティオンが翔び去る直前、追跡の術を彼女にかけたのです。
811810TEXT_VOICEMAN_06004_007670_VENAS彼女はすでにアーテリスを出て、今なお離れ続けている。 これだけ遠いと、正しい位置を割り出すのも、 容易ではないでしょう。
812811TEXT_VOICEMAN_06004_007680_VENASですが、手掛かりにはなる……。 エメトセルクとヒュトロダエウスのおかげで、 記憶だって残っています。
813812TEXT_VOICEMAN_06004_007690_VENAS私たちは、何もできなくなったわけではありません。
814813TEXT_VOICEMAN_06004_Q10_000_001_NONE_VOICE何と言う?
815814TEXT_VOICEMAN_06004_A10_000_001_NONE_VOICEエメトセルクたちはどうなっただろう……
816815TEXT_VOICEMAN_06004_A10_000_002_NONE_VOICEひとまず、現状を把握したい
817816TEXT_VOICEMAN_06004_007700_VENAS造物院の様子を見に行ってみましょう。 彼らはまだそこにいるはずです。
818817TEXT_VOICEMAN_06004_007710_VENASそうですね。 造物院の様子を見に行ってみましょう。
819818TEXT_VOICEMAN_06004_007720_VENASただ、彼らの記憶がどうなっているか定かでない以上、 私たちが直接会いに行くのは避けるべきかと……。
820819TEXT_VOICEMAN_06004_007730_VENASあなたに頼めるかしら。 今日は無茶ばかりでごめんなさい……。 これが終わったら、休んで構わないわ。
821820TEXT_VOICEMAN_06004_007740_VENASアルゴスと感覚を共有します。 彼の見聞きすることを、私たちも見聞きできるのです。
822821TEXT_VOICEMAN_06004_007750_VENASさあ、目を閉じて、意識を静めて……。
823822TEXT_VOICEMAN_06004_007760_HYPERBOREIASTAFFお三方とも、ご無事で何よりです。
824823TEXT_VOICEMAN_06004_007770_EMETSELCHこれが無事なものか! エルピスについたあたりからの記憶が、 綺麗さっぱり吹き飛んでいるんだぞ……。
825824TEXT_VOICEMAN_06004_007780_HERMESすまない……本当に……。
826825TEXT_VOICEMAN_06004_007790_HERMES彼らに日々の仕事を見せる一環として、 カイロスを見せようとしていたんだ……。
827826TEXT_VOICEMAN_06004_007800_HERMESだが、メーティオンが……暴走して……消滅を……。
828827TEXT_VOICEMAN_06004_007810_HYPERBOREIASTAFFああ……。 その影響で院内が警戒態勢になったのですね。
829828TEXT_VOICEMAN_06004_007820_HYPERBOREIASTAFFそして、様子を見にいらっしゃった皆様ごと、 カイロスの誤作動に巻き込まれた…… といったところでしょうか。
830829TEXT_VOICEMAN_06004_007830_EMETSELCHどうやらそうらしい。 そんな直近の記憶でさえ、ほとんど思い出せないがな。
831830TEXT_VOICEMAN_06004_007840_HYPERBOREIASTAFF大変な目に遭われましたね……。 ともに入られたヴェーネス様たちはご無事でしたか?
832831TEXT_VOICEMAN_06004_007850_EMETSELCH彼女がここにいたのか?
833832TEXT_VOICEMAN_06004_007860_HYTHLODAEUS残念だけど、一緒にいたかどうかすら覚えてないね……。
834833TEXT_VOICEMAN_06004_007870_HYTHLODAEUSだけど、ほら見て、そこに彼女の使い魔がいるよ。 助けを求めている様子でもないし、ひとまずは無事みたいだ。
835834TEXT_VOICEMAN_06004_007880_HYTHLODAEUSでも今、ヴェーネス様「たち」って言わなかったかい? ほかにも誰か、ワタシたちと一緒に院内へ?
836835TEXT_VOICEMAN_06004_007890_HYPERBOREIASTAFFああ、ええ……。 しかし、その者はどうも雰囲気が違っていましたし、 容姿も私たちとは少し異なっているようでした。
837836TEXT_VOICEMAN_06004_007900_HYPERBOREIASTAFFもしやあれも、どなたかの使い魔だったのかもしれません。
838837TEXT_VOICEMAN_06004_007910_HYTHLODAEUSへぇ……それもヴェーネス様のかな。 いつか機会があったら聞いてみるよ。
839838TEXT_VOICEMAN_06004_007920_EMETSELCHそれよりも、まずはヘルメスの手当てだ。 おおかた、メーティオンとかいう使い魔の暴走に、 巻き込まれでもしたんだろう。
840839TEXT_VOICEMAN_06004_007930_EMETSELCHそのあと、アーモロートに行くぞ。 記憶喪失以外に問題がないか、念のため調べるべきだ。
841840TEXT_VOICEMAN_06004_007940_EMETSELCHあとは、お前に十四人委員会関連の通達がある。 ……思い出せないだけで、一度した話だろうがな。
842841TEXT_VOICEMAN_06004_007950_HERMESああ……わかった……世話をかける……。
843842TEXT_VOICEMAN_06004_007960_HYTHLODAEUSカイロスって、エーテル放射で記憶を操作してるんだよね。
844843TEXT_VOICEMAN_06004_007970_HYTHLODAEUS強い放射によって焼かれた記憶も、 星に還り、魂が洗われるときには思い出す…… なんて学説を唱えている人もいるじゃない?
845844TEXT_VOICEMAN_06004_007980_HYTHLODAEUSだったらワタシたちも、いつか還ったときに思い出すのかな? この、失われた時間のことをさ。
846845TEXT_VOICEMAN_06004_007990_EMETSELCHたった数日だ、どうせ大したことはしていないだろう。 私なら、もっとほかのことを思い返しながら消えたいものだ。
847846TEXT_VOICEMAN_06004_008000_VENAS少しだけ……今は少しだけ、休みましょう……。
848847TEXT_VOICEMAN_06004_008010_VENASあなたも、私も、まだ…… 進まなければならないのだから……。
849848TEXT_VOICEMAN_06004_008020_VENASあなたの時代に繋がる時空の門が開いているのは、 この中でよかったでしょうか……?
850849TEXT_VOICEMAN_06004_Q11_000_001_NONE_VOICE何と言う?
851850TEXT_VOICEMAN_06004_A11_000_001_NONE_VOICEああ、ここでお別れだ
852851TEXT_VOICEMAN_06004_A11_000_002_NONE_VOICEやっぱり、まだこの時代に残って……
853852TEXT_VOICEMAN_06004_008030_VENAS……あなたと、あなたの時代の人々が、 どうか打ち勝てますように。
854853TEXT_VOICEMAN_06004_008040_VENASあなたがここで知ったことを役立ててくれたなら、 エルピスでの日々は……エメトセルクたちの想いは、 決してなくならないわ。
855854TEXT_VOICEMAN_06004_008050_VENASその気持ちに感謝します。 ですが、ここから先はどうしても、 長期的な計画で動かざるを得ないでしょう。
856855TEXT_VOICEMAN_06004_008060_VENAS今は安定しているとはいえ、 あなたがここに延々と滞在し続けることは、 それだけで危険を伴う……。
857856TEXT_VOICEMAN_06004_008070_VENASだから、あなたは、あなたの戦うべき場所へ戻り、 ここで知ったことを役立ててほしいのです。 エメトセルクたちに報いるためにも。
858857TEXT_VOICEMAN_06004_008080_VENASメーティオンが宇宙のどこかにいる以上、 遅かれ早かれ、いつかは終末が訪れるでしょう。
859858TEXT_VOICEMAN_06004_008090_VENASそれまでに、いったいどれだけのことができるのか……。 防御策の模索や、星の外をゆく方法の検討、 やるべきことは山積みです。
860859TEXT_VOICEMAN_06004_008100_VENASかといって、野放図にこの件を拡散するわけにもいきません。 多くの星が終わりを望んでいるという話を安易に振りまけば、 ますます手のつけられない事態になりかねない。
861860TEXT_VOICEMAN_06004_008110_VENAS頼れる者から伝えていって、着実に事を進めていかないと……。
862861TEXT_VOICEMAN_06004_008120_VENAS本来なら十四人委員会にも協力を仰ぎたいところですが、 ヘルメスがまっさらな状態からの裁定を望んでいた以上、 彼がこの件を知れば、次はどうなるか……。
863862TEXT_VOICEMAN_06004_008130_VENASかといって、彼と委員会を引き離せば、 終末が来たときに対策を検討し得る人材を削ぐことになる。
864863TEXT_VOICEMAN_06004_008140_VENAS難しいところですね……。 やはり、彼らは彼ら、私は私で、道を探すしかないのかしら。
865864TEXT_VOICEMAN_06004_008150_VENASいずれにせよ、事態を根本的に解決するためには、 ヘルメスの問いに、答えを示さなければなりません。 ……人は、生きるに足るものだと。
866865TEXT_VOICEMAN_06004_008160_VENAS大事なのは、終末を前に…… 不可避の絶望や理不尽な死を前に、何ができるか。
867866TEXT_VOICEMAN_06004_008170_VENASそれらと対峙したときに立ち尽くすだけでは、 乗り越えられずに終わりを迎えた、先ゆく星々と同じです。
868867TEXT_VOICEMAN_06004_008180_VENAS終末を切り抜けることもできなければ、 彼らの巣へ辿り着けたとて、手も足も出ずに敗北するでしょう。
869868TEXT_VOICEMAN_06004_008190_VENAS絶望に抗い、踏み越える術を、 見出していかなければなりません。 私も皆も……できるだけ多くの人が。
870869TEXT_VOICEMAN_06004_008200_VENAS大勢の背中を押していくのは、重く、困難なことでしょう……。
871870TEXT_VOICEMAN_06004_008210_VENASけれど私は、人の可能性を愛した。 不可能よりもずっと。 ……進む理由は、それで十分。
872871TEXT_VOICEMAN_06004_008220_VENASこの先に待つのは、あなたが知るのとは別の歴史かもしれない。 あるいはエメトセルクたちが記憶を失ったことで、 繋がる見込みも生じたのかもしれませんが……
873872TEXT_VOICEMAN_06004_008230_VENASどちらにせよそれは、繋がる瞬間まで知り得ぬこと。 私はあなたから聞いたことをすべてと思わず、 最善を尽くし続けましょう。
874873TEXT_VOICEMAN_06004_008240_VENASだからあなたも、最後まで歩き続けて。
875874TEXT_VOICEMAN_06004_008250_VENASあなたが前へと足を進めているとき、私もそうしている…… 同じように明日を求める者が、必ずあなたに寄り添うでしょう。
876875TEXT_VOICEMAN_06004_008260_VENASその果てで、私たちが…… 人が、絶望に立ち向かえる強さを得たならば……
877876TEXT_VOICEMAN_06004_008270_VENAS終焉を謳うものに、叩きつけにいきましょう。
878877TEXT_VOICEMAN_06004_008280_VENAS人の答えを…… 私たちの旅は、終わるには惜しいものなのだと。
879878TEXT_VOICEMAN_06004_008290_VENAS約束よ、遥か遠い未来の光。 さようなら、あるいはまたいつか……。
880879TEXT_VOICEMAN_06004_008300_HERMESファダニエルの座を継ぐことになった 今日からよろしく――
881880TEXT_VOICEMAN_06004_008310_VENASそして私は 燃える空を見上げている 今なお この地上から
882881TEXT_VOICEMAN_06004_008320_VENAS降り注ぐ星は悲しみ 海を濁らせるのは嘆き
883882TEXT_VOICEMAN_06004_008330_VENAS木々を腐らせるのは諦観か
884883TEXT_VOICEMAN_06004_008340_VENAS恐怖が 慣れ親しんだ技を狂わせる――
885884TEXT_VOICEMAN_06004_008350_VENASそれらは先ゆく者たちの絶望
886885TEXT_VOICEMAN_06004_008360_VENASかつて善き世界を目指し 果たせなかった者たちの 終わりを謳う唄だった――
887886TEXT_VOICEMAN_06004_008370_VENAS天の果てに巣くうのは もはや使い魔などではないのだろう
888887TEXT_VOICEMAN_06004_008380_VENAS終わりの理 そのものだ
889888TEXT_VOICEMAN_06004_008390_VENAS人はその日 同胞の半数を贄として ゾディアークを創り出した
890889TEXT_VOICEMAN_06004_008400_VENAS厚いエーテルでアーテリスを覆い 終末を遠ざけたのだ
891890TEXT_VOICEMAN_06004_008410_VENAS拭い去ることのできない悲嘆
892891TEXT_VOICEMAN_06004_008420_VENASもはや誰もが忘れていた 望まぬ死が 人を深く傷つけた
893892TEXT_VOICEMAN_06004_008430_VENAS初めて知った痛みは 耐えがたく
894893TEXT_VOICEMAN_06004_008440_VENASそれを知らなかったころ 輝かしき過日に 人々の心を縛りつけてしまった
895894TEXT_VOICEMAN_06004_008450_ANCIENTMEMORYA見るに堪えない……。 なぜ苦しまなければならないのか。
896895TEXT_VOICEMAN_06004_008460_ANCIENTMEMORYBもとに戻すのだ、何もかも。 曇りなき世界に……楽園に帰ろう……。
897896TEXT_VOICEMAN_06004_008470_VENAS……いいえ、いけません。 私たちは今、苦しみを知り、悲しみを知り、絶望を知った。
898897TEXT_VOICEMAN_06004_008480_VENASそれらは、いかなる文明も消し去れなかったもの。 生きていくことを望めば、添っていかなければならない相手。
899898TEXT_VOICEMAN_06004_008490_VENASこの惨劇をなかったことにするのではなく、 胸に刻んで進みましょう。 それこそが、生きる強さを得るということ……!
900899TEXT_VOICEMAN_06004_008500_ANCIENTMEMORYAありえない……これが現実であっていいはずがない……! 私たちは創れていたはずだ、何の憂いもない、善き世界を!
901900TEXT_VOICEMAN_06004_008510_VENASいいえ、いいえ! この世界にも憂いはあった、苦難はあった。 それがたまたま人に向いていなかっただけなのです!
902901TEXT_VOICEMAN_06004_008520_VENASお願い、どうか目を開いて……! 命を捧げて命を生み、それを繰り返してもとに戻ろうだなんて、 到底、進歩とは言えません。
903902TEXT_VOICEMAN_06004_008530_VENAS楽園でしか生きられない、そんなものにならないで……! 影なき国を創り得ない以上、 いつかは決定的に破綻してしまいます!
904903TEXT_VOICEMAN_06004_008540_ANCIENTMEMORYBああ、ゾディアーク……我らの創りし神よ……! どうか祈りを聞き届けたまえ。
905904TEXT_VOICEMAN_06004_008550_ANCIENTMEMORYB命を喰らい、命を紡げ…… そして私たちを帰しておくれ……。
906905TEXT_VOICEMAN_06004_008560_ANCIENTMEMORYB星と愛しあっていた、ただ幸せだった、あの日々に……!
907906TEXT_VOICEMAN_06004_008570_ANCIENTMEMORYA壊そうというのか、この美しき世界を。
908907TEXT_VOICEMAN_06004_008580_VENAS……眼前に広がる地平、吸い込まれるような空。 静かだけれど力強い、自然の息遣い。
909908TEXT_VOICEMAN_06004_008590_VENASそれらの合間に、人の営みが明かりを灯し、言の葉を響かせる。 そんな光景に胸があたたかくなった……。
910909TEXT_VOICEMAN_06004_008600_VENAS何より、出会う人そのものが、たまらなく好きだった……。
911910TEXT_VOICEMAN_06004_008610_VENASそれでも、だからこそ、私は信じているのです。
912911TEXT_VOICEMAN_06004_008620_VENAS人の可能性を…… どんなふうにだって、生きられるということを。
913912TEXT_VOICEMAN_06004_008630_VENAS私は、あなたたちを分かつ。 よすがの神ごと、二度と戻れぬ形に変えよう。
914913TEXT_VOICEMAN_06004_008640_VENAS楽園へ至る翼、仮初の全能は失われた。
915914TEXT_VOICEMAN_06004_008650_VENAS人はここから歩き出すのだ。
916915TEXT_VOICEMAN_06004_008660_VENAS――どこもかしこも激しく痛む 胸は苦しく 呼吸さえもままならない
917916TEXT_VOICEMAN_06004_008670_VENAS新生した世界では すべての命が困難の中にある
918917TEXT_VOICEMAN_06004_008680_VENAS瞬く間に命が流れ去り 澱むことなく まだ見ぬ方へと進んでいく
919918TEXT_VOICEMAN_06004_008690_VENAS一瞬ごと 生まれ 死にながら それぞれが答えを得ようとしている
920919TEXT_VOICEMAN_06004_008700_VENASなぜ命を与えられながら死にゆくのか 無力でも叫び問うている――
921920TEXT_VOICEMAN_06004_008710_VENAS不完全なる者は それゆえに 終わらぬ探求の旅を続けるのだ
922921TEXT_VOICEMAN_06004_008720_VENAS探せ―― 終わりを知ってなお 立ち竦まぬ強さを
923922TEXT_VOICEMAN_06004_008730_VENAS探せ―― もつれた足を 先へ進ませるものを
924923TEXT_VOICEMAN_06004_008740_VENAS探せ―― 暗闇のうちに 歓びを
925924TEXT_VOICEMAN_06004_008750_VENAS絶望の中でも 消えぬ光を
926925TEXT_VOICEMAN_06004_008760_HYDAELYN私とあなた ふたつの時間が交わりかけています――
927926TEXT_VOICEMAN_06004_008770_HYDAELYNあなたがこの言葉の意味を知るとき 過酷な試練を超える力を その旅路のうちに得ていたのなら
928927TEXT_VOICEMAN_06004_008780_HYDAELYN遠い遠い 時の彼方で交わされた約束を 果たしましょう